詳しいキャッシュ統計レポートの受信、CloudFront 使用状況のモニタリング、最もよく使われているオブジェクトの一覧の取得、運用上のメトリクスに応答するほぼリアルタイムのアラームの設定など、Amazon CloudFront にはレポートニーズに適したさまざまなソリューションが用意されています。すべてのレポートオプションには、AWS マネジメントコンソールの Amazon CloudFront Reporting & Analytics ダッシュボードからアクセスできます。

また、CloudFront のアクセスログを有効にすることで、Amazon CloudFront ディストリビューションによって配信されるトラフィックの詳細情報を受け取るように設定することも可能です。

Amazon CloudFront 使用状況グラフ

リクエストとデータ転送の傾向を追跡

CloudFront 使用状況グラフを使用すると、Amazon CloudFront の使用状況を表す 6 つのグラフが AWS マネジメントコンソールに表示されます。このグラフを使用すると、アクティブな各 CloudFront ウェブディストリビューションのデータ転送とリクエスト (HTTP と HTTPS の両方) の傾向を追跡できます。また、このグラフにより、各 CloudFront リージョンにおける過去 60 日間の 1 日あたりまたは 1 時間あたりの使用状況、選択した期間におけるトータルの使用率、平均使用率、最大使用率を把握できます。

HTTP/S の要求数、HTTP/S で転送されたデータ、CloudFront のエッジロケーションからユーザーに転送されたデータ、CloudFront からオリジンに転送されたデータがこのグラフに表示されます。

CloudFront 使用状況グラフには追加の料金は発生しません。レポートを表示するには、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront に移動し、ナビゲーションペインの [Reports and Analytics] リンクの中にある [Usage Charts] を選択します。

CloudFront 使用状況グラフの詳細はこちら »

CloudFront Chart: Data Transferred Over HTTPS
CloudFront Chart: Number of HTTPS Requests

Amazon CloudWatch を使用した Amazon CloudFront モニタリングとアラーム

モニタリング、アラーム、ほぼリアルタイムで通知を受信

Amazon CloudWatch を使用すると、ビューワーが要求してから数分以内に、Amazon CloudFront ディストリビューションの動作パフォーマンスに関するモニタリング、アラーム、通知を受信でき、ウェブアプリケーション全体の状態を詳細に把握できます。6 個の運用メトリクスがそれぞれ 1 分間隔で自動的に CloudFront から Amazon CloudWatch に対して発行されます。その後、CloudWatch を使用して、CloudFront トラフィックに通常とは異なるパターンが発生した場合のアラームを設定できます。

このようなメトリクスには、リクエスト、ダウンロードされたバイト数、アップロードされたバイト数、4xx エラーの発生率、5xx エラーの発生率、トータルのエラー発生率があります。これらは CloudFront を利用するすべてのお客様に自動的に提供され、追加の費用は発生しません。アラーム機能については CloudWatch の標準料金が請求されます。

CloudWatch を使用した CloudFront アクティビティのモニタリングに関する詳細 »

CloudFront Monitoring Near Real Time
CloudFront Near Real Time Alarming Via CloudWatch

Amazon CloudFront キャッシュ統計レポート

コンテンツに関する詳細なキャッシュ統計情報

キャッシュ統計グラフには、各ビューワーの大陸における過去 60 日間の 1 日あたりまたは 1 時間あたりの使用状況、選択した期間におけるトータルの使用率、平均使用率、最大使用率が表示されます。

キャッシュ統計グラフには、トータルのリクエスト、結果の種類別に分類されたビューワーリクエストの割合、ビューワーに転送されたバイト数、HTTP ステータスコード、ダウンロードが完了しなかった GET リクエストの割合が表示されます。

キャッシュ統計レポートに追加料金はかかりません。レポートを表示するには、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront に移動して、ナビゲーションペインの [Reports and Analytics] リンクの中にある [Cache Statistics] を選択します。

CloudFront キャッシュ統計レポートの詳細 »

CloudFront Chart: Status HTTP Codes
CloudFront Chart: Bytes Transferred to Viewers

最も人気のあるオブジェクトを追跡

人気オブジェクトのレポートには、指定した期間における上位 50 位の人気オブジェクトについてのリクエスト回数、キャッシュヒット回数、キャッシュミス回数、エラー率が示されます。これはユーザーにどのコンテンツが人気があるかを理解したり、よくリクエストされるオブジェクトについての問題 (たとえばエラー率が高いなど) を特定したりするのに役立ちます。

人気オブジェクトのレポートに追加料金はかかりません。レポートを表示するには、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront に移動し、ナビゲーションペインの [Reports and Analytics] リンクの中にある [Popular Objects] を選択します。

CloudFront 人気オブジェクトレポートの詳細 »

