インターネットリサーチ(オンラインサーベイ)を事業ドメインとする会社です。 広告効果や新商品の評価、満足度調査などといった市場調査を、最大700万人のモニターに対してインターネットを用いて行っています。また、会場調査、座 談会、ホームユーステスト等の定性調査もおこなうことで高品質で高度なマーケティングリサーチを実施しております。

収集したデータを集計・分析できるサービス「research.jp」(http://research.jp/)を顧客向けにSaaSで提供しておりま す。システムすべてをAWS上に構築しました。EC2上でOpenVPNを使用し固定IPにマップすることでセキュリティの確保と運用管理の容易さを両立 しました。構築にあたり第三者セキュリティ監査も実施し、AWS は堅牢なセキュリティ環境であることを確認しました。他の社内システム・開発環境も含め約 80台(2010年3月現在)のインスタンスがAWS で稼働しております。

リプレース前の集計アプリケーションはExcelのアドオンであったため、SaaSで提供するためにはExcelが持つ多くの機能を自前で実装する必要が あり、要件が想定以上に膨れ上がり、高性能なサーバーが多数必要となりました。選定理由は初期費用が不要でサーバーのスケールアップ、スケールアウトが容易なため採用しました。

従来のオンプレミスでの導入により、初期費用で約4000万円、運用コストも25%削減ができました。また、集計システムカットオーバーの2週間前に急遽 Windows サーバーを6台増設することができました。そのため遅延することなく予定通りにシステムをリリースすることができました。

非常に簡単にサーバーが構築できるため、オンプレミスよりもサーバーインスタンスが増えすぎる傾向にあります。事前にサーバー構成を念入りに計画することをおすすめします。

初期費用が無料で、サーバー構築スピードが圧倒的に早いことが、当社のような変化が早いビジネスにシステムが対応できることです。これはAWS を導入していない競合他社と比べて大きなアドバンテージだと認識しております。

Auto Scaling を使用した伸縮自在なシステムや、プライベートクラウドとのハイブリッドなシステム等を計画しています。

日本でのデータセンター展開を心待ちにしております。また、パブリッククラウドとプライベートクラウドの中間くらいの、共有であるけれどサーバーリソースに対してユーザー数が限定されたエンタープライズ向けクラウドサービスがあると良いです。

さらに詳しくは、research.jp