投稿日: Sep 9, 2020

今回、Amazon Relational Database Service (RDS)AWS Graviton2 ベースのデータベースインスタンスが、アジアパシフィック(ムンバイ、シンガポール、シドニー)リージョンでも、ご利用(プレビュー版)いただけるようになりました。Graviton2 M6g および R6g データベースインスタンスは、同等の現行世代の x86 ベースのデータベースインスタンスよりも優れた価格パフォーマンスを実現します。これらのデータベースインスタンスは、Amazon RDS for MySQL および Amazon RDS for PostgreSQL を使用している場合に、プレビューで起動が可能です。サポートされるデータベースエンジンのバージョンを含む詳細については、ドキュメントをご参照ください。

2020 年 6 月 11 日、AWS は最新世代の Arm ベース AWS Graviton2 プロセッサを使用した Amazon EC2 インスタンスの一般提供を発表しました。AWS Graviton2 は、64 ビット Arm Neoverse コアを搭載したアマゾン ウェブ サービスがカスタムビルドしたプロセッサです。第 1 世代の AWS Graviton プロセッサに対して、いくつかのパフォーマンス最適化が行われています。これには、7 倍のパフォーマンス、4 倍のコンピューティングコア、コアあたり 2 倍の大きさになったプライベートキャッシュ、5 倍高速なメモリ、さらにコアあたりで 2 倍高速になった浮動小数点パフォーマンスなどが含まれます。さらに、AWS Graviton2 プロセッサは、常時オンの完全暗号化 DDR4 メモリを備えており、コアあたりの暗号化パフォーマンスを 50% 高速化します。これらのパフォーマンスの向上により、Graviton2 M6g および R6g データベースインスタンスはデータベースワークロードに最適な選択肢となっています。

新しいインスタンスは、Amazon RDS マネジメントコンソールまたは AWS CLI を使用して起動できます。アプリケーションを変更することなく、インスタンスタイプを変更するだけで Graviton2 インスタンスに移行できます。Graviton2 は、RDS MySQL 8.0.17 以降、および RDS PostgreSQL 12.3 以降でサポートされています。Amazon RDS の M6g と R6g インスタンスは、今回のリージョン拡張により、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド、フランクフルト)、およびアジアパシフィック (ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京) の各リージョンで、プレビューでご利用いただけるようになりました。

AWS で VP を務め、優秀なエンジニアでもある James Hamilton の動画で、AWS Graviton2 とオープンソースデータベースに関する解説をご覧ください。全体の料金体系と利用可能なリージョンについては、Amazon RDS の料金ページをご参照ください。機能の詳細については、テクニカルドキュメントをご参照ください。