Amazon Web Services ブログ

公共分野のスタートアップと自治体が繋がる AWS Startup Ramp Meetup を開催しました

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWS) パブリックセクター 事業開発マネージャー(Startup)の岩瀬です。AWS は、2022年 7月 27日 に公共分野で活躍する AWS Startup Ramp メンバーのスタートアップ企業と、そのスタートアップ企業の活動を支援している自治体の方を招いて AWS Startup Ramp Meetup を開催しました。AWS 目黒オフィスの会場での対面開催と同時に、オンラインでの配信も加えたハイブリット形式で開催し、デジタル庁や、札幌市、渋谷区、浜松市、鳥取県など地方自治体職員・関係団体、スタートアップの方々など、対面とオンライン合わせて約 100 名の方にご参加いただきました。北海道や、鳥取など遠方からも目黒オフィスに足を運んでいただき、ありがとうございました。

AWS Startup Ramp について

AWS Startup Ramp は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)を活用した革新的なソリューションで公共分野の課題解決に取り組むスタートアップを支援するプログラムです。行政、スマートシティ、シビックテック、ヘルスケア、サステナビリティ、宇宙などの公共分野への参入・事業成長に必要な技術支援・トレーニング、コミュニティ、コネクション・Go-To-Market 支援、AWS 無料利用クレジットの提供を通じて、スタートアップの事業成長を支援し、公共分野のイノベーションを加速させることを目的としています。日本では 2022年 2月に発表され、5月より、AWS や公共に特化したテーマで様々なセッションを行いました。詳細は AWS Startup Ramp をご覧ください。

AWS Startup Ramp のフォーカス

Opening Keynote では、AWS 執行役員 パブリックセクター統括本部長 宇佐見 潮が、スタートアップと自治体、コラボレーターの皆様をお繋ぎし、連携への加速をサポートしていくことについて述べました。

公共分野のデジタル・トランスフォメーションの加速がより一層求められています。これ迄の公共サービスの担い手であった公共機関・大手IT企業、地域のIT企業に加え、多様な利用者のニーズに対応できる新たな担い手の参画が期待されており、スタートアップ企業に注目されています。
今年2月に発表しました AWS Startup Ramp は、社会的イノベーションにコミットし、失敗を恐れず、革新的な事業に挑戦するスタートアップの皆様を支援し、皆様が事業成長を実現して頂く事、またそれを通じて、地域に新たな経済発展をもたらす事を目指しています。
AWS Startup Ramp のフォーカスは3つございます。
・1つ目は、ハンズオンのオフィスアワーを定期的に開催し、皆様の悩みや課題に寄り添い、伴走いたします。
・2つ目は、スタートアップの皆様と自治体、コラボレーターの皆様をコネクトし、連携への加速をサポートしていきます。本日も北海道、渋谷区、浜松市、鳥取県の各自治体でスタートアップの皆様とのコラボレーションに取り組む皆様がご参加頂いております。また、AWSは今年9月中旬より、「デジタル田園都市国家構想と地域創生への取り組み」をテーマに、デジタル社会実現ツアー2022を開催し、地域のパートナーやスタートアップの皆様の事例などを紹介してきます。全国展開のイベントで、地域のスタートアップの皆様の素晴しい取り組みをハイライトします。
・3つ目は、AWSは遡ること2013年より、公共部門、民間企業問わずスタートアップ企業の皆様をサポートしてきたことです。これまで数十万のスタートアップ企業にご利用頂き、2020年には年間1,000億円以上のAWS無料利用クレジットを提供しました。

この度、更なる支援としまして、スタートアップの皆様のコミュニティ作りをサポートするための第1回目のMeetupを開催します。そして、今年の秋には次の開催を計画しています。
AWS Startup Ramp は今年、スタートしたばかりですが、今後も皆様のフィードバックを基に、スピーディに改善していきたいと思います。AWSは皆様の声をもっとも重視しています。AWS Startup Rampの活動について、ご希望などございましたら、ご意見を頂戴できれば幸いです。

公共調達改革―デジタルマーケットプレイス導入に向けて―

次に、世界経済フォーラム 第四次産業革命日本センター アジャイル・ガバナンス・プロジェクト担当の 隅屋 輝佳 氏より、現在政府によって検討が進められている、デジタルマーケットプレイス 導入に向けたお取り組みをお話いただきました。デジタルマーケットプレイスの導入によって、現状の公共調達のプロセスに加え手続きが大幅に簡素化されることにより、新しい技術を持つベンチャー企業、中小企業への市場の拡大、イノベーションの促進につながることが期待できることをご説明いただきました。

デジタルマーケットプレイス(DMP)の概要

デジタルマーケットプレイス(DMP)の導入意義

スタートアップとの協業に取り組む自治体・コラボレーターのお取組みのご紹介

また、イベントでは、以下のように AWS Startup Ramp にご協力いただいている自治体・コラボレーターの方からのお取組みのご紹介をいただきました。ご登壇いただいた皆様、誠にありがとうございました。本イベントをきっかけに各プログラムに応募・コンタクトされたという声を多数頂戴しております。

スタートアップによる1分ピッチ

そして、27 社のスタートアップから、それぞれ1 分ずつ事業紹介ピッチを行っていただきました。どのスタートアップもそれぞれユニークなソリューションで公共の課題解決に取り組まれており、毎回大きな拍手が巻き起こりました。

株式会社グラファー Product Developer / SRE 澤 孝晃 氏 による1分ピッチ

ご登壇いただいたスタートアップ企業のロゴ一覧

 

AWS Startup Rampは今後も公共分野のコミュニティを強化していきます

最後は、 AWS パブリックセクター 事業開発マネージャー(Startup)の岩瀬 霞より、Closing で今後の予定について説明しました。

2022年 6月に様々なセッションを開催した後、「次は何をすればよいの?」というお声を多くいただいたため、実践編として 2022年 8月 23日と9月 9日に、AWS のソリューションアーキテクトによるハンズオンワークショップを開催いたします。また、10月には、2nd Batch として新たに加入されたメンバーと共に、公共分野に特化した様々なテクニカル・ビジネスセッションを実施予定です。

そして2022年秋には、AWS Startup Ramp Meetup vol.2 を開催します。次回のMeetup では、政府、自治体や地域活性化に取り組まれる皆様にもより多くご参加いただき、実際の協業に繋げていただくことを目指します。

AWS Startup Ramp は、今後、より一層ミュニティを強化していきますので、公共分野のイノベーションに取り組まれるスタートアップ、自治体の皆様のご参加を引き続きお待ちしております。

AWS Startup Ramp への参加お申込み方法

まず お申込みリクエストフォームにオンラインでご記入ください。フォームご記入後に表示される、「AWS Startup Ramp 申込書」(Word ファイル)を指定のアドレスにメールでご提出いただくことで、ご応募が完了します。AWS Startup Ramp プログラムでの活動にご興味のあるスタートアップは、通年でプログラムに応募することができます。AWS Startup Ramp の概要とお申込み方法については、オンデマンドのウェビナーもご活用ください。皆さまのご参加をお待ちしております!

このブログは、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター 事業開発マネージャー(Startup)である岩瀬 霞が執筆しました。