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2010 年に設立され、現在ブラウザゲーム「ダービーゲート」を提供する株式会社オルトプラス 中田様に、なぜ AWS を選ばれたのか伺いました。

株式会社オルトプラスは 2010 年に設立し、「伊達とノリと酔狂」をスローガンに、ソーシャルアプリの企画、開発、運営まで全てを自社で行なっております。弊社の開発チームは、100 人規模のオーケストラというよりも、少人数のバンドのような編成で、リアルタイムでユーザーの反応を見ながら、期待を超えるイベントや機能をスピーディーに開発することを重視しています。1 タイトルの開発は最小で 3 人、最大でも 10 人までに抑え、チームメンバー全員がアイディアを発揮できる場を守っています。

現在提供中のブラウザゲーム「ダービーゲート」は、プレイヤーが馬主となり「競走馬」を育成し、レースに勝つことを目的とした本格的な馬主体験ができるオンライン競馬ゲームです。競走馬を育成するだけではなく、牧場運営や奥深い血統理論からなる配合やオリジナル騎手と調教師を一流に育てたり、馬主会での他ユーザーとのコミュニケーションを図ることが出来るなど、多様な遊び方で楽しめるゲームシステムとなっています。ゲーム内での1週が実時間の約2時間で経過し、オフライン時でも日付は進んでいきます。実時間の約 5 日間がゲーム内での 1 年となっています。

2010 年の設立時、スピーディーにプロジェクトを立ち上げるため、開発サーバー用途での利用を開始したのがクラウド導入のきっかけでした。
本格的に AWS を導入することを検討する際、以下の点を考慮しました。

  • 迅速にプロジェクトを立ち上げることができるか
  • 長期にわたってコンテンツ配信に利用可能なサービスであるか
  • API 利用によるリソース管理のスピードアップや構築の自動化が可能であるか
  • スケーラビリティ・可用性・セキュリティを確保できるかどうか

検討の結果、これらの条件を AWS がクリアすることを確認し、本番環境でも AWS を活用することを決定いたしました。 「ダービーゲート」は当初より AWS の利用を想定して進めました。本番環境は AWS CloudFormation を利用し、システムは Linux をベースに Apache, MySQL, PHP, Varnish, Munin などを利用してサービスを構築しています。

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本タイトルはワールド制のブラウザゲームとなっており、運用フェーズにおいてワールドの追加や統合といった作業が発生します。1 つのワールドは複数のサーバーで構成され、ワールドの増加とともにリソースの管理作業が煩雑になります。AWS で環境を構築する際は AWS CloudFormation のテンプレートをプロダクトの運用サイクルに合わせて役割やワールド単位に分割して構築を行いました。

その結果、リソースの追加や破棄といった管理作業を自動化、運用しやすくすることができました。また、AWS を採用したことにより、データセンターレベルでの冗長化による可用性の向上、オンデマンドかつ短時間でのサーバ追加、スケールアップによる負荷への対応が可能になりました。
AWS リソースや API の細かい仕様から請求にいたる様々な疑問がある際は、AWS サポートの開発者プランを利用することで、的確な回答をいただきとても助かっています。

今後は、ストレージやアプリケーションの実装をサポートする様々なリソースも AWS では提供されているので、それらと連携した構成での利用も進めていきたいと考えています。

AWS の API や AWS CloudFormation などのデプロイ & マネージメントサービスを利用してリソース管理を自動化することで、従来そこに割いていた時間をコンテンツのチェックなど他のことに使えるようになります。まずは使ってみてプラスアルファのメリットを実感して下さい!


- 株式会社オルトプラス ネットワーク&セキュリティ部 中田 聡 様

※株式会社オルトプラス様に関する詳細はこちらをご覧ください。

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