AWS がライブストリーミング向けの Media Quality-Aware Resiliency を発表

投稿日: 2024年11月21日

本日より、Amazon CloudFront と AWS メディアサービスの統合機能である Media Quality-Aware Resiliency (MQAR) を有効にできるようになりました。これにより、動的に生成された動画品質スコアに基づいて、動的なクロスリージョンオリジン選択とフェイルオーバーが可能になります。MQAR は、ライブイベントや年中無休の番組チャネルを配信するために常時監視が必要なお客様向けのもので、いずれかのリージョンでの動画品質の低下から回復するために、数秒で自動的にリージョンを切り替えます。これは、視聴者に高品質の体験を提供できるように設計されています。

これまでは、CloudFront オリジングループを使用して、HTTP エラーコードに基づいて異なる AWS リージョンにある 2 つの AWS Elemental MediaPackage オリジン間でフェイルオーバーできました。MQAR により、ライブイベントのストリーミングワークフローでは、ブラックフレーム、フリーズフレーム、ドロップフレーム、フレームの繰り返しなどの動画品質の問題に耐えられるようになりました。AWS Elemental MediaLive は、ソースから配信された動画入力を分析し、動画品質の変化が認められた場合はその変化を反映した品質スコアを動的に生成します。その後、CloudFront ディストリビューションが最も高い品質スコアを報告する MediaPackage オリジンを継続的に選択します。CloudWatch アラートを作成して、用意されている品質指標のメトリクスを使用して品質問題の通知を受け取ることができます。

MQAR の使用を開始するには、AWS メディアサービスを使用してクロスリージョンチャネル配信をデプロイし、オリジングループで MQAR を使用するように CloudFront を設定します。CloudFormation のサポートは近日中に提供が開始されます。MQAR を有効にしても追加料金はかかりません。CloudFront と AWS メディアサービスには標準料金が適用されます。MQAR の詳細については、リリースに関するブログCloudFront デベロッパーガイドをご覧ください。