畑に灌漑すること、食物が供給されていること、子供たちが教育を受けていること、そして、稼働する電気を得て、売るためのより多くの製品を作れるため、女性たちが独自のビジネスを始めていること―それらについてのストーリーを聞くことは、わたしたちのほとんどにとって重要な、このストーリーの人間味のある側面です。IoT は、セルラー方式のアクティビティを介して、固定配線によるインフラストラクチャの不足をシンプルに置き換え、リソースを最も必要としている人々にすぐに届けることができます。それを実現するために自分たちもある役割を果たしていると感じられるのは、とても喜ばしいことです。
Paul Marshall Chief Customer Officer, Eseye
  • 課題

    SolarNow は、東アフリカの、電力網から遠く離れている、あるいはそもそもそういったものがない地域の人々に、太陽光を利用する装置、家電機器、そしてサービスを提供しています。わたしたちの会社は、それらの人々が一般に最も苦労している事柄、そしてデバイスに関するより深い理解と、デバイスの最適化よってビジネスを成長させられる分野を認識することから始めています。

  • ソリューション

    SolarNow は、AWS パートナーである Eseye と協力しています。それは、AWS 上で Eseye の AnyNet Secure SIM ソリューションと IoT テクノロジーを使用してデバイスに接続機能を組み込み、デバイスの使用状況を計測し、顧客の行動への理解を深めることを目的としています。

  • 利点

    Eseye と AWS を使用することにより、SolarNow は、顧客のデバイスの使用状況とサービスのパターンをより深く理解し、デバイスの寿命を長くし、デバイスのパフォーマンスを向上させることができます。

SolarNow はオランダに起源を持つ営利目的の社会事業会社で、東アフリカで高品質のソーラーエネルギー製品と、資金調達ソリューションを提供することにより、人々の暮らしを変革することに強い意欲を持っています。その事業は 2011 年にウガンダで始まり、ソーラーエネルギーを手頃な価格で 35,000 人の顧客に提供してきました。

世界中の多くのコミュニティ、特に送電網から離れて生活している人々にとって、エネルギーを手に入れることには限界があり、しかも信頼性は高くありません。これらのコミュニティでは、ソーラーエネルギーのようなオプションが利用可能になっても、多くの場合、資金上の課題がエネルギーの利用を妨げるため、エネルギーへのアクセスと信頼性は限られたものとなっています。

SolarNow では、ソーラーエネルギーを最後の 1 マイルを越えて分配するためのよりよい方法、手頃な価格で実現できるものを構想しています。それはまず、人々に注意を向けることです。

「わたしたちの会社が他の会社と異なっているのは、最初に、どうすればエンドユーザーのアクセスと資金の課題を解決できるだろうかと考えたからです」と、SolarNow の最高技術責任者である Peter Huisman は述べています。「わたしたちは、テクノロジーはすでにあることを知っていたので、よりよいソーラーエネルギーサービスのソリューションを用意して、顧客により多くの機会を提供するため、高度なテクノロジーと、実現可能な資金オプションを組み合わせる方法を探しました」。 SolarNow は、太陽光で動作する機器、家電製品、そしてサービスを、遠隔地、あるいは送電網がまだないリージョンにある家庭、農場、学校、病院、そして会社に提供することによって、その地域での、持続可能で、品質の高いソーラーエネルギーを求める、これまでは対応できなかった必要に応じています。会社ではこのような導入を実現するため、すべてのソリューションに、費用が手頃で、柔軟なクレジットサービスを用意しています。このことが、東アフリカの市場においてソーラーエネルギーへのアクセスを広げる、主要な特徴となっています。

SolarNow の顧客ベースが拡大するとともに、会社は、事業の成長と改善を見込める分野を識別し始めています。「時間が経つにつれてわたしたちは、顧客が抱える問題、たとえばバッテリーの寿命の短さや、ソーラーパネルの使用状況が効率的でないことに気づくようになりました。わたしたちは、モノのインターネット (IoT) のテクノロジーを使用し、接続型のデバイスを構築してソリューションを監視すれば、これらの問題に事前に対処して防ぐことができるだろうと感じました」と Huisman は言っています。

SolarNow では、システムのパフォーマンスをリモートでモニターし、デバイスの使用状況が低下している場合には顧客に注意を促せるように、デバイスデータへのアクセスと使用方法を改善する必要がありました。チームは、セル方式のデバイス接続機能と、IoT のテクノロジーをソーラーソリューションに組み込むことを望んでいました。それは、重要なビジネスの使用例に対処し、デバイスの寿命を最適化してサービスの中断を防ぎ、デバイスで繰り返し生じる問題のパターンに対応し、分析データを収集してカスタマーサービスの応答時間を改善し、顧客の行動に対するより深い理解を通してよりよく信用供与を行うためです。