CloudFornt Popular objects report

Amazon CloudFront ビューワーレポート

エンドユーザーの詳細

ビューワーレポートには、エンドユーザーが所在する国のみでなく、使用するブラウザやデバイス、オペレーティングシステムも示されます。これらすべてのレポートに、時間経過に伴う傾向も表示できます。ビューワーレポートには、次の内容が含まれています。

  • ロケーション: Amazon CloudFront を使用して配信したコンテンツにアクセスしたエンドユーザーの国の上位 50 件が示されます。このレポートを使用してアメリカのエンドユーザーの州や準州も確認できます。
  • ブラウザ: エンドユーザーがコンテンツへのアクセスに使用しているブラウザの上位 10 件が示されます。レポートには、上位 10 件のブラウザが名前別、または名前とバージョン別に示されます。
  • オペレーティングシステム: エンドユーザーがコンテンツへのアクセスに使用しているオペレーティングシステムの上位 10 件が示されます。レポートには、上位 10 件のバージョンが名前別、または名前とバージョン別に示されます。
  • デバイス: 指定の期間中にモバイル、タブレット、デスクトップおよびスマート TV から送信されたリクエストの数が示されます。

ブラウザレポート、デバイスレポート、およびオペレーティングシステムレポートは、棒グラフまたは円グラフで利用可能です。4 つのレポートすべてに時間経過に伴う傾向を表示できます。4 つのレポートはすべて、過去 60 日のあらゆる日付範囲で表示できます。ロケーションレポートについては、最長 14 日間の日付範囲で、時間単位のデータポイントも表示できます。

ビューワーレポートに追加料金はかかりません。レポートを表示するには、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront に移動し、ナビゲーションペインの [Reports and Analytics] セクションにある [Viewers] リンクをクリックします。

CloudFront ビューワーレポートの詳細はこちら »

Amazon CloudFront トップリファラーレポート

エンドユーザーがどのドメインからウェブサイトを参照したかを確認する

トップリファラーレポートには、ウェブサイトを参照したビューワーのドメイン上位 25 件が示されます。これらのトップリファラーは、検索エンジン、オブジェクトに直接リンクされた他のウェブサイト、またはユーザー自身のウェブサイトである場合もあります。トップリファラーレポートは、過去 60 日のあらゆる日付範囲で表示できます。

トップリファラーレポートに追加料金はかかりません。レポートを表示するには、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront に移動し、ナビゲーションペインの [Reports and Analytics] のセクションにある [Top Referrers] リンクをクリックします。

CloudFront トップリファラーレポートの詳細 »

Amazon CloudFront アクセスログ

CloudFront ログを有効にしてトラフィックの詳細を把握する

Cloudfront は受信および応答したすべてのリクエストに関する詳細な情報が記載されたログを生成します。これらのログは事実上 Web Server のログに相当し、同じ W3C 形式で提供され、さらに他の CloudFront 固有のデータも含まれます。CloudFront のログはパフォーマンスや使用状況の傾向、また、潜在的なエラーの分離や、設定の最適化に大変有用です。

CloudFront は、ディストリビューションから配信されるリクエストを、標準ログリアルタイムログに記録する 2 つの方法を提供します。

CloudFront 標準ログは、選択した Amazon S3 バケットに配信されます (ログ記録は、ビューワーリクエストから数分以内に配信されます)。CloudFront が有効になっているときは、詳細なログ情報が W3C 拡張形式で、指定の Amazon S3 バケットに自動的に公開されます。アクセスログの内容は、お客様のコンテンツに対する個々のリクエストに関する詳細な情報です。例えば、リクエストされたオブジェクト、リクエストの日時、リクエストに応答したエッジロケーション、クライアント IP アドレス、リファラー、ユーザーエージェント、Cookie ヘッダー、結果タイプ (たとえば、キャッシュヒット、ミス、エラー) です。CloudFront は標準ログの料金を請求しませんが、ログファイルの保存とアクセスに対して Amazon S3 の料金が発生します。

CloudFront リアルタイムログは、Amazon Kinesis Data Streams で選択したデータストリームに配信されます (ログ記録は、ビューワーリクエストから数秒以内に配信されます)。リアルタイムログのサンプリング率、つまり、リアルタイムのログ記録を受信するリクエストの割合を選択できます。ログ記録で受信が行われる特定のフィールドを選択することもできます。CloudFront リアルタイムログには、標準ログと同じデータポイントがすべて含まれ、ビューワーリクエストヘッダーや国コードなど、各リクエストに関する特定の追加情報が W3C 拡張形式で含まれます。CloudFront は、Kinesis Data Streams の使用に対して生じる料金に加えて、リアルタイムログの料金を請求します。

CloudFront ログファイルの詳細 »

Amazon CloudFront の料金の詳細

AWS 無料利用枠の一環として、Amazon CloudFront を無料で開始していただけます。サインアップすると、AWS の新規お客様は、50 GB のデータ送信 (アウト) と 2,000,000 件の HTTP および HTTPS リクエストを毎月 1 年間利用できます。

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