パイプラインタイプ

AWS CodePipeline には、V1 と V2 の 2 つのパイプラインタイプがあります。パイプラインタイプの違いは機能と料金にあります。パイプラインタイプが指定されていない場合、パイプラインは自動的に V1 パイプラインとして指定されます。パイプラインを V2 パイプラインにするには、パイプラインタイプを明示的に V2 に設定する必要があります。

V1 タイプのパイプラインの定義には、標準のパイプライン、ステージ、およびアクションレベルのパラメータが含まれます。V2 タイプのパイプラインでは定義が拡張され、トリガーや変数などの追加設定セクションが追加されます。適切なパイプラインタイプについての詳細は、「AWS CodePipeline ユーザーガイド」を参照してください。

AWS CodePipeline に前払い料金などの義務はありません。

  • V1 タイプのパイプラインの場合: アクティブなパイプライン(30 日以上存在していて、その月に少なくとも 1 つのコード変更が発生したパイプライン) ごとに1か月あたり 1.00 USD を支払います。その月に新しいコード変更がないパイプラインに対しては、料金は発生しません。アクティブなパイプラインは、1 か月に満たない分に対して按分計算されません。パイプラインは、作成後の最初の 30 日間は無料です。
  • V2 タイプのパイプラインの場合: アクション実行時間 1 分あたり 0.002 USD を支払います。アクション実行時間は、パイプライン内のアクションが実行開始してからそのアクションが完了状態に達するまで分単位で計算され、最も近い分単位に切り上げられます。手動承認およびカスタムアクションタイプを除くすべてのアクションタイプに対して課金されます。   

AWS 無料利用枠*

AWS 無料利用枠の一部として、新規または既存のお客様は CodePipeline で次を利用できます。

  • V1 タイプのパイプラインの場合: 1 か月あたり 1 つの無料のアクティブなパイプライン。
  • V2 タイプのパイプラインの場合: 1 か月あたり 100 分の無料のアクション実行。無料のアクション実行時間は、アカウント内の V2 パイプラインの数に関係なく、アカウント内のすべての V2 パイプライン間で共有されます。これらは各暦月の初めに自動的にリセットされます。未使用の分が翌月に繰り越されることはありません。

追加料金

パイプラインのアーティファクトを Amazon S3 に保存してアクセスする場合やパイプラインに接続するその他の AWS およびサードパーティーのサービスからアクションをトリガーする場合、追加料金が発生する可能性があります。

料金の例

例 1: アクションタイプが異なる V2 パイプライン

例えば、30 日の月に V2 タイプのパイプラインが 1 つあり、V1 タイプのパイプラインがないとします。V2 タイプのパイプラインには 3 つのステージがあります。AWS CodeCommit および Amazon S3 アクションを 1 つずつ含むソースステージ、並列実行の AWS CodeBuild アクションを 2 つ含むビルドステージ、手動承認アクション、カスタムアクション、および AWS CodeDeploy アクションを含むデプロイステージです。その月にパイプラインが 1 回のみ実行され、ソースステージのアクションではそれぞれ完了に 1 分、ビルドステージのアクションでは 2 分かかったと仮定します。

V2 タイプのパイプラインの料金
2 * 1 (ソースステージのアクション実行時間 (分)) + 2 * 2 (ビルドステージのアクション実行時間 (分)) + 2 (デプロイステージには CodeDeploy のみが含まれます。手動承認およびカスタムアクションタイプは無料です) = 7 (アクション実行時間 (分))

その月の合計 = 0.00 USD (AWS 無料利用枠から 100 分無料)

例 2: V1 パイプラインと V2 パイプラインの組み合わせ

例えば、30 日の月に V2 タイプのパイプラインが 1 つあり、V1 タイプのパイプラインが 10 あるとします。

V1 タイプのパイプラインの料金
10 (アクティブな V1 タイプのパイプライン数) - 1 (AWS 無料利用枠から) * 1.00 USD = 9.00 USD

V2 タイプのパイプラインの料金
20 (V2 タイプのパイプライン実行数) * 4 (パイプライン内のアクション数) * 2 (各アクションの実行時間) = 160 (アクション実行時間 (分)) → (160 - 100 (AWS 無料利用枠から)) * 0.002 USD = 0.12 USD

その月の合計 = 9.00 USD + 0.12 USD = 9.12 USD

例 3: V2 パイプラインのみ

例えば、30 日の月に V2 タイプのパイプラインが 2 つあり、V1 タイプのパイプラインがないとします。V2 タイプのパイプラインのうちの 1 つにはソースステージ、ビルドステージ、テストステージの 3 つのステージがあるとします。ソースステージには 1 つのソースアクション、ビルドステージには 1 つの CodeBuild アクション、テストステージには 3 つの並列実行の CodeBuild アクションがあるとします。もう 1 つの V2 タイプのパイプラインには、4 つの異なるステージ (手動承認やカスタムアクションタイプではない) にわたる 10 のアクションがあるとします。また、パイプラインは 10 回実行され、各アクションが完了するのにかかった時間は 1 分でした。

V2 タイプのパイプラインの料金
パイプライン 1 = 10 (パイプラインの実行数) * 5 (パイプライン内のアクション数) * 2 (各アクションの実行時間) = 100 (アクション実行時間 (分))
パイプライン 2 = 10 (パイプラインの実行数) * 10 (パイプライン内のアクション数) * 1 (各アクションの実行時間) = 100 (アクション実行時間 (分))

1 か月の合計 = (200 - 100 (AWS 無料利用枠から)) * 0.002 USD = 0.20 USD

例 4: V1 パイプラインのみ

例えば、30 日の月にアクティブな V1 タイプのパイプラインが 100 あり、V2 タイプのパイプラインがないとします。

V1 タイプのパイプラインの料金
(100 (アクティブな V1 タイプのパイプライン数) - 1 (AWS 無料利用枠から) * 1.00 USD = 99.00 USD

1 か月の合計 = 99.00 USD

料金に関するその他のリソース

AWS 料金見積りツール

AWS の月額料金を簡単に計算できます。

料金に関するサポートを受ける

個別のお見積もりをご希望の場合、AWS のスペシャリストにお問い合わせください。

AWS CodePipeline の使用を開始する方法を知る

開始方法のページにアクセスする
構築を始めましょう。
AWS CodePipeline の使用を開始する
ご不明な点がありますか?
お問い合わせ