ディップは、『バイトルドットコム』 『ナースではたらこ』 『はたらこねっと』 『ジョブエンジン』を始めとする人と仕事を結ぶ求人情報サイトを運営している会社です。求人情報以外でもシフト作成・シフト管理を支援する「バイトルシフ ト」の提供や、『ナースではたらこ』と連携して『パンダクラブ』という看護師さんのための特典割引サービスを展開しています。最近では『COLORバイト ル』という、仕事内容を5つの色で区分して、より探しやすく工夫した新サービスもスタートさせています。

私たちの事業の主軸はWebサービスですので、クライアント、ユーザーが日本全国にいらっしゃいます。サービスの中にはクライアントやユーザの業務に直結しているものも多数ありますので、サービスを止めることはできません。
仮に大規模災害が発生して、私たちのデータセンターが運用できなくなった場合、Webサービスが提供できなくなる、イコール事業の継続ができなくなるというリスクがあります。
それを回避するために、 DRサイトの構築とバックアップ自体をデータセンターとは別拠点に置くことが必要だと考えていました。

ディップでは、ロケーションバックアップとDRサイトとして活用していますが、前者では、 AWS以外にクラウドサービス提供会社のパブリッククラウ ド、ストレージサービス会社によるバックアップなどを比較・検討しました。また後者では、東阪でのオンプレミス、ホスティングサービスも含めて比較検討し ました。

その結果、バックアップを同じ東京に置いておいても安全性の観点からリスク回避を果たすことができないことからAWSを採用し、シンガポールリージョンに置くことを決定しました。

今回AWSを採用するにあたって重視した点としては、我々が保有するデータ量と導入のし易さ、スピード、そして最も重要視したのがコス トでした。クラウドだと使った分だけで済むのですが、他社でDR用のストレージを買うと高性能のものは容量が大きすぎたりするので、当社の要件に合わない 割にはコストが高いというものもありました。また、AWSであれば、Amazon VPCを基盤とすることにより、災害対策を安全かつリーズナブルに実現できることも、採用を決定するポイントとなりました。

 

 

 

「ディップ株式会社様 システム構成図」

 

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今回のシステムでは、Linux, Stingray(LB), Apache, Oracle, PostgreSQL 等を利用しています。DRサイトの構築は、一度にすべてのWebサービスで実施するのではなく、サービスのプライオリティ、移行のしやすさの優先順位をつ けて、一つひとつ順番に構築を進めていきました。その理由としては、DRサイトの構築にはシステム運用部門だけでなく、各Webサービスの設計・開発を担 当している開発部門のメンバーにも参加してもらい、検証を行う必要がありましたので、通常業務との兼ね合いを考えてそのようなやり方としました。

当社ではベースとなるのはデータセンターになりますが、センター側では脆弱診断は常に行っていますし、リスク回避のために、AWSによる バックアップ、DRサイトは外に向けては閉じた状態で使用しています。また、AWS上のデータについても暗号化や、セキュリティグループの設定を行うこと ができているので役に立っています。

オンプレミスとのコスト比較を行った結果、初期コストだけでなく運用コストにDRサイト構築を行うにあたっては、AWSとオンプレミスでコストシュミレーションを行いましたが、AWSであれば約3分の1程度のコストで実現できました。特にランニングコストの部分でその差が大きかったことは非常に魅力的でした。

バックアップとDRサイトはサービスのフロント部分での運用ではないため派手さはありませんが、事業継続という企業として重要な部分を担っ ていると考えています。このため、DRサイトを構築して、クライアント、ユーザなど対外的に、DR対策はしっかりできており、万一の際もサービスは継続で きると明確に説明できる点は大きなメリットです。

AWS を採用したことで、コストを抑えつつロケーションバックアップとDRサイトが構築できたことを評価しています。コスト・スピードを求める新規で事業を立ち上げる際、AWSは最適なサービスだと考えています。

 

 

- ディップ株式会社 システム企画本部 システム開発部 次長 森川 悟 様
- ディップ株式会社 システム開発部 システム運用課 マネージャー 黒岩 利幸 様