当社の AWS IoT 対応の Fuelsuite ソリューションにより、顧客は自分たちのガソリンスタンドを、問題が生じてからではなく、先を見越して管理することができます。効率を劇的に改善できるとともに、燃料の漏出を早期に検出して、環境に対する悪影響を最小限に抑えることができます。
Russell Dupuy EMS の創立者および取締役

Environmental Monitoring Solutions (EMS) は、オーストラリアのビクトリア州を本拠としています。この会社は 25 年前に設立されました。ガソリン小売業者が、ガソリンスタンドのパフォーマンスに関するデータを集めて分析するのを支援するソリューションに特化しています。このソリューションは、リモートでの監視と、24 時間 365 日のサポートサービスを提供しています。顧客が売り上げを向上させ、メンテナンスの費用を抑えて、事故のリスクを小さくするのに役立ちます。現在、EMS は、30 人の担当者からなるチームとして業務を行っています。

Viva Energy (Shell)、PUMA Energy、BP、7-Eleven などの EMS の顧客は、典型的に、オーストラリア全体で何百ものガソリンスタンドを所有して運営しています。これらのスタンドは、利ざやが小さいため、高い効率での運営が求められます。しかし同時に、顧客に十分な満足を提供し、授業員の安全を確保し、環境への影響を抑える必要もあります。時には事故が実際に発生するので、典型的な EMS の顧客は、地下ガソリンタンクの漏出や乗用車の燃料タンクの汚染に対応するため、年にして約 1,500 万オーストラリアドル (1,213 万米ドル) を負担することになります。顧客が効率性を最大化しながら、サービスの優秀性、安全性、環境の保護といった要求に対処できるようにするため、EMS では Fuelsuite を開発しました。これは顧客が大部分手作業である従来のテクノロジーからスタンドの管理を統一化して、コストを大幅に減らせるようにします。Fuelsuite により、顧客は在庫、販売量、そして価格をモニターできますこのソリューションは、地下タンクの過充填といった、環境事故につながるイベントが発生したときにはアラームを出します。Fuelsuite の立ち上げに成功した後、EMS は製品開発に注意を向けました。スタンドの地下タンクとポンプのセンサーを接続し、これらのセンサーの構成には関わりなく、30 秒の間隔でデータを収集するという試みです。データはその後クラウドコンピューティングインフラストラクチャに集積され、Fuelsuite のウェブ対応インターフェイスによって、ほぼリアルタイムで表示されます。EMS の創立者および取締役である Russell Dupuy は、「わたしたちの仕事は、Fuelsuite のテクノロジーを設計し直すのを支援する IT パートナーとクラウドコンピューティングプロバイダーを見つけて、ユーザーフレンドリーで簡単にカスタマイズできる、革新的なレディメード製品を作り出すことでした」と語っています。

EMS はクラウドコンピューティングプロバイダーの市場を調査し、特にモノのインターネット (IoT) テクノのジーのプロバイダーに注意を向けました。IoT を通し、EMS はすべてのセンサーデータを集め、Fuelsuite のインターフェイスに表示できるようにすることを望みました。2015 年に、EMS が初めてクラウドプロバイダーとその IoT サービスに注目し始めたとき、Dupuy はアマゾン ウェブ サービス (AWS) が Microsoft Azure よりもはるか先を行っていることに気づきました。Dupuy.は、「読んだ資料から、わたしは AWS IoT のロードマップに確信を抱くようになりました」と述べています。「わたしたちはこのプロジェクトに数百万ドルも投資していたので、ともに働くプロバイダーに対して信頼を置けるようでなければなりませんでした。」

