Anhanguera 導入事例

Anhanguera は 1973 年に創立された、ブラジルで最大級かつ世界でも最大級の大学です。500,000 を超える学部課程と大学院課程が用意されています。この大学は、ブラジルに 70 を超えるキャンパスと、遠隔教育をサポートする数百ものオフィスがあります。Anhanguera 大学では、10,000 名を超える教師が勤務し、6,000 名を超える管理スタッフが在籍しています。

Anhanguera は、生徒と教師がオンラインでコラボレーション作業ができる e ラーニングプラットフォーム、Moodle の世界最大のユーザーです。Moodle は、すべての生徒が利用できるようになっており、生徒、教師、および管理スタッフがこのプラットフォームを使用するため、1 週間に数百万ものヒットが発生します。大学の IT 部門は、ユーザーとコンテンツの量を管理するために大規模なデータセンターを開発しました。しかし、この大学は急速に成長し続けたため、IT 部門による Moodle およびその他のアプリケーションの提供に信頼性を確保するのがしだいに難しくなりました。Anhanguera は、こうした成長に対応できる信頼性と柔軟性に優れた代替手段を探していました。

Anhanguera は、Amazon パートナーネットワーク (APN) のプレミアコンサルティングメンバーである Dedalus と協力して、信頼性とスケーラビリティを向上するために、アマゾン ウェブ サービスを使用してクラウド環境を構築することにしました。Anhanguera と Dedalus は、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) をプロビジョニングして AWS クラウド内に閉じられた環境を作成した後、Moodle とその他のアプリケーションを AWS に移行しました。この大学では、どのようなレベルのトラフィックでも e ラーニングコンテンツを高速に取得できるように Amazon DynamoDB が使用されています。マルチ AZ を備えた Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) によってフェイルオーバー機能が提供されるため、Moodle とその他のアプリケーションの信頼性を向上できます。 

Anhanguera の IT 担当部門は、AWS 環境がオンプレミス型インフラストラクチャとは非常に異なるため、アプリケーション、オペレーティングシステム、その他のソフトウェアコンポーネントを適応させることに時間を費やしました。「アプリケーションの実装とアップデートは基本的な日常のプロセスであるため、これに注意を払うことは重要です」と、TI ウェブマネージャーの Felipe Brandão 氏は述べます。Dedalus では、この大学の環境を管理し続けています。

Anhanguera は、AWS と、Dedalus による統合作業によって Moodle とその他の重要なアプリケーションの信頼性が向上したことを認めています。この大学では、長期保存のために Amazon Glacier が使用され、アプリケーションの開発とパフォーマンスのために DynamoDB を活用する計画があります。また、今後 2 年間 Amazon CloudFront と他の AWS ソリューションを使用することを検討しています。

Anhanguera では、以前のオンプレミスでのシナリオと比較して大幅なコスト削減を実現しました。「上記の状況を考えると、AWS が以前のホスティングプラットフォームより非常に安価であることがわかりました」と Brandão 氏は述べます。「正確な数字はお伝えできませんが、大幅なコスト削減を実現できました。また、AWS や Dedalus と協力することで、資本支出がゼロになりました。さらに、AWS は以前よりも自信を与えてくれます。AWS により Anhanguera が変化したため、当社のアプリケーションを使用するエンドユーザーの信頼性は向上しました」と、Brandão 氏は付け加えます。