AWS 請求書の LogDelivery オペレーション、XXX-S3-Egress-Bytes、XXX-S3-Egress-ComprBytes の料金とは何ですか?
最終更新日: 2019 年 11 月 12 日
AWS 請求書に LogDelivery オペレーション、XXX-S3-Egress-Bytes、XXX-S3-Egress-ComprBytes の料金が表示されています。これらの料金を確認し、将来的に減らすにはどうすればよいですか?
簡単な説明
LogDelivery オペレーション、XXX-S3-Egress-Bytes、XXX-S3-Egress-ComprBytes の料金は、VPC フローログまたは Global Accelerator フローログが Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) にデータを転送するように設定されていることを示しています。AWS 使用状況レポートを使用して、Amazon S3 へのデータ転送コストを手動で計算できます。次に、これらの結果を AWS 請求書の料金と比較して検証します。最後に、推奨されるコスト削減戦略を実施して、今後の料金を削減することができます。
注意: XXX は、ログが設定されているリージョンの 3 桁のリージョンコードを表します。
解決方法
Amazon CloudWatch 料金のレポートを生成する
- AWS 請求コンソールを開きます。
- ナビゲーションペインで、[Cost & Usage Reports] を選択します。
- [AWS Usage Report] を選択します。
- [Services] で、[AmazonCloudWatch] を選択します。
- [Usage Types] で、[All Usage Types] を選択します。
- [Operation] で、[All Operations] を選択します。
- [Time Period] で、調査する期間を選択します。
- [Report Granularity] では、使用量が多いレポートは切り捨てられる可能性があるため、[Days] を選択することをお勧めします。
- [Download report (CSV)] を選択します。
Amazon CloudWatch の使用状況レポートを確認する
ダウンロードした使用状況レポートで、テーブルを作成し、Operation - LogDelivery でフィルタリングします。テーブルで、次の使用タイプについてデータを確認します。
- XXX-S3-Egress-Bytes: 生成されたログのバイト数。この値は、コストを計算するのに役立ちます。
- XXX-S3-Egress-ComprBytes: ログの圧縮後に Amazon S3 に転送されたログのバイト数。この値は、Amazon S3 に送信されるデータ量を計算するのに役立ちます。
注意: ログは圧縮され、保存のために Amazon S3 に転送されます。
送信されたデータ量に基づいてコストを計算する
- テーブルを XXX-S3-Egress-Bytes でフィルタリングします。
- すべての UsageValues の合計を計算します。これは、処理されたログの総量 (バイト単位) を表します。
- バイト数を 1024^3 (1024*1024*1024) で割り、バイト数をギガバイトに変換します。
- Amazon CloudWatch 料金ページの [Logs] タブを参照して、Amazon S3 に送信されるログのコストを計算します。
注意: AWS 無料利用枠の対象である場合、Amazon S3 に送信されるデータの最初の 5 GB は無料です。 - 転送されたバイトのコストを計算します。例えば、AWS 無料利用枠の対象で、78 GB のログデータが Amazon S3 に配信されているとします。
合計ギガバイトから最初の 5 GB を引きます (78-5 = 73)。
次に、結果の値 (73) に 0.25 USD (最初の 10 TB までの Amazon S3 に送信されたログデータの GB あたりのコスト) を掛けます。= 18.25 USD
S3 バケット内のデータの量によって、送信される圧縮データの量を確認する
- XXX-S3-Egress-ComprBytes でフィルタリングします。
- すべての UsageValue 値の合計を計算します。これは、S3 バケットに送信された圧縮データの合計量を示します。
- バイト数を 1024^3 (1024*1024*1024) で割り、バイト数をギガバイトに変換します。
- ログが保存されている S3 バケットを開きます。バケット内を移動し、該当する月を選択します。
- [Actions]、[Get total size] の順に選択します。このアクションが返す値は、上記で計算した値に近い値である必要があります。
生成されるデータの量を最小限に抑えることで将来のコストを削減する
ユースケースに基づいて、以下のコスト削減戦略の一部またはすべてを実施することを検討してください。
- VPC フローログは、トラブルシューティング時にのみ有効にします。
- VPC フローログは、継続的なモニタリングが必要な、選択した Elastic Network Interface に対してのみ有効にします。
- ユースケースの要件ごとに REJECT/ACCEPT トラフィックに対してのみログ記録を有効にします。