UMCは日系最大級のEMSとして、日本、中国、ベトナムに生産拠点があり、新たにタイへの進出も予定しております。現在、SMTラインは約140ライ ン、従業員数 約1万人の規模で車載、産機、OA、部品モジュールから民生機器、インフラ機器に至るまで様々な分野のモノづくりに豊富な実績がございます。
モノづくりを支える充実した人財教育は極めて高い従業員定着率がもたらす高品質な生産と高い生産技術力、生産冶工具の内製化、LCA(ローコストオートメーション)化の積極的推進など数多くの特徴を有しております。
今後も「感謝の心」と「心あるものづくり」をモットーに、日系ならではのきめ細やかさと徹底した現地化オペレーションでお客様の企業価値向上に向けて全力を尽くして参ります。

弊社では2011/09 に中国工場でSAPを立ち上げましたが、今回、新たにベトナムの工場でSAP環境を立上げて他の拠点への展開も考えていく中で、グローバルでの統一環境と してAWSを選択し、リアルテックジャパン様にてベースのインフラ環境を構築、9月より本番環境の稼働を開始いたしました。

 

 

「ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社様 システム構成図」

 

SAP社からの正式な動作保証があり、安心して導入が進められた為です。
また、2011/09 に中国工場でまずSAPを立ち上げ、今回、ベトナム工場にて構築プロジェクトが立ち上がりましたが、今後他拠点への展開をどのような構成で構築するのがベ ストなのか、各国の情勢などにより大きく変化する可能性のある中で、従来のようなオンプレミスで導入するよりもAWSを採用することで非常に柔軟な拡張性 をもつことができ、リスクを減らせると考えました。

従来のオンプレミス環境では、インフラ環境の構築で数週間~数か月を要する場合が多かったのですが、AWSを導入する事で開発/検証環境や本番環境サーバの構築をわずか1週間で完了する事ができました。
また、リソースの状況に応じてサーバのスケールアップやDiskの追加などがすぐに行える様になり、数値化はできていないが導入や運用にかかる工数を大幅に減らすことができました。

本番環境構築途中に問題が発生したのですが、その時すぐAWS上に別インスタンスを作成して検証することができ、問題の修復が行えました。AWS を利用していると、何か問題が発生した場合も、その時だけ検証をするための別サーバを低コストで調達する事ができるので、検証用など余計なサーバを 購入するといった事も必要なくなります。また、今までのオンプレミス構成では不可能な、非常に迅速な復旧作業も行えました。

検討開始から本番環境の稼働開始まであまり時間がありませんでしたが、わずか1週間程度でインフラ環境を整えることができるスピード感には満足していま す。そのおかげで、時間がなくとも開発や検証に十分な時間を割く事ができ、本番環境についても数週間で導入を終える事ができました。

今後はAWS上へ構築したSAP環境を他拠点へ展開していきたいと考えています。また、グループ全社展開を予定している Webシステム (CRM, Groupwareなど)についてもAWS上で稼働させていきたいと思っています。
更にはインターネットからのリモートアクセスGWなど、グループ全拠点で使うシステムについては積極的に AWS上での展開を検討したいと考えています。

Amazon RDSを利用した3tier構成を検討していきたいので、SAP社からの上記構成におけるサポートをしていただけるとより可用性を向上させられると思います。