SolarNow は、信頼性の高い接続、スケーラビリティ、そしてセキュリティを実現する、セル方式で接続された IoT デバイス管理ソリューションを構築するのに必要な専門知識とガイダンスを提供してくれる、テクノロジーパートナーやプロバイダーの調査を始めました。

いくつかの接続型デバイスと IoT のエキスパートを綿密に調査し、社内の専門家にも推奨事項を求めた後、SolarNow は、アマゾン ウェブ サービス (AWS) の IoT コンピテンシーパートナーである Eseye と協力することを選びました。IoT 分野における、世界トップクラスのマシン間 (M2M) セル方式接続ソリューションとデバイスの提供業者です。Eseye はエネルギー産業と開発車のコミュニティにおいて顧客を成功させた実績があり、この点が SolarNow のチームへのアピールとなりました。「わたしたちはすぐに Eseye に連絡を取りました」と Huisman は述べています。「わたしたちは彼らのチームの考え方を学ぶようになり、わたしたちが必要としているビジネスでの結果を理解し、それを達成するためのソリューションを実現するのに適切な経験を持っていると感じました」

「わたしたちのミッションは、インテリジェントな IoT デバイスにセル方式のインターネット接続機能を提供して、世界を結びつけることです」と語るのは、Eseye の最高カスタマー責任者である Paul Marshall です。「畑に水が注がれていること、食物が供給されていること、子供たちが教育を受けていること、そして女性たちが、役に立つ電気を得て、販売できる製品をより多く作り出すため、自分たち独自のビジネスを始めていること―それらについてのストーリーを聞くことは、わたしたちのほとんどにとって重要な、ストーリーの人間的な側面です。IoT は、セル方式で機能して、固定配線によるインフラストラクチャが欠如しているところでそれらをシンプルに置き換え、リソースを、最も必要としている人々にすぐに届けることができます。そのようなことを生じさせる点で、自分たちもある役割を果たしていると感じられるのは、とても喜ばしいことです。」

SolarNow の短期と長期のゴールと技術面でのニーズを評価した後、Eseye のチームは、SolarNow が AWS に移行することを推奨しました。それは、AWS のインフラストラクチャと AWS IoT のようなネイティブのサービスのグローバルな可用性、スケーラビリティ、そしてセキュリティの利点を活用しながら、SolarNow がそのハードウェアを Eseye の AnyNet Secure SIM ソリューションを使用できるようにアップグレードし始められるようにするためです。「わたしたちにとって、スケーリングとリアルタイムでのデータ収集のために AWS を活用するのは、たやすいことでした」と Huisman は言っています。

Eseye は SolarNow のデバイスを、Eseye AnyNet Secure SIM ソリューションによって、信頼性が高いグローバルなセル方式ネットワークデータに接続しています。Eseye AnyNet Secure SIM は、グローバルなセル方式接続のワンストップソリューションとなるように設計されています。SolarNow のデバイスを、ワイヤレスコミュニケーションサービスをエンドユーザーに提供する、複数のワイヤレスネットワーク事業者を通してセキュアに接続します。

AWS IoT クラウドとのセキュアな統合、Bespoke ファイアウォール、そして International Mobile Equipment Identity (IMEI) ロッキングといった SIM の強化機能は、SolarNow がリモートでセキュアにデプロイされたデバイスの有効化、プロビジョン、認証、そして証明を無線で行うことを可能にしています。SolarNow が AnyNet Secure ソリューションを使用するのを簡単にするため、Eseye はそのサービスを AWS IoT Core に統合しました。これにより、ライフサイクル管理、証明書発行、分析、そして異常の検出を 1 つのボタンのクリックだけで行えます。

SolarNow のデバイスは、AnyNet Secure 管理ネットワークを通じて、AWS IoT Core 内に通信します。コストを下げるため、SolarNow は IoT Core に AWS Marketplace を通じてアクセスします。サブスクリプションベースの料金で提供されており、AWS IoT コンソール内から管理できます。新しい顧客が加わり、そのシステムが登録されると、AWS IoT Core が Thing を作成し、必要なすべてのセキュリティ資料とデバイス識別情報を伴う証明書を生成し、Eseye との統合を通し、GSM 信号チャンネルを使用して、SIM のセキュアなファイルシステムに証明書を直接かつセキュアに配信します。

