相互運用性、セキュリティ、コンプライアンスを向上させる SES Mail Manager の 3 つの機能強化
SES Mail Manager の 3 つの新機能が発表されました。1 つ目は、TCP ポート 587 (メール送信ポート) 経由のイングレスエンドポイントへの認証接続のサポートを追加する機能強化です。2 つ目は、Mail Manager SMTP リレーの使用時に検証済みの顧客 ID の適用を導入し、MIME ヘッダーを検索してルーティングロジックに使用できるようにするルールの条件を作成できる機能強化です。3 つ目は、Mail Manager アーカイブのメッセージエンベロープ検索が可能になる機能強化で、アーカイブ済みのメッセージの検索とエクスポートの際に、名前が指定された受信者とブラインドコピーの受信者を区別できます。
TCP ポート 587 からの接続のサポートにより、イングレスエンドポイントで、この同じポートを使用するように既に構成されているオンプレミスのメールサーバー (Exchange サーバーや Postfix サーバーなど) の置き換えが簡単になりました。また、Mail Manager のリレーアクションにより特定の顧客のソースを識別するカスタムヘッダーを挿入し、対応するルールアクションによりその一意の値を以後のメッセージ配信の条件として適用できるようになりました。これらを組み合わせて使用すると、許可リストに登録されている IP アドレス限定の中継と比べて、中継動作の堅牢さが増します。
最後に、アーカイブの検索とエクスポートの機能により、メッセージエンベロープの [From] と [To] を別々のフィールドとして指定し、[From] フィールドと [To] フィールドの表示 (値が違う場合がある) を区別できるようになりました。こうすると、BCC 機能により受信したメッセージを識別できます。
これらの機能はすべて、Mail Manager がリリースされているすべての AWS リージョンの Mail Manager で利用できます。Mail Manager の詳細については、こちらをクリックするか、SES コンソールの Mail Manager のページを参照してください。こちらで SMTP リレーの保護に関するブログもご覧いただけます。