EC2 Linux インスタンスにおいて、ユーザーアクティビティ、ファイルの変更、およびディレクトリの変更を追跡するための Linux 監査ルールを設定するにはどうすればよいですか?

最終更新日: 2021 年 9 月 13 日

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) Linux インスタンスにおいて、ユーザーアクティビティ、ファイルの変更、ディレクトリの変更などのアクティビティを追跡したいと考えています。これを行うために、Linux Auditing システムをどのように設定すればよいですか?

簡単な説明

Auditd は、Linux Audit システムのユーザースペースに置かれるコンポーネントです。Auditd は不審なアクティビティの追跡を容易にし、追加のセキュリティ対策を講じるべき領域を特定しようとするユーザーを助けます。

Auditd は次の目的で使用されます。

  • ファイルやディレクトリにアクセスしている、またはそれを変更している、ユーザーもしくはアプリケーションを追跡します。
  • 特定のコマンドを実行しているユーザーを追跡します。

解決方法

1.    ec2-user/ubuntu/root ユーザーとして、SSH を使って EC2 インスタンス に接続します。上記の ubuntu の部分は AMI の ユーザー名に置き換えます。

2.    次のコマンドを実行して、監査パッケージをインストールします。

RHEL および CentOS の場合:

# sudo yum install audit

SUSE Linux の場合:

# sudo zypper install audit

Ubuntu の場合:

# sudo apt install auditd

3.    監査ルールを作成します。

監査ルールは /etc/audit/audit.rules ファイルで定義されます。カスタム監査ルールは /etc/audit/rules.d/custom.conf ファイルで定義されます。各ファイルで定義された監査ルールは永続的です。また、ランタイムにルールを実装することもできます。

auditctl コマンドを実行して、監査ルールを作成します。

ルール例

特定のファイルやディレクトリをアクセスしている、もしくはそれを変更しているユーザーあるいはアプリケーションを追跡します。

# sudo auditctl -a always,exit -F arch=b64 -S rename,rmdir,unlink,unlinkat,renameat -F auid\>=500 -F auid\!=-1 -F dir=/root/test/ -F key=delete

特定のコマンドを実行しているユーザーを追跡します。次のコマンド例は sudoです。

# sudo auditctl -w /bin/sudo -p rwxa -k sudo

前述の例で使用されている構文のリストを次に示します。

-a – 新しいルールを追加します。
-w – ファイルシステムオブジェクトに対する watch を、特定のパス (例 : /etc/shadow) に挿入します。
-p – ファイルシステムのアクセス許可フィルタを設定します。
-k – 監査ルールにフィルタキーを設定します。フィルタキーにより、ルールによって生成された監査レコードが一意に識別されます。
-F – このフィールドは、アーキテクチャ、PID、GID、auid などの追加オプション指定のために使用します。
-S – これはシステムコールで、これは名前または番号です。

構文およびスイッチの詳細なリストについては、Linux のマニュアルページの auditctl(8) および audit.rules(7) を参照してください。

: 再起動後にルールが維持されるようにするため、audit.rules を編集して次のルールをファイルに追加します。

RHEL 6、CentOS 6、または Amazon Linux 1 の場合:

#sudo vi /etc/audit/audit.rules

-a always,exit -F arch=b64 -S rename,rmdir,unlink,unlinkat,renameat -F auid>=500 -F auid!=-1 -F dir=/root/test/ -F key=delete
-w /bin/sudo -p rwxa -k sudo

RHEL 7、CentOS 7、または Amazon Linux 2 の場合:

# sudo vi /etc/audit/rules.d/audit.rules

-a always,exit -F arch=b64 -S rename,rmdir,unlink,unlinkat,renameat -F auid>=500 -F auid!=-1 -F dir=/root/test/ -F key=delete
-w /bin/sudo -p rwxa -k sudo

4.    変更後に auditd サービスを再起動します。auditd サービスは、起動時に実行するように設定されている必要があります。

# sudo chkconfig auditd on
# sudo service auditd start
# sudo service auditd stop
# sudo service auditd restart

注: auditd サービスを再起動する場合には、CentOS および RHEL 7 で systemctl コマンドの代わりに service コマンドを使用するのがベストプラクティスです。systemctl コマンドを使用すると、エラーが発生する場合があります。

5.    ausearch コマンドを実行して、監査ログを読み取ります。

監査ログ例

次の例では、ユーザー ec2-user (uid = ec2-user) が /root/test/example.txt ファイルを削除しました。

# sudo ausearch -i -k delete
type=PROCTITLE msg=audit(04/04/20 19:41:51.231:3303) : proctitle=rm -rf /root/test/example.txt
type=PATH msg=audit(04/04/20 19:41:51.231:3303) : item=1 name=/root/test/example.txt inode=16777349 dev=ca:01 mode=file,777 ouid=root ogid=root
rdev=00:00 nametype=DELETE cap_fp=none cap_fi=none cap_fe=0 cap_fver=0
type=PATH msg=audit(04/04/20 19:41:51.231:3303) : item=0 name=/tmp/test/ inode=16777328 dev=ca:01 mode=dir,777 ouid=root ogid=root rdev=00:00 nametype=PARENT cap_fp=none cap_fi=none
cap_fe=0 cap_fver=0
type=CWD msg=audit(04/04/20 19:41:51.231:3303) : cwd=/home/ec2-user
type=SYSCALL msg=audit(04/04/20 19:41:51.231:3303) : arch=x86_64 syscall=unlinkat success=yes exit=0 a0=0xffffff9c a1=0xc5f290 a2=0x0 a3=0x165 items=2 ppid=3645
pid=933 auid=ec2-user uid=ec2-user gid=ec2-user euid=ec2-user suid=ec2-user fsuid=ec2-user egid=ec2-user sgid=ec2-user fsgid=ec2-user tty=pts0 ses=1 comm=rm exe=/usr/bin/rm key=delete

次の例では、ユーザー ec2-user (uid= 1000) が、sudo 権限で sudo su - コマンドを実行しました。

# sudo ausearch -k sudo

time->Mon Apr  6 18:33:26 2020
type=PROCTITLE msg=audit(1586198006.631:2673): proctitle=7375646F007375002D type=PATH msg=audit(1586198006.631:2673): item=1 name="/lib64/ld-linux-x86-64.so.2" inode=5605 dev=103:05 mode=0100755 ouid=0 ogid=0 rdev=00:00 objtype=NORMAL cap_fp=0000000000000000 cap_fi=0000000000000000 cap_fe=0 cap_fver=0
type=PATH msg=audit(1586198006.631:2673):
 item=0 name="/usr/bin/sudo" inode=12800710 dev=103:05 mode=0104111 ouid=0 ogid=0 rdev=00:00 objtype=NORMAL cap_fp=0000000000000000 cap_fi=0000000000000000 cap_fe=0 cap_fver=0
type=CWD msg=audit(1586198006.631:2673):  cwd="/home/ec2-user"
type=EXECVE msg=audit(1586198006.631:2673): argc=3 a0="sudo" a1="su" a2="-"
type=SYSCALL msg=audit(1586198006.631:2673): arch=c000003e syscall=59 success=yes exit=0 a0=e8cce0 a1=e8c7b0 a2=e61720 a3=7ffde58ec0a0 items=2 ppid=2658 pid=3726 auid=1000 uid=1000 gid=1000 euid=0 suid=0 fsuid=0 egid=1000 sgid=1000 fsgid=1000
tty=pts0 ses=4 comm="sudo" exe="/usr/bin/sudo" key="script"

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