AWS Management Portal for vCenter Server があれば、VMware vCenter を使用して AWS リソースを管理できます。ポータルは、既存の vCenter サーバー環境に vCenter サーバープラグインとしてインストールされます。インストールが完了すれば、VMware VM を Amazon EC2 に移行して、vCenter サーバー内から AWS リソースを管理できるようになります。

AWS Management Portal for vCenter Server のご利用開始にあたって (7:09)

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AWS Management Portal for vCenter Server サーバーを使用して作成した AWS リソースは、vCenter サーバーを使用して作成されたものであってもご利用の AWS アカウントに配置されます。VMware の経験がある管理者であれば、AWS Management Portal for vCenter Server を見覚えのある使い慣れた感覚で使用できるので、AWS を使い始めるのが容易になります。既に VMware ベースの環境をお持ちの企業の場合、このポータルを使用すれば、コンピューティングリソースをクラウドに簡単に移動し始めることができます。移行を開始しても、既存のツールとトレーニング資料を引き続き活用できます。VMware ベースのサービスを提供するサービスプロバイダーもポータルを使用して、エンドカスタマーに AWS へのセルフサービスアクセスを提供できます。

これは追加料金なしでご利用いただけます。お客様は、ポータルを通して使用した AWS のサービスに対して請求されます。

AWS Management Portal for vCenter Server は、法人のお客様向けに設計されています。Single Sign-On のサポートが組み込まれているので、Active Directory や他の ID プロバイダーを活用してユーザーを管理できます。また、統合されたロールベースアクセスコントロール (RBAC) を利用できるため、特定のリソースに対してエンドユーザーが表示、作成、変更できるかを決めるアクセス許可を細かく設定できます。さらに、管理者はテンプレートを定義し、イメージ、インスタンスタイプ、ネットワーク、および EC2 インスタンスを作成するのにエンドユーザーが活用できる他のリソースを指定できます。これにより、エンドユーザーがポータル内で行える操作を管理するための、わかりやすいガバナンスモデルを提供します。ポータル内で作成されたリソースは自動的にタグ付けされます。このため、管理者はポータルを使用して作成したリソースに関して、タグベースの原価配分レポートを生成することもできます。

AWS Management Portal for vCenter Server には、VM Import の統合サポートがあります。ポータルが vCenter サーバー内にインストールされたら、停止している VM を右クリックし、[Migrate to EC2] を選択して VM から EC2 インスタンスを作成します。ポータルがユーザーに代わって、vCenter Server から VM をエクスポートし、S3 にアップロードし、EC2 インスタンスに変換する処理を行います。追加の操作も必要ありません。さらに、ポータル内で VM の移行の進行状況を追跡できます。VM を VMware から AWS に移行することを検討しているお客様にとっては、AWS の中で、このポータルが最もシンプルで使い慣れた選択肢になるでしょう。

*VM から Amazon EC2 への移行に要する時間は、ネットワーク接続の速度とアップロードされる仮想マシンイメージのサイズによって異なります。

AWS Management Portal for vCenter Server によって、企業とサービスプロバイダーは、vCenter サーバー内で AWS リソースをデプロイおよび管理するためのセルフサービスポータルを利用できます。管理者は、AWS 内で使用できるネットワーク、リソース、テンプレートを、ポータル内で定義できます。エンドユーザーは、AWS 内でリソースをデプロイするために管理者が作成したテンプレートとネットワークを活用できます。管理者はポータルを使用することにより、エンドユーザーがリソースをデプロイする際に使用できるイメージ、インスタンスタイプ、設定を細かく制御できます。統合された Single Sign-On (SSO) があることで、エンドユーザーがポータルを開いて、テンプレートをクリックすれば、そのままデプロイすることができます。統合ロールベースアクセスコントロール (RBAC) により、リソースに対してエンドユーザーが表示、作成、変更できるかを決める細かいアクセス許可を簡単に設定できます。さらに、自動タグ付けによってリソースが確実にタグ付けされるため、管理者はそれぞれの環境やアプリケーションで使用されているリソースを把握することができます。お客様はポータルが提供するタグを活用し、AWS 請求のタグベースの請求レポートを使用して、環境レベルまたはアプリケーションレベルの支払取消レポートを生成できます。

