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Amazon WorkSpaces – 2021年 在宅勤務のためのご提案

COVID-19との1年を振り返って

コロナ禍が日常となって1年が経つといまだに信じることができません。2020年2月には、世界各国で渡航規制が始まり、多くの企業や組織がチームの大部分を在宅勤務に移行しはじめました。その中で、お客様がリモートワーク(テレワーク)に迅速に移行するニーズが存在することを肌身で感じました。

昨年、AWSではAmazon WorkSpacesを通じてお客様が在宅勤務に適応し、迅速にスケールアップができるようサポートしました。例えば、イタリアの地方自治体であるカリアリ市では、従業員と市民の安全が最優先事項となっています。仕事を止めないために、AWSはAmazon WorkSpacesの導入を支援し、600人以上の職員が安全に在宅でも勤務を継続できるようにサポートしました。フードデリバリー企業であるGrubhubは、これまで少人数での利用であったAmazon WorkSpacesの利用を、わずか2日間で1,200人以上の規模にまでスケールアップさせました。製薬企業である協和キリンは、1週間で数百人単位にまでAmazon WorkSpacesの利用を増やし、コンタクトセンター運営・コンサルティング企業であるHANKOOKでは2日間でリモートワークのための環境を用意することに成功しました。

新しいワークスタイル

それから約1年が経過しましたが、COVID-19の影響は私たちが思っていたよりも長く続いています。そして、この経験の中で社会が発見したことは、リモートワークへの切り替えは、きっかけはCOVID-19への対応であったとしても、最終的に従業員が最高のパフォーマンスを発揮するために重要かつ恒久的な要素である、ということでした。つまり、リモートワークは新しい働き方の一部となる、ということです。最近のPwCの調査*によると、雇用主の83%がリモートワークの導入に成功したと考えており、これは2020年6月に実施された調査での73%と比較しても増加しています。

このような背景から、多くのお客様は長期的な視点に立ってリモートワーク戦略を再検討しており、Amazon WorkSpacesのようなマネージド型のDaaS(Desktop as a Services)ソリューションを導入するケースが増えています。この記事では、2021年の今日、リモートワーク戦略について検討している企業や組織がAmazon WorkSpacesの導入を検討する際、考慮すべき2つのポイントについてご紹介します。

第一に、企業や組織の仮想デスクトップへの移行をサポートするために、在宅勤務のための無料オファーを再度開始することをお知らせします。Amazon WorkSpacesを使用すると、WindowsまたはLinuxのデスクトップ環境をわずか数十分でプロビジョニングすることができ、必要なときには迅速にスケールアウトして数百〜数千もの仮想デスクトップを世界中の従業員に提供することが可能です。Amazon WorkSpacesを新規にお使いになるお客様は、2021年7月31日まで、Windows スタンダードバンドルのWorkSpacesを最大50台まで無料で利用することができます。そのほか、Windows パフォーマンスバンドル 1台、Linux スタンダードバンドル 2台、Windows バリューバンドル 1台も無料で利用可能です。

第二に、現在、オフィスや事業所から離れてリモートワークを行なっている人の多くが、不安定なホームネットワークでオンラインの状態を維持することが難しい、という課題を感じられていることと思います。過日に行われたre:Invent 2020では、安定性の低いネットワークでも一貫したユーザー体験を実現するクラウドネイティブなストリーミングプロトコルであるAmazon WorkSpaces Streaming Protocol (WSP) の一般提供の開始を発表しました。あなたやチームが自宅で仕事をしていて、家の中で唯一静かに過ごせる部屋でもインターネット接続が不安定な場合、WSPの利用が助けになるかもしれません。実際に、AWSのエンドユーザーコンピューティング担当ゼネラルマネージャーであるMuneer Mirzaも同じ課題に直面しました。

ここまでにご紹介したオファーとAWSの継続的なイノベーションが、お客様のリモートワーク実現のために貢献できることを願っています。より詳しい情報が必要な場合、以下のページをご参照ください。

在宅勤務のための無料オファー 詳細

AWSでは、新規にAmazon WorkSpacesをご利用になるお客様に向けて、最大54台分まで無料提供を行っています。このオファーには、50台のWindows スタンダードバンドルに加えて、Windows パフォーマンスバンドル 1台、Linux スタンダードバンドル 2台、Windows バリューバンドル 1台が含まれています。現在、Amazon WorkSpacesの無料利用枠をご利用中のお客様は、2021年7月31日まで無料利用枠を継続してご利用いただけます。このオファーは、東京リージョンを含む、Amazon WorkSpacesの無料利用枠を提供しているすべてのAWSリージョンでご利用いただけます。このオファーの対象となるためには、新規のAmazon アカウントである必要があり、パートナーアカウントの配下ではないことが条件となります。オファーの詳細については、FAQをご参照ください。

*出典: It’s time to reimagine where and how work will get done, PwC’s US Remote Work Survey – January 12, 2021