投稿日: Jul 16, 2021

Amazon SageMaker Edge Manager を使用すると、スマートカメラ、ロボット、パーソナルコンピュータ、モバイルデバイスのフリートで機械学習 (ML) モデルの最適化、保護、監視、維持を行うことができます。SageMaker Edge Manager を使用すると、エッジデバイスにモデルパッケージを取り込む際のモデルデプロイメカニズムを自由に設定することができます。本日より、SageMaker Edge Manager は AWS IoT Greengrass バージョン 2 にも統合され、簡単にエッジデバイスのフリートに機械学習モデルパッケージと Edge Manager エージェン (Edge Manager のデバイス上の推論エンジン) をデプロイできるようになりました。

これまで、Edge Manager エージェントをデバイスにデプロイするためには、手作業でコピーして、Edge Manager 用にデバイスとフリートをセットアップする必要がありました。すでに AWS IoT Greengrass デバイスをお持ちの場合は、AWS IoT Greengrassを使用してデバイスにモデルパッケージをデプロイするために、最初からコンポーネントをカスタムビルドし、SageMaker Edge Manager によって作成されたロールエイリアスに AWS IoT IAM ロールを手作業で関連付ける必要があります。

SageMaker Edge Manager と AWS IoT Greengrass V2 の統合により、 AWS Greengrass V2 コンポーネントとして Edge Manager エージェントを取得できるようになりました。AWS IoT Greengrass コンポーネントは、AWS IoT Greengrass デバイスで実行されるアプリビルディングブロック、ライブラリ、コードなどのソフトウェアモジュールです。AWS が管理しているビルド済みのパブリック Edge Manager コンポーネントを使用することも、CreateEdgePackagingJob API により機械学習モデルをパッケージ化すると自動作成されるプライベート Edge Manager コンポーネントを使用することもできます。また、エッジアプリケーションと推論ロジックのコンポーネントを作成して、AWS IoT コンソールからデバイスへのコンポーネントのデプロイを管理することもできます。SageMaker Edge Manager を使用することで、既存の AWS IoT ロールエイリアスの再利用が可能になります。既存の AWS IoT ロールエイリアスのない場合は、Edge Manager パッケージングジョブの一部として Edge Manager によりロールエイリアスが作成されます。SageMaker Edge Manager パッケージングジョブで作成されたロールエイリアスと AWS IoT ロールとの関連付けが不要になりました。

Amazon SageMaker Edge Manager の統合されたデプロイ機能は、米国東部 (バージニア北部)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト)、アジアパシフィック (東京) の AWS リージョンでご利用いただけます。詳細と開始方法については、Amazon SageMaker Edge Manager のドキュメントのページをご覧ください。