その後 EMS は、AWS Partner Network (APN) アドバンストコンサルティングパートナーである DiUS と協力関係に入り、DiUS は Fuelsuite に対する共有のビジョンについて合意できるよう、主要な利害関係者との 2 日間のワークショップを開きました。「DiUS が AWS と IoT に対して持っていた専門知識は、わたしたちに強い確信を与えました」と Dupuy は言っています。同じほど重要なこととして、DiUS は 12 か月以内に IoT 対応の Fuelsuite ソリューションを主要な EMS カスタマーリテールネットワークに提供するための設計、製品化のサポート、そして立ち上げのプランについて合意しました。「DiUS は、最初に顧客にとって十分なだけの AWS IoT の機能を、その後にこれらの機能を拡張するという方法で、プラットフォームを順次展開することにより、わたしたちのスケジュールに合わせるのが可能であることを実証しました。」

DiUS と EMS は、センサーからのデータを、ガソリンスタンドの内部に置かれた Fuelscan® という名前のカスタムビルド物理デバイスに集積できる、Fuelsuite の新しいバージョンを設計しました。それから Fuelscan はデータを無線で AWS クラウドに送信し、データはそこで処理されて、Web ベースの Fuelsuite インターフェイスに表示されます。EMS がそれぞれの顧客にカスタマイズされた機能を提供することができるよう、DiUS では、AWS IoT Device Management の利点を活用して、Fuelscan デバイスをセキュアに設置、組織、モニター、そしてリモートに管理できるソリューションを設計しました。これはまた、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) を使用して AWS クラウドから Fuelscan デバイスへのメッセージをキューイングし、デバイスとの間でやりとりされるメッセージの処理を Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) にゆだねます。加えて、デバイスからのセンサーデータは Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) インスタンスに保存され、Amazon Elasticsearch Service によって Fuelscan の全データの履歴記録が保存されます。最後に、収集されたデータは、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットにアーカイブされます。

現時点で、オーストラリアの 1,000 店以上のガソリンスタンドが、IoT 対応の Fuelsuite ソリューションから益を受けています。スタンドのオペレーターは、販売されたガソリンの量や、地下タンクに残っている量など、スタンドのパフォーマンスに関するほぼリアルタイムのデータを得られます。これにはまた、自動車にガソリンを送るポンプに接続されたホース内の圧力や、地下タンク内の温度とガソリンレベルも含まれます。Dupuy は、「当社の AWS IoT 対応の Fuelsuite ソリューションにより、顧客は自分たちのガソリンスタンドを、パフォーマンスに関する十分な情報を得ることにより、問題が生じてからではなく、先を見越して管理することができます。効率を劇的に改善できるとともに、燃料の漏出を早期に検出して、環境に対する悪影響を最小限に抑えることができます。」と語っています。

事後ではなく事前に管理することによる潜在的な節約金額は、非常に大きいものです。同様に、オペレーターは、燃料の売り上げについてのパフォーマンスデータを用いて、最も使用されているガソリンポンプの負担を分散して最適化できます。「顧客は、AWS IoT 対応の Fuelsuite ソリューションの年額コストに対し、500 パーセントのリターンを得られると見込んでいます」と Dupuy は述べています。さらに、EMS は、投資に対するリターンは時とともに増加することも予期しています。「AWS IoT Core プラットフォームは拡張性があるので、ガソリンスタンドからのデータを更に多く組み込めるようになります」

Dupuy は、AWS と DiUS の存在がなければ、EMS は IoT の利点を活用するのが非常に困難だっただろうと述べています。「DiUS の専門知識と、AWS のインフラストラクチャの総合的な信頼性により、わたしたちは、IoT 対応の Fuelsuite を 12 か月で開発してロールアウトできました。顧客のニーズを満たすであろうことを確信しています」

EMS は現在、DiUS とのパートナーシップの下に、Fuelsuite の開発をさらに進め、燃料産業に新しいサービスを追加していっています。また、国際的にも製品を立ち上げています。「AWS のメリットは、機械学習、深層学習、そして他の新しい人工知能サービスを簡単に、Fuelsuite ソリューションを通して収集され、集積された顧客データに適用できるという点にあります」と Dupuy は説明しています。

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