Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け) の機能

Amazon Keyspaces (Apache Cassandra 向け) は、スケーラブルで可用性の高い、Apache Cassandra 互換のマネージドデータベースサービスです。Amazon Keyspaces では、現在使用しているのと同じ Cassandra アプリケーションコードと開発者ツールを使用して、AWS で Cassandra ワークロードを実行できます。サーバーをプロビジョニング、パッチ適用、または管理する必要はなく、ソフトウェアをインストール、保守、または運用する必要もありません。Amazon Keyspaces はサーバーレスであるため、使用するリソースのみに料金を支払うだけで、サービスはアプリケーショントラフィックに応じてテーブルを自動的にスケールアップおよびスケールダウンします。事実上無制限のスループットとストレージで毎秒数千のリクエストに対応するアプリケーションを構築できます。

Apache Cassandra との互換性

Cassandra Query Language (CQL) との互換性

Amazon Keyspaces は、オープンソースの Cassandra CQL API と互換性があるため、既存のアプリケーションコードを引き続き使用しながら、既存の Cassandra テーブルを Amazon Keyspaces に移行できます。 サポートされている CQL API の詳細を確認ください。

既存の Apache Cassandra 2.0 ライセンスのドライバーと開発者ツールのサポート

既存の Apache Cassandra 2.0 ライセンスのドライバーと開発者ツールを Amazon Keyspaces で使用できます。オープンソースの Cassandra ドライバーは、Java、Python、Ruby、.NET、Node.js、PHP、C ++、および Perl で使用できます。

サーバー管理が不要

オンデマンドのキャパシティーモード

オンデマンドキャパシティモードを使用すると、予期しないピークワークロードに対してスループットをオーバープロビジョニングする必要がありません。キャパシティは自動的に管理され、使用したリソースに対してのみ料金が発生します。オンデマンド型キャパシティーモードの詳細については、料金ページをご覧ください。

プロビジョンド型キャパシティーモード

プロビジョンドキャパシティーモードは、あらかじめアプリケーションのトラフィック量が想定でき、スループットの料金の最適化に役立ちます。アプリケーションで実行されると予想される 1 秒あたりの読み取りと書き込みの回数を事前に指定するだけです。自動スケーリングを使えば、アプリケーショントラフィックの変化に応じてテーブルのキャパシティーを自動的に調整し、容量をオーバープロビジョニングせずにパフォーマンスを維持することができます。プロビジョンドキャパシティーモードの詳細については、料金ページをご覧ください。

フルマネージド有効期限 (TTL)

有効期限 (TTL) を使用して、 Keyspaces テーブルの行や属性に有効期限を設定し、有効期限が切れたらレコードを自動的に削除します。Keyspaces TTL はフルマネージドなので、追加の読み取り/書き込みの容量を管理したりプロビジョニングする必要はありません。また、Tombstone や、コンパクションなどの低レベルのシステム操作を管理する必要もありません。 Keyspaces は期限切れのデータを自動的かつ透過的に削除します。 

スケールに応じたパフォーマンス

あらゆる規模で一貫したパフォーマンス

Amazon Keyspaces は、あらゆる規模で一貫した 1 桁ミリ秒の読み取りおよび書き込みパフォーマンスを提供するため、低いレイテンシでアプリケーションを構築して、スムーズなユーザーエクスペリエンスを提供できます。

実質的に無制限のスループットを備えた伸縮自在なスケーリング

Amazon Keyspaces テーブルは、実質的に無制限のスループットとストレージで、実際のアプリケーショントラフィックに応じてスケーリングします。テーブルのサイズやテーブルごとのアイテムの数に制限はありません。

パフォーマンスのモニタリング

Amazon Keyspaces は Amazon CloudWatch と統合されています。CloudWatch は、Amazon Keyspaces サービスからデータを収集して処理し、読み取り可能なメトリックに変換して、アプリケーションのパフォーマンスを可視化します。

高可用性および安全性

完全マネージドで高い可用性のデータストレージ

Amazon Keyspaces は、完全マネージド型で高可用性のデータストレージを提供します。テーブルデータは、耐久性のために複数の AWS アベイラビリティーゾーン間で 3 回自動的に複製されます。

マルチリージョンレプリケーション

マルチリージョンレプリケーションでは、任意の AWS リージョンにわたって、自動化されたフルマネージド型のアクティブ-アクティブレプリケーションを使用してデータをレプリケートできます。マルチリージョンレプリケーションはストレージベースの非同期レプリケーションを使用しており、データは通常 1 秒以内にキースペースのリージョン全体に伝達されます。マルチリージョンレプリケーションを使用すると、可用性と耐障害性の両方を向上させることができると同時に、グローバルアプリケーションのローカル読み取りと書き込みのレイテンシーが短くなるというメリットもあります。キースペース内のすべてのリージョンが読み取りと書き込みを処理できるため、単一リージョンに障害が発生した場合でも、複雑なフェイルオーバーロジックを構築したり、アプリケーションのパフォーマンスやスケールに影響を与えたりすることなく回復できます。マルチリージョンレプリケーションはフルマネージド機能なので、更新のコンフリクトの解決やデータの相違の修正といった難しい作業も不要になり、アプリケーションに集中できます。

ポイントインタイムリカバリ

ポイントインタイムリカバリ (PITR) を使用することで、オペレーションによって Amazon Keyspaces テーブルが誤って上書きされたり削除されたりしないようにできます。PITR では Amazon Keyspaces テーブルデータを連続バックアップすることができます。このテーブルは、過去 35 日間の特定の時点に復元できます。PITR の有効化やバックアップ、リストアオペレーションの開始は、AWS マネジメントコンソールから 1 クリック、または単一の API 呼び出しで実行できます。 

保管中と転送中の暗号化

Amazon Keyspaces では、お客様の保管時のデータはすべて、デフォルトで暗号化されます。保管時に暗号化することで、AWS Key Management Service に保存されている暗号化キーを使用して、データのセキュリティは強化されます。 AWS 所有のカスタマーマスターキー (デフォルト) またはカスタマー管理のカスタマーマスターキーを使用して、保存データを暗号化することを選択でき、データを暗号化する方法を完全に制御できます。

アクセス管理

Amazon Keyspaces は AWS Identity and Access Management と統合されており、テーブルとデータへのアクセスを管理できます。

ネットワーク接続

Amazon Keyspaces は、TLS を使用して安全なネットワークをサポートします。AWS PrivateLink を使用して、Amazon Keyspaces のリソースと Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) のリソース間の安全な接続を提供できます。

可用性 SLA

Amazon Keyspaces は、AWS リージョン内で 99.99% の可用性 SLA と、強力な可用性コミットメントを提供します。予定されているダウンタイムはありません。

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