既存の VM ベースのアプリケーションとワークロードを Amazon EC2 に移行します。ポータルを使用すると、既存の VM で構成したソフトウェアと設定をそのまま保持できると同時に、Amazon EC2 でアプリケーションとワークロードを実行する利点も得られます。ポータルがあれば、vCenter サーバー内の VM をクリックして、ポータルが提供する [Migrate to EC2] メニューオプションを選択するだけで、VM を移行できます。使用する AWS リージョン、インスタンスタイプ、サブネットを指定すると、移行が始まります。VM の移行が完了すると、ポータルで VM も管理できるようになります。ポータルでは、ライフサイクル管理ツール、概要データ、モニタリング、およびインポートしたインスタンスを管理するための他の機能が使用できます。これらすべては vCenter サーバー内で直接使用できます。必要に応じて、AWS マネジメントコンソールAWS CLI などの他の AWS ツールを使用して、インポートしたインスタンスを管理することもできます。

VMware ベース環境の管理で経験を積んでこられたお客様の場合、AWS Management Portal for vCenter Server を使用すれば、AWS を使い始めるのが容易になります。ポータルの管理機能はより絞り込まれたセットになっているため、AWS を初めてご利用になるお客様には良い選択肢となります。ポータルを使用して初めて Amazon EC2 インスタンスを作成すると、そのプロセスが vCenter サーバー内の VM の作成と似ていることに気付くでしょう。同じように、ポータルがあれば、使用する CIDR ブロックを指定して、ネットワークをパブリックかプライベートにするか指定するだけで、初めての VPC やサブネットも簡単に作成できます。VMware の学習に投資し、vCenter サーバーなどの仮想化ツールのトレーニングをしてきた場合は、そうした経験をポータルで活用できます。同時に、AWS が提供するインフラストラクチャ、API、ツール、エコシステムの利点も活用できます。AWS での経験を積むにつれ、ポータルを AWS マネジメントコンソールや AWS CLI などの他の AWS ツールと併せて使用することもできます。また、ポータルがニーズを満たさなくなったと判断した場合、あるいは今後 VMware の使用をやめる場合には、ポータルではなくこれらのツールの使用に移行していくこともできます。

AWS Management Portal for vCenter Server によって、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋、南アメリカにわたる AWS リージョンを、すべて vCenter サーバー内から利用できるようになります。世界の別の場所にエンドユーザーがいたとしても、ポータルを使用すれば、VMware ベースのインフラストラクチャの場所に関わらず、EC2 インスタンスをエンドユーザーの近くに簡単に作成することができます。

AWS Management Portal for vCenter Server は AWS が提供するツールであり、ご利用にあたり通常のサービス料金以外の追加料金が発生することはありません。VM の移行で使用される Amazon S3 および EBS ストレージは、別途請求されます。さらに、サービス使用時の Amazon EC2 および帯域幅の料金も別途請求されます。

注意: AWS Connector のダウンロードまたはセットアッププロセスを始める前に、セットアップドキュメントを確認することをお勧めします。

VM を vCenter 環境から AWS に移行する際は、AWS Server Migration Service (SMS) を使用することを推奨しています。SMS では、オンプレミス VM を徐々にレプリケートし、Amazon machine images (AMIs) に変換して、移行プロセスを自動化します。移行中でも、オンプレミス VM は継続して使用できます。AWS SMS の詳細については、AWS Server Migration Service をご覧ください。

以下のいずれかに該当する場合は、AWS SMS の使用を検討することをお勧めします。

  • vCenter 6.5 Server を使用している。
  • 移行中に BYOL ライセンスを指定したい。
  • VM を Amazon EC2 に移行することに関心がある。
  • 増分移行を使用したい。

vSphere Client 内から Amazon EC2 リソースを管理する場合は、AWS Management Portal for vCenter Server のみをお使いください。AWS Management Portal for vCenter Server は vCenter 6.5 以降をサポートしていません。

AWS SMS の使用を開始する方法については、AWS Server Migration Service をご覧ください。

AWS Connector for vCenter のダウンロード

チェックサムファイル: md5sumsha256sum

ライセンスおよび属性ファイル: LICENSE.TXT