Amazon RDS で MySQL データベースを作成して接続する

チュートリアル

概要

このチュートリアルでは、MySQL データベースを実行するための環境 (この環境をインスタンスと呼びます) を作成する方法、データベースに接続する方法、データベースインスタンスを削除する方法について学びます。ここでは、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) を使用します。チュートリアルの全作業を無料利用枠内で実行できます。

実行する内容

このチュートリアルでは、次のことを行います。

  • MySQL データベースを実行する環境を作成する
  • データベースに接続する
  • データベースインスタンスを削除する

前提条件

このチュートリアルを開始する前に、以下のものが必要です。

  • AWS アカウント: まだお持ちでない場合は、「AWS 環境の設定」入門ガイドに従って簡単な概要を確認してください。

 AWS エクスペリエンス

初心者

 所要時間

10 分

 完了までのコスト

無料利用枠の対象

 必要なもの

  • AWS アカウント*
  • 推奨ブラウザ: Chrome または Firefox の最新バージョン

*過去 24 時間以内に作成されたアカウントは、このチュートリアルに必要なサービスへのアクセス権限がまだ付与されていない可能性があります。

 利用するサービス

 最終更新日

2023 年 2 月 3 日

実装

  • このステップでは、Amazon RDS を使用して、db.t2.micro DB インスタンスクラス、ストレージ 20 GB、保持期間 1 日の自動バックアップが設定された MySQL DB インスタンスを作成します。これらはすべて、無料利用枠の対象です。

    a.このステップバイステップガイドを開いたままにしておくため、AWS マネジメントコンソールを別ウィンドウで開きます。コンソールが開いたら、左側のナビゲーションペインから [データベース] を選択し、[RDS] を選択して Amazon RDS コンソールを開きます。

    AWS マネジメントコンソールから RDS を選択する

    b.Amazon RDS コンソールの右上隅で、DB インスタンスを作成するリージョンを選択します。

    注意: AWS クラウドのリソースは、世界のさまざまな地域にある高可用性データセンター施設に格納されています。各リージョンは、アベイラビリティーゾーンと呼ばれる複数の独立した場所で構成されています。Amazon RDS アクティビティをホストするリージョンを選択できます。

    DB インスタンスを作成するリージョンを選択します

    c.[データベースの作成] セクションで [データベースの作成] を選択します。

    [データベースの作成] セクションで [データベースの作成] を選択します。

    d.エンジンを選択できるようになりました。このチュートリアルでは、[MySQL] アイコンを選択し、デフォルト値のエディションとエンジンバージョンのままにして、無料利用枠のテンプレートを選択します。

    マルチ AZ 配置:
    マルチ AZ 配置は有料であることにご注意ください。マルチ AZ 配置では、異なるアベイラビリティーゾーンに同期スタンバイレプリカが自動的にプロビジョンされ、維持されます。詳細については、「高可用性のデプロイ」を参照してください。

    エンジンを選択できるようになりました。

    e.DB インスタンスの設定を始めます。以下のリストは、このチュートリアルで使用できる設定の例です。

    設定:

    • DB インスタンス識別子: DB インスタンス名を入力します。選択したリージョン内で、自分のアカウントに対して一意であることが必要です。このチュートリアルでは、「rds-mysql-10minTutorial」という名前にします。
    • マスターユーザー名: DB インスタンスへのログインに使用するユーザー名を入力します。この例では、「masterUsername」を使用します。
    • マスターパスワード: マスターユーザーのパスワードを 8~41 文字で入力します。使用できるのは印刷可能な ASCII 文字 (/、"、@ を除く) です。
    • パスワードの確認: パスワードを再入力します。
    ビューの設定

    インスタンスの仕様:

