AWS コストの管理

AWS 無料利用枠と AWS Budgets を使用

このチュートリアルでは、AWS 無料利用枠を使用して AWS のサービスを検討し、その後 AWS Budgets を使用してコスト予算を設定し、使用量に関連付けられたコストをモニタリングすることによりコストを管理する方法について説明します。

処理能力、データベースストレージ、コンテンツ配信など、どのような機能をお求めの場合でも、AWS では高い柔軟性、スケーラビリティ、信頼性を備え、洗練されたアプリケーションを構築するためのサービスが提供されています。ところで、低コストまたは無料で AWS のサービスを使用して実験と構築を開始するにはどうすればよいでしょうか。

AWS 無料利用枠は、無料で AWS の製品とサービスを実際に体験できる割引プログラムです。すべての新しい AWS アカウントには無料利用枠が含まれています。このため、無料利用枠にサインアップしなくても、1 日目からワークロードを構築するために必要なサービスを試すことができます。無料利用枠は 80 個以上のサービスで提供されており、手ごろなコストまたは無料でさまざまなサービスを試すことができます。

多くのお客様にとって、サービスの使用量と関連するコストをモニタリングしながら、AWS を試したり、AWS の使用を拡大したりすることが大きな懸念事項となっています。無料利用枠の使用量のしきい値や全体的な予算を超えないようにするには、AWS Budgets を使用することをお勧めします。AWS Budgets は、設定したしきい値を超えた場合にアラートを送信するカスタムコスト予算を作成できるコスト管理ツールです。

このチュートリアルの後半では、AWS 無料利用枠の内容や、AWS Budgets でどのように無料利用枠の使用量がデフォルトでモニタリングされるのかを確認し、予算を超えた場合 (または超えることが予想される場合) に通知を送信する月間総コスト予算を AWS Budgets を使用して作成します。

ベストプラクティスとして、使用する AWS アカウントごとに月間総コスト予算を作成することをお勧めします。AWS 予算の無料利用枠は 1 か月あたり 62 の予算日であるため、AWS 無料利用枠内で 1 つの予算を作成できます。名前のとおり、AWS 無料利用枠の対象となるサービスは、無料で使用できます。

このチュートリアルの内容
時間 10 分                                           
料金 無料利用枠の対象
ユースケース すべて
製品 AWS Budgets、AWS 無料利用枠
対象者 すべて
レベル 初心者
最終更新日 2018 年 12 月 18 日

1.AWS 無料利用枠を調べる

このステップでは、無料利用枠の 3 つのタイプ (常に無料、12 か月間無料、トライアル) について調べます。

a.無料利用枠のページにアクセスする

無料利用枠のページを開きます。このステップバイステップガイドは開いたままにしておいてください。

b.12 か月間無料を調べる

[AWS 無料利用枠] ページの [AWS 無料利用枠の詳細] 見出しの下にある [12 MONTHS FREE] リンクを選択します。

これらの無料利用枠は、AWS の新規のお客様のみが対象であり、AWS にサインアップした日から 12 か月間ご利用いただけます。12 か月間の無料利用の有効期限が切れた場合、またはアプリケーション使用量が無料利用枠を超えた場合は、標準の料金、つまり従量課金制でお支払いください (料金詳細については、各サービスのページをご覧ください)。

AWS アカウントにサインアップしてから最初の 12 か月間、ある程度の使用量を無料で利用できるサービスには、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)Amazon Elastic Block Store (EBS)Amazon S3Amazon Relational Database Service (RDS) などのさまざまなサービスがあります。

 

c.常に無料を調べる

[AWS 無料利用枠] ページで [Always Free] リンクを選択し、常に無料を提供しているサービスを確認します。名前のとおり、これらの AWS 無料利用枠は、12 か月間の AWS 無料利用枠の期間が終了しても自動的に期限切れになることはありません。AWS のすべてのお客様にご利用いただけます。

ある程度の使用量を常に無料で利用できるサービスには、AWS LambdaAWS Storage GatewayAmazon Dynamo DBAmazon GlacierAmazon CloudWatch などのさまざまなサービスがあります。

 

d.トライアルを調べる

[AWS 無料利用枠] ページで [Trials] リンクを選択し、トライアルを提供しているサービスを確認します。トライアルでは、指定の期間または指定のオペレーション数に達するまでサービスを使用できます。

人気のトライアルには、Amazon SageMakerAmazon GuardDutyAmazon Redshift などのさまざまなサービスが含まれます。

 

2.AWS にサインアップする(またはサインイン)

このチュートリアルでは AWS 請求コンソールを使用しますが、それに関して追加料金は発生しません。このチュートリアルで作成するリソースは無料利用枠の対象です。右側のボタンとリンクをクリックすると、AWS コンソールでこのチュートリアルを続行するための新しいタブが開かれます。

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3.コストと無料利用枠の使用量を確認する

このステップでは、AWS 請求コンソールを使用して全体的な AWS のコストと無料利用枠の使用量を確認します。

a.請求ダッシュボードにアクセスする

アカウントにログインしたら、アカウントのメニューから [請求ダッシュボード] を選択します。

b.請求ダッシュボードを確認する

Billing & Cost Management Dashboard ページにアクセスすると、[Spend Summary] セクションでは今月の初めから今日までのコストの概要を確認でき、[Month-to-Date Spend by Service] セクションではサービス別の明細を確認できます。

c.無料利用枠の上位のサービス使用量を分析する

無料利用枠に当てはまる使用量の概要は、[Top Free Tier Services by Usage ] ペインで確認できます。このペインでは、無料利用枠に対する今月の初めから今日までの使用量の割合がサービス別に分類され、最も高い割合がハイライト表示されます。

