投稿日: Dec 19, 2018

Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility バージョン 10.5 でクエリプラン管理がサポートされるようになりました。米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル) の各リージョンで利用できます。

Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility バージョン 10.5 は、新たにクエリプラン管理をサポートします。この新機能により、ユーザーはクエリ実行プランを変更する方法やそのタイミングを制御できます。クエリプラン管理では、データベースシステムや環境に変更があってもプランの性能の低下を避けられるほか、オプティマイザの新プラン使用の可否やそのタイミングを制御できます。

クエリ最適化の品質と整合性は、リレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) のパフォーマンスと安定性に大きく影響します。クエリオプティマイザは、ある時点における SQL ステートメントのクエリ実行プランを作成します。このため条件が変更されると、オプティマイザはパフォーマンスを悪化させる別のプランを選択する場合があります。たとえば、統計情報、制限事項、環境設定、クエリパラメータのバインディング、ソフトウェアアップグレードの変更はすべて、クエリオプティマイザが別のプランを選択し、パフォーマンス低下を引き起こす原因になる可能性があります。パフォーマンス低下は高性能アプリケーションでは最大の関心事です。

クエリプラン管理により、ユーザーは管理したいステートメントのセットに対する実行プランを制御できます。実行できる内容は以下のとおりです。

  • 問題のないことがわかっている少数のプランからオプティマイザに強制的に選択させることでプランの安定性を改善する。
  • 中央でプランを最適化してから、最善のプランを全体に配布する。
  • 使用されていないインデックスを特定し、インデックスの作成または削除の影響を評価する。
  • オプティマイザが発見した新しい最小コストのプランを自動的に検出する。
  • 新しいオプティマイザの機能を少ないリスクで試す (パフォーマンスを改善するプラン変更のみを承認するように選択できるため)。

新バージョンは、AWS マネジメントコンソールでクリック数回で Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility データベースインスタンスを作成すれば使用できます。また、RDS for PostgreSQL 10.5 マスターインスタンスを使用して、Amazon Aurora with PostgreSQL Compatibility 10.5 リードレプリカを作成し、準備ができたら接続とアプリケーションを Aurora にフェイルオーバーする方法もあります。Aurora PostgreSQL 10.5 への移行の詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドを参照してください。

Amazon Aurora は、ハイエンドな商用データベースのパフォーマンスと可用性、オープンソースデータベースのシンプルさとコスト効率性を兼ね備えています。Amazon Aurora は、一般的な PostgreSQL データベースと比べてパフォーマンスが最大 3 倍すぐれており、さらにより高いスケーラビリティ、耐用性、セキュリティを備えています。