    • DB インスタンスクラス: [db.t2.micro — 1vCPU, 1 GiB RAM] を選択します。 これは、1 GB のメモリと 1 基の vCPU に相当します。サポート対象のインスタンスクラスのリストを確認するには、「Amazon RDS の料金」を参照してください。
    • ストレージタイプ: [汎用 (SSD)] を選択します。ストレージの詳細については、「Amazon RDS のストレージ」を参照してください。
    • 割り当て済みストレージ: デフォルトの 20 を選択して、データベースに 20 GB のストレージを割り当てます。Amazon RDS for MySQL では、最大 64 TB までスケールアップできます。
    • ストレージの自動スケーリングを有効にする: ワークロードが周期的または予測不能な場合は、ストレージのオートスケーリングを有効にし、必要に応じて Amazon RDS でストレージを自動的にスケールアップできます。このオプションについては、このチュートリアルでは取り扱いません。
    • マルチ AZ 配置: マルチ AZ 配置は有料であることにご注意ください。マルチ AZ 配置では、異なるアベイラビリティーゾーンに同期スタンバイレプリカが自動的にプロビジョンされ、維持されます。詳細については、「高可用性のデプロイ」を参照してください。
    ビューの設定

    f.これで、Amazon RDS が MySQL DB インスタンスを起動するために必要な情報を入力できる [接続] セクションが表示されます。以下のリストはサンプル DB インスタンス向けの設定です。

    接続

    • コンピューティングリソース:[EC2 コンピューティングリソースに接続しない] を選択します。 コンピューティングリソースへの接続は後で手動で設定できます。
    • 仮想プライベートクラウド (VPC): [デフォルト VPC] を選択します。 VPC の詳細については、「Amazon RDS および Amazon Virtual Private Cloud (VPC)」を参照してください。

    追加の接続設定

    • サブネットグループ: [デフォルト] サブネットグループを選択します。サブネットグループの詳細については、「DB サブネットグループの使用」を参照してください。
    • パブリックアクセシビリティ: [はい] を選択します。 データベースインスタンスに IP アドレスが割り当てられ、自分のデバイスから直接データベースに接続できるようになります。
    • VPC セキュリティグループ: [新しい VPC セキュリティグループの作成] を選択します。 これにより、現在使用しているデバイスの IP アドレスから作成済みデータベースへの接続を許可するセキュリティグループが作成されます。
    • アベイラビリティーゾーン: [指定なし] を選択します。 詳細については、「リージョン、アベイラビリティーゾーン」を参照してください。
    • RDS プロキシ: Amazon RDS Proxy を使用すると、アプリケーションがデータベース接続をプールして共有できるようにして、スケーリング能力を向上させることができます。[RDS プロキシ] はオフのままにしておきます。
    • ポート: デフォルト値の 3306 のままにします。
    [接続] 設定ビュー

    g.Amazon RDS は、データベースユーザーを認証するいくつかの方法をサポートしています。オプションのリストから [パスワード認証] を選択します。

    [接続] 設定ビュー

    モニタリング

    • 拡張モニタリング: 無料利用枠内に抑えるには、[拡張モニタリングの有効化] をオフのままにします。拡張モニタリングを有効にすると、DB インスタンスが実行されるオペレーティングシステム (OS) のメトリクスをリアルタイムで利用できます。詳細については、「DB インスタンスのメトリクスの表示」を参照してください。
    [接続] 設定ビュー

    [追加設定] セクションで以下のとおり設定します。

    データベースオプション

    • データベース名: 1~64 文字の英数字でデータベース名を入力します。名前を入力しない場合、Amazon RDS は、作成する DB インスタンス上にデータベースを自動的に作成しません。
    • DB パラメータグループ: デフォルト値のままにします。詳細については、「DB パラメータグループを使用する」を参照してください。
    • オプショングループ: デフォルト値のままにします。Amazon RDS では、追加機能の有効化と設定にオプショングループが使用されます。詳細については、「オプショングループを使用する」を参照してください。

    暗号化: このオプションは無料利用枠内では利用できません。詳細については、「Amazon RDS リソースの暗号化」を参照してください。

    バックアップ

    • バックアップ保持期間: 取得したバックアップを保持する日数を選択できます。このチュートリアルでは、値[1 日] に設定します。
    • バックアップウィンドウ: デフォルトの [指定なし] のままにします。

    メンテナンス

    • マイナーバージョン自動アップグレード: [マイナーバージョン自動アップグレードの有効化] を選択し、利用可能になったアップデートが自動的に適用されるようにします。
    • メンテナンスウィンドウ: [指定なし] を選択します。

