CloudWatch の使用に料金が請求された理由をどこで確認できますか? また、どうすれば今後の料金を抑えることができますか?
最終更新日: 2021 年 2 月 15 日
AWS 請求書での Amazon CloudWatch の料金が高くなっています。CloudWatch の使用に料金が請求された理由をどこで確認できますか? また、どうすれば今後の料金を抑えることができますか?
簡単な説明
CloudWatch の料金を理解するには、AWS のコストと使用状況レポートを確認します。以下のサービスに対する料金を見つけてください。
注: 太字の項目は、レポートに表示されていると思われる項目に類似するものです。レポートにある <region> は、お使いの AWS リージョンの略称を表します。
カスタムメトリクス: MetricStorage <region>-CW:MetricMonitorUsage
CloudWatch メトリクスの API 呼び出し:
- <API Name> <region>-CW:Requests
- GetMetricData <region>-CW:GMD-Requests/Metrics
CloudWatch アラーム:
- Unknown <region>-CW:AlarmMonitorUsage
- Unknown <region>-CW:HighResAlarmMonitorUsage
CloudWatch ダッシュボード: DashboardHour DashboardsUsageHour(-Basic)
CloudWatch Logs:
- PutLogEvents <region>-DataProcessing-Bytes
- PutLogEvents <region>-VendedLog-Bytes
- HourlyStorageMetering <region>-TimedStorage-ByteHrs
CloudWatch Events: AWSEvents PutEvents <region>-Event(-64K-Chunks)|Request
CloudWatch Contributor Insights:
- Contributor Insights Rules: <region>-CW:ContributorInsightRules
- Contributor Insights の一致したログイベント: <region>-CW:ContributorInsightEvents
CloudWatch Synthetics Canary の実行: <region>-CW:Canary-runs
請求された料金とその理由を理解したら、以下の推奨事項に従って、CloudWatch の設定を調整することによって今後のコストを削減します。
今後 AWS のコストを簡単にモニタリングするには、請求アラートを有効化してください。
解決方法
注: AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) コマンドの実行中にエラーが発生した場合は、AWS CLI の最新バージョンを使用していることを確認してください。
詳細モニタリング
- EC2 インスタンスの詳細 CloudWatch モニタリング、Auto Scaling グループの起動設定、および API ゲートウェイによって料金が発生します。
- コストを削減するには、必要に応じてインスタンスの詳細モニタリング、Auto Scaling グループの起動設定、および API ゲートウェイを無効化します。
カスタムメトリクス
- 10 個を超えるカスタムメトリクスをモニタリングすることによって料金が発生します。カスタムメトリクスには、ユーザーが作成したメトリクスに加えて、CloudWatch エージェントおよびアプリケーションなどのツール、または EC2 インスタンスからの OS データによって使用されるものが含まれます。
- CloudWatch に送信された Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) および Amazon Simple Email Service (Amazon SES) イベントのリクエストメトリクスには料金が発生します。
- カスタムメトリクスの PutMetricData 呼び出しにも料金が発生する場合があります。
- CloudWatch に送信された Amazon Kinesis Data Streams の拡張 (シャードレベル) メトリクスおよび AWS Elastic Beanstalk の拡張正常性レポートメトリクスには料金が発生します。
- コストを削減するには、必要に応じてカスタムメトリクスのモニタリングを無効化します。カスタムメトリクスを見つけるには、CloudWatch コンソールにあるメトリクスの要約セクションの [Search Metrics] (メトリクスの検索) に NOT AWS と入力します。
CloudWatch メトリクスの API 呼び出し
- 料金は CloudWatch メトリクスの API によって異なります。AWS 無料利用枠の上限を超える API 呼び出しについては、料金が発生します。GetMetricData および GetMetricWidgetImage は AWS 無料利用枠にはカウントされません。
- サードパーティーのモニタリングツールは、API 呼び出しを頻繁に行うため、コストを増加させる場合があります。
- コストを削減するには、AWS CLI 経由ではなく、コンソールから無料で ListMetrics 呼び出しを実行します。複数の PutMetricData リクエストを 1 つの StatisticSet コールにまとめます。詳細については、「CloudWatch のメトリクスとして GetMetricData と GetMetricStatistics のどちらを使用すればよいですか?」をご参照ください。 また、サードパーティーのモニタリングツールで発生するコストも確認してください。
CloudWatch アラーム
- 請求は、CloudWatch アラームに関連付けられたメトリクスの数によって発生します。例えば、複数のメトリクスを持つ 1 つのアラームがある場合、メトリクスごとに課金されます。
- コストを削減するには、不要なアラームを削除します。
CloudWatch ダッシュボード
- ダッシュボード (最大 50 個のメトリクス) の数が 3 個を超えると、料金が発生します。
- AWS CLI または SDK 経由でのダッシュボード関連 API の呼び出しは、リクエストが AWS 無料利用枠の上限を超えると料金が発生します。
例外: GetMetricWidgetImage には常に料金が発生します。 - コストを削減するには、不要なダッシュボードを削除します。AWS 無料利用枠を使用している場合は、ダッシュボードの総数を 3 以下にしてください。また、すべてのダッシュボードのメトリクスの合計数を 50 未満に保つようにしてください。ダッシュボード関連の API 呼び出しは、AWS CLI または SDK 経由ではなく、コンソールから無料で実行します。
CloudWatch Logs
- Amazon CloudWatch Logs の取り込みとアーカイブストレージによって料金が発生します。また、CloudWatch Logs Insights クエリごとにスキャンされ、取り込まれたログデータの量によっても請求されます。取り込まれたデータの量は、IncomingBytes メトリクスをチェックして確認します。データストレージの量は、AWS 請求書を参照して確認します。CloudWatch Logs で、実行中のクエリと最近のクエリ履歴を確認します。
- 取り込みコストを削減するには、不要なログの取り込みを停止します。ストレージコストを削減するには、ロググループの保持期間を変更します。CloudWatch Logs Insights クエリでスキャンされ、取り込まれたログデータを減らすには、期間を短くしてクエリを実行します。
CloudWatch Events
- 料金はカスタムイベントの数に基づいています (ルールの数ではありません)。1 つの AWS アカウントから別のアカウントに送信されたイベントについては、送信者のアカウントにカスタムイベントとして料金が請求されます。
- コストを削減するには、PutEvents 呼び出しを最小限に抑えます。また、イベントバスに送信されるイベントの数も減らします (これらはカスタムイベントとしても課金されます)。
CloudWatch Contributor Insights
- 1 か月あたり 1 つの Contributor Insights ルールを超えた場合、または 1 か月あたり 100 万を超えるログイベントがルールに一致した場合、料金が発生します。
- コストを削減するには、Contributor Insights レポートを表示し、不要なルールを削除します。
CloudWatch Synthetics
- CloudWatch Synthetics を使用した 1 か月あたりの Canary 実行が 100 を超えると、料金が発生します。
- コストを削減するには、不要な Canary をすべて削除します。