AWS DMS 使用時の AWS SCT 変換ツールのパフォーマンスを向上させるにはどうすればよいですか?

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AWS Schema Conversion Tool (AWS SCT) を使用して、ソースデータベースのオブジェクトを、ターゲットの AWS Database Migration Service (AWS DMS) データベースと互換性のある形式に変換しています。しかし、この変換処理が、予想以上に時間を要します。AWS SCT で、変換ツールのパフォーマンスを向上させるにはどうすればよいですか?

簡単な説明

AWS SCT は、ソースデータベーススキーマを自動的に変換するためのツールで、ローカルにインストールされています。このツールでは、ビュー、ストアドプロシージャ、関数をはじめとした大部分のデータベースコードオブジェクトを、ターゲットデータベースと互換性のある形式に変換します。詳細については、「Converting database schemas using AWS SCT」(AWS SCT を使用したデータベーススキーマの変換) を参照してください。

つまり、ローカルマシンにインストールされているメモリのうちの使用可能な容量に、AWS SCT のパフォーマンスが依存します。AWS SCT に使用できるメモリを増やすと、同時に変換のパフォーマンスも高速化されます。そしてこれは、ローカルマシンのメモリリソースを、AWS SCT がより多く消費するということも意味します。

: ソースと同じネットワーク内にある別のマシンで、AWS SCT のインストールを行うことがベストプラクティスです。これにより、コード変換とデータ移行フェーズでのパフォーマンスを向上することが可能です。データウェアハウスの移行におけるパフォーマンスの問題を回避するには、ソースデータベースに関する最新の統計情報が必要です。

解決方法

以下の方法のいずれかを使用して、AWS SCT ツールのメモリ使用量とパフォーマンスを管理します。

AWS SCT でのメモリ使用方法を選択する

  1. ローカルマシンで AWS SCT を実行します。
  2. [設定] メニューで、[パフォーマンスとメモリ] を選択します。
  3. 以下のオプションのいずれかを選択します。
  • [高速変換、メモリ消費量は大] – 変換速度の最適化向けです。この場合、通常は、オブジェクト参照キャッシュのために、より多くのメモリが必要になります。
  • [低速変換、メモリ消費量は] – 使用されるメモリ量は最小限に抑えられますが、変換が遅くなります。マシンのメモリ容量が限られている場合は、このオプションを使用します。
  • [速度とメモリ消費量をバランス] – このオプションでは、メモリ使用量と変換速度のバランスを取ります。
  1. [適用][OK] の順に選択して設定を保存します

AWS SCT のために使用可能なメモリ量を手動で設定する

AWS SCT のために使用可能なメモリ量を手動で設定することで、このツールが消費するメモリをより詳細に管理できます。

AWS SCT が消費するメモリ量を変更するには、次の手順に従います。

  1. AWS SCT 設定ファイルがあるフォルダを開きます。例えば Windows システムでは、C:\Program Files\AWS Schema Conversion Tool\App に、このファイルが置かれています。
  2. Notepad (メモ帳) などのテキストエディタを使用して、AWS Schema Conversion Tool.cfg という名前の設定ファイルを開きます。
  3. [JavaOptions] セクションで、AWS SCT で使用可能なメモリの、最小量と最大量を設定します。この例では、最小値を 4 GB に、最大値を 40 GB に設定しています。
[JavaOptions]
-Xmx48960M
-Xms4096M

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