    削除保護: このチュートリアルでは [削除保護の有効化] をオフにします。このオプションを有効にすると、データベースを誤って削除することを防ぐことができます。

    [データベースを作成] を選択します。

    [追加設定] ビュー

    h.DB インスタンスが作成されました。

    : DB インスタンスクラスと割り当てられたストレージによっては、新しい DB インスタンスが使用可能になるまでに数分かかる場合があります。

    RDS コンソールの DB インスタンスリストに、新しい DB インスタンスが表示されます。DB インスタンスが作成されて使用できるようになるまで、DB インスタンスの状態は [作成中] となります。状態が [利用可能] に変わると、DB インスタンスのデータベースに接続できます。 

    DB インスタンスが使用できるようになるのを待つ間に、次のステップに進んでかまいません。

    DB インスタンスが作成されました。
  • データベースインスタンスの作成が完了し、状態が [利用可能] になったら、標準 SQL クライアントを使用して DB インスタンスのデータベースに接続できます。このステップでは、一般的な SQL クライアントの MySQL Workbench をダウンロードします。

    a.「MySQL Workbench のダウンロード」ページに移動し、MySQL Workbench のダウンロードとインストールを行います。MySQL の使用方法の詳細については、「MySQL のドキュメント」を参照してください。

    注意: MySQL Workbench は、DB インスタンス作成に使用したのと同じデバイスから使用してください。データベースに設定されたセキュリティグループは、DB インスタンスを作成したデバイスからの接続のみ許可するよう設定されています。

    「MySQL Workbench のダウンロード」ページに移動し、MySQL Workbench のダウンロードとインストールを行います。

    b.ログイン、サインアップ、またはダウンロード開始の指示があります。すぐにダウンロードするには、[いいえ、ダウンロードを開始します] を選択します。

    ログイン、サインアップ、またはダウンロード開始の指示があります。
  • このステップでは、MySQL Workbench を使用して、作成したデータベースに接続します。

    a.MySQL Workbench アプリケーションを起動し、メニューバーから [データベース] > [データベースに接続] (Ctrl+U) に移動します。

    MySQL Workbench アプリケーションを起動し、メニューバーから [データベース] > [データベースに接続] (Ctrl+U) に移動します。

    b.ダイアログボックスが表示されます。次の項目を入力します。

    • ホスト名: スクリーンショットのように、Amazon RDS コンソールからホスト名を見つけることができます。
    • ポート: デフォルト値は「3306」です。
    • Username: Amazon RDS データベース用に作成したユーザー名を入力します。このチュートリアルでは、「masterUsername」とします。
    • パスワード: [ボールトに保存] (MacOS の場合は [キーチェーンに保存]) を選択し、Amazon RDS データベース作成に使用したパスワードを入力します。

    [OK] を選択します。

    c.データベースに接続できました。 MySQL Workbench から、データベースで利用できるさまざまなスキーマオブジェクトを見ることができます。これで、テーブルの作成、データの挿入、クエリの実行ができるようになりました。

    MySQL Workbench ビュー
  • MySQL の DB インスタンスは、Amazon RDS コンソールから簡単に削除できます。ここでは、使用しなくなったインスタンスに課金され続けることがないように、削除することをお勧めします。

    a.Amazon RDS コンソールに戻ります。[データベース] を選択し、削除したいインスタンスを選択します。それから [アクション] のドロップダウンメニューから [削除] を選択します。

    [アクション] で [削除] を選択する

    b.最終スナップショットの作成と削除の確認を求められます。この例では、最終スナップショットは作成せず、インスタンスを削除することを確認してから [削除] を選択します。 

    : DB インスタンスの削除には数分かかる場合があります。

    削除画面

このページはお役に立ちましたか?

お疲れさまでした。

Amazon RDS を使用して、MySQL データベースインスタンスの作成、接続、削除を実行しました。  Amazon RDS を使用すれば、クラウド内でリレーショナルデータベースを簡単にセットアップ、運用、拡張できます。このサービスは、時間がかかるデータベースの管理タスクをお客様の代わりに行い、サイズ変更が可能なコスト効率の高い容量を提供します。これにより、お客様は、ご自身のアプリケーションやビジネスに集中できます。