SolarNow が Eseye と AWS IoT Core を使用してソーラーデバイスと接続する方法

セキュアなデバイス接続を維持することは、悪意のある活動から防御し、中断されることなく顧客にサービスを提供する点で、SolarNow にとって非常に重要です。インテリジェントなデバイスセキュリティ管理とモニタリングを実現するため、Eseye は、AnyNet Secure SIM を AWS IoT Device Defender と統合することを選びました。これは完全管理型のサービスで、接続使用メトリクスを受信することにより、SolarNow の IoT デバイス群がセキュアに保たれるのを助けます。

Eseye は、セル方式のネットワークからリアルタイムでデバイスのメトリクスを作成して、ポートがいくつ開いているか、どのような相手と通信できるか、どこから接続されているか、そしてどの程度のデータを送受信しているかといった、デバイスの通常の動作を AWS IoT Device Defender がモニターできるようにしています。検出機能を使用して、定義済みのセキュリティプロファイルと動作のセットから何らかの逸脱が生じると、違反をトリガーします。Eseye は、セル方式のネットワークからリアルタイムでデバイスのメトリクスを作成して、デバイスの通常の動作を AWS IoT Device Defender がモニターできるようにしています。AWS IoT Device Defender のセキュリティプロファイルは、違反の重大さを分類し、それを構成済みの Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) に公開します。Amazon SNS は AWS Lambda 関数を呼び出し、それが IoT の Thing 属性を直接更新して、Eseye の Marketplace 統合を使用して、セル方式のサービスを一次停止します。

Eseye は AnyNet Secure SIM を AWS IoT Device Defender と組み合わせることにより、SolarNow がそのデバイスのセキュリティと活動をモニターできるようにしています。

SolarNow は、顧客の利用パターンの理解を深め、デバイスの事前メンテナンスを行うために他の AWS のサービスを使用する方法について調査を開始したところです。たとえば、Amazon Kinesis と Amazon Machine Learning を使用して、接続デバイスからのデータストリーミングを収集して処理し、消費と使用のパターンを分析しています。SolarNow は現在、予測分析の能力を構築するため、他の APN パートナーとも協力しています。「APN に属しており、他の高品質な AWS テクノロジーの実装と提供を行っている会社にアクセスするのは非常に容易でした」と Huisman は述べています。

SolarNow の高レベルな顧客満足度とビジネス上の評判は、本来制御可能なサービスが中断するのを許さないことに基づいているので、Eseye や AWS とともに顧客のデバイス使用状況とサービスパターンを理解することが非常に重要となっています。ウガンダでの 150 ユニットの初期事業を通し、SolarNow は、顧客のシステムの使用方法と、デバイスのパフォーマンスに対する重要な理解を得ています。SolarNow のデバイスは、多様な環境に住み、様々な目的で使用しているユーザー全体の暮らしに影響を与えています。これには家庭用家電、灌漑ポンプ、学校や病院への電力供給が含まれます。

「クライアントとの信頼関係を築くことが、わたしたちの最優先課題です」と Huisman は語っています。「AWS IoT Core、AWS IoT Device Defender、そして Eseye のグローバルな AnyNet Secure 接続を用いて、セキュアで接続性の高いソーラー製品を作り出すことにより、わたしたちは、顧客が当社のシステムをどのように用いているかをリモートにモニターできるようになっています。これは、高いレベルのデバイスセキュリティと異常検出を達成し、スケーリングするための最も容易で、短時間で済み、コスト効果の高い方法です。顧客をサービス中断から守り、優秀な顧客サービスを提供しているという SolarNow の評判を保護します」

「デバイスの動作を深く理解することは非常に重要です。アセットがどのように使用されているかを知ることにつながるからです」と Marshall は語っています。「現在では、顧客によりよいサービスを提供するためにシステムをモニターするとともに、デバイスの寿命を改善して長くする方法を識別することができています」

SolarNow は、IoT と機械学習のテクノロジーを使用して、顧客により多くの価値をもたらし、運用上の効率を改善する方法について調べ始めたばかりです。「わたしたちの目標は、2018 年の末までに、当社のすべてのデバイスに、セル方式の接続性と IoT テクノロジーを組み込むことです。「デプロイのフルロールアウトに次ぐステップは、予測分析の能力を高めることです」と Huisman は述べます。「サービスの問題の可能性をそれらが発生する前に予測し、顧客にとってのよりよい結果を生み出せるモデルを構築するため、集めたデータから学び、それらを活用したいと望んでいます」

Eseye は、IoT コンピテンシーにおける、AWS アドバンストテクノロジーパートナーです。会社はグローバルな M2M (マシン間) セル方式接続に特化したプロバイダーで、IoT デバイスをデプロイしている会社とのみ協力しています。Eseye は、AnyNet Secure 接続性ソリューションを基にして、セル方式の IoT デバイスを AWS クラウドにデプロイする点での容易な方法を提供しています。

Eseye とつながる