右側のスクリーンショットでは、Amazon S3 の使用量がハイライト表示されています。例えば、このような情報を使用して使用量を分析できます。

[Free Tier usage limit] 列には無料利用枠の割引の説明があります。この例では、無料利用枠として、最初の 2,000 件の S3 PUT リクエストを無料で利用できます。

[Month-to-date usage] 列には、今月使用した無料利用枠の割合が表示されます。この例では、S3 に対してちょうど 2,000 件の PUT リクエストが既に実行されており (無料利用枠の 100%)、この制限を超えた分の使用量は通常の AWS の料金で請求されます。

 

d.無料利用枠のすべての使用量にアクセスする

無料利用枠の対象の使用量を詳しく調べるには、[Top Free Tier Service by Usage] ウィジェットの右上にある [View all] を選択します。

e.無料利用枠のすべての使用量を分析する

[All Free Tier services by usage] ページには、無料利用枠の対象サービスすべての全使用量が表示されます。今月の初めから今日までの実際の使用量と共に、今月末までに予想されるサービスの使用量が [Month-end forecasted usage] 列に表示されます。

右側のスクリーンショットの例では、S3 PUT リクエストの予想される使用量は 6,000 と示されています。無料利用枠を超えた分の使用量は、通常、請求対象となります。

f.AWS 無料利用枠の使用量制限の E メールアラートを変更する

デフォルトでは、ほとんどのアカウントでは、サービスの使用量が無料利用枠の使用量制限の 85% を超えた場合に AWS 無料利用枠の使用量制限 E メールアラートを受信することを自動的にオプトインしています。

この E メールアラートを受信するユーザーを変更するには、ナビゲーションバーから [設定] を選択します。

無料利用枠の使用量アラートを受信することを他のユーザーでオプトインするには、[E メールアドレス] フィールドにそのユーザーの E メールアドレスを追加し、[Save preferences] を選択します。

4.コスト予算を設定する

このステップでは、AWS Budgets を使用して AWS 請求コンソールでコスト予算を設定します。コスト予算の一部として、3 つの通知を設定します。1 つ目の通知はコストが予算の 50% に到達した場合、2 つ目の通知はコストが予算を超えることが予想された場合、3 つ目の通知はコストが予算を超えた場合に送信されるように設定します。

a.予算を作成する

左側のナビゲーションメニューで、[Budgets]、[Create budget] の順に選択します。[Create budget ]ページで、[Cost] を Budget Type (予算タイプ) として選択します。

b.予算の詳細を設定する

Set budget details ページで、Name フィールドを編集して MyMonthlyBudgetを読込みます。期間と開始日は、デフォルト値のままにします。Budgeted Amount (予算金額) を指定します。

[Budget parameters] セクションでは、これらの機能を使って、AWS のサービス、連結アカウント、タグ、その他の使用ディメンションの特定の組み合わせに関連するコストを追跡する予算を作成できます。このチュートリアルでは、デフォルト値のままにしておきます。

c.実際のコストが予算の閾値の 50% を超過したときのアラートの設定をする

[Notifications (オプション)] セクションまでスクロールします。このセクションでは、予算の条件を満たした場合に自分とその他のユーザーに E メールで通知するように AWS Budgets を設定できます。

右側のスクリーンショットに示すように、実際のコストが予算金額の 50% を超えた場合に送信されるように通知を設定します。自分の E メールアドレスとこの通知を受け取る必要がある他のユーザーの E メールアドレスを [Email contacts] フィールドに追加します。[Add new notification] を選択します。

d.予想されるコストが予算を上回る場合のアラートを設定する

右側のスクリーンショットに示すように、予想されるコストが予算金額の 100% を超えた場合に送信されるように通知を設定します。自分の E メールアドレスとこの通知を受け取る必要がある他のユーザーの E メールアドレスを [Email contacts] フィールドに追加します。[Add new notification] を選択します。

e.実際のコストが予算を超えた場合のアラートを設定する

実際のコストが予算金額の 100% を超えた場合に送信されるように通知を設定します。自分の E メールアドレスとこの通知を受け取る必要がある他のユーザーの E メールアドレスを [Email contacts] フィールドに追加します。[Create (作成)] を選択して予算と通知を作成します。

f.新しい予算を確認する

予算が作成されたら、作成した AWS 予算のリストが表示されます。ベストプラクティスとして、使用する AWS アカウントごとに月間総コスト予算を作成することをお勧めします。

AWS 予算サービスの無料利用枠内で 1 か月あたり最大 62 の予算日を作成できます。その後、この制限を超えて作成した予算については、従量課金制でお支払いいただきます。

g.新しい予算を調べる

予算の詳細をさらに掘り下げるには、新しい予算をクリックします。ここでは、予算詳細の表示、予算実績サマリーの入手、過去の予算実績を詳しく調べることができます。

おめでとうございます

無料利用枠の使用量を分析し、AWS 予算を使用して月間総コスト予算を作成できました。

AWS 請求コンソールでは、[Top Free Tier Services by Usage] ウィジェット、AWS 予算などのさまざまなツールにアクセスして、コストと使用量を詳しく理解できます。

AWS 無料利用枠を使用すると、AWS のプラットフォーム、製品、およびサービスを無料で体験できます。

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