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Autodesk は AWS での大規模な移行とモダナイゼーションにより、効率を高め、コストを削減しています

2021 年

センターオブエクセレンスになる

Autodesk は、3D 設計、エンジニアリング、およびエンターテインメントソフトウェア分野におけるリーダー企業です。自動車を運転したり、そびえたつ超高層ビルに感動したり、スマートフォンを使ったり、すばらしい映画を見たりしたことがあれば、それは Autodesk の無数のユーザーが当社のソフトウェアを使って生み出したものかもしれません。

より効率的で、耐障害性が高く、自動化の進んだ企業になるという目的達成の一環として、Autodesk の IT 組織は、アマゾン ウェブ サービス (AWS) とのコラボレーションのもと、データセンターとクラウドのハイブリッドモデルからクラウドファーストのモデルへの変革を達成しました。この大規模移行およびモダナイゼーションの取り組みにより、効率化の推進、人員の再教育、顧客に提供するサービスやツールの革新性向上が実現します。Autodesk の IT 部門は、データセンター管理などの面倒な作業から解放されたことで、時間とリソースに余裕が生まれ、従業員のための摩擦のないセルフサービスの業務体系を作るという、やりがいのある新しいプロジェクトに集中することができます。

Autodesk は、AWS Professional Services を最初に知った時、1) 大規模移行とモダナイゼーションにより効率を向上させてコストを削減する、2) Autodesk の IT 部門の社員のトレーニングと認定を進めてクラウドの利点をすべて活用できるようにする、という大きな目標を 2 つ設定しました。

Autodesk、シニアバイスプレジデント兼 CIO、Prakash Kota 氏

「当社には、効率性、耐障害性を向上させ、自動化を推進するという構想があり、その中にはエンタープライズアプリケーションの大部分をクラウドに移行することも含まれていました。これはロケット打ち上げのような大事業でしたが、わずか 2 か月でスタッフのトレーニングを行い、移行を開始できました」

Prakash Kota 氏
Autodesk、シニアバイスプレジデント兼 CIO

どのようにして実行したか

  1. テクノロジー: Autodesk の IT 部門では、クラウドファーストの構想を掲げており、物理データセンターに存在するワークロードを AWS に移行することでアプリケーションのパフォーマンスと信頼性を向上させることを目標としています。使用停止にするアプリや、移行しなければならないアプリがあり、この作業をビジネスの継続性を保護しつつ実行する必要がありました。テクノロジーを迅速かつ効率的に移行するため、Autodesk の IT 部門では AWS Migration Acceleration Program (MAP) を活用しました。
  2. 人員: センターオブエクセレンスとなるためには、テクノロジーだけではなく、人員も重要です。Autodesk の IT 部門は、チームメンバーに移行プロセスを体験させ、クラウドのエキスパートになってもらいたいと考えていました。従業員はスキル向上プログラムに参加しました。これがクラウドによる変革の成功を支えるための準備に役立ちました。 
  3. プロセス: 移行チームは世界各地に散らばっており、いくつもの目標や目的を達成しました。移行に必要なすべてのタスクを完了させるため、Autodesk の IT 部門は、6~8 人ほどで構成される個別のチームをいくつか編成しました。このチームは、それぞれが割り当てられたアプリケーションの移行を独立して担当し、アプリケーションの所有者と直接連携した上で移行スケジュールを確立して作業を行い、運用開始を調整しました。

4

か月予定を前倒し

400 を超える

エンタープライズアプリケーションが移行、または提供を終了

115

の AWS 認定をチーム全体で取得

239

のアプリケーション環境を AWS に移行
209
のアプリケーション環境を使用停止にしてアタックサーフェスを削減することでセキュリティプロファイルを改善

90%

のクラウドトレーニング修了済みスタッフがクラウドトランスフォーメーションに従事

80%

の災害復旧スピードアップを実現

97%

のコスト効率向上をアプリケーションの移行により実現

58%

のフットプリントを削減 (仮想マシン、ラック、データセンターでの使用を終えた物理マシン)

86%

のアプリケーションインシデントがクラウド移行後に減少

移行を成功に導く計画策定

Migration Readiness Assessment (MRA) を実施することで、移行計画をしっかりと立て、移行を確実に完遂することができます。MRA は、クラウドへの移行にあたり、組織の移行対象となる機能、および移行の準備状況と取り組みを評価するのに役立ちます。 Migration Readiness and Planning (MRP) は、クラウドに移行して今後運用していく機能を構築する段階です。運用面の準備、スキル開発、綿密な移行計画、移行する上で魅力的なビジネスケースに特に重点を置きます。 アプリケーションの移行の定石は、まず小規模に始め、段階的に規模を大きくし、最終的に大規模な移行を完了させることです。Autodesk の IT 部門は AWS との連携によって、効率的な移行を実現するためのリソースとベストプラクティスを活用できました。Autodesk のチームが、最高で 1 四半期に 60 ものアプリケーションの移行と使用停止を完了させることができたのは特筆すべきことです。

移行を成功に導くための Autodesk からのヒント

  1. 従業員各自が自身の役割を変革し、クラウドインフラストラクチャエンジニアリングに適応できるよう、強固な学習パス、学習カリキュラムを用意する。AWS リソースを活用してチームのスキルアップを図る。 
  2. データセンターにあるアプリケーションのインベントリの検証に十分な時間をかける。アプリケーション所有者を早期に特定する。必要に応じて、データセンターのインベントリの検証に使用する検出ツールに投資する。
  3. コミュニケーションは早めに、かつ頻繁にとる。そうすることでプログラムのメリットが活かされ、アプリケーション所有者が時間を割いてくれるようになり、役割と責任が移行チームとアプリケーション所有者の間で明確になる。
  4. 移行ロードマップの初期からアプリケーション所有者と連携する。 
  5. 移行はゆっくりと始める。本格的な移行にチームが自信を持って臨めるよう、パイロット移行を活用する。 
  6. セキュリティチームと緊密に連携する。早い段階から適切なフレームワークとポリシーを使用できるようにする。

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