Ice.com は e コマース宝石小売業者で、1999 年に設立されました。設立以来、Ice.com は、Internet Retailer という雑誌で投票によって Best of the Web に選ばれてきました。また、2012 年と 2013 年には、Internet Retailer の e コマース企業 Hot 100 にも選ばれました。ニューヨークのシャンプレーンに拠点を置く Ice.com は、宝石をオンラインで販売する草分け的企業の 1 つです。

Ice.com の IT ニーズは変化に富んでいました。同社は急速に拡大し、それまで使用していたハードウェアと e コマースシステムでは、増大する需要に対応しきれませんでした。カナダのモントリオールで 2 か所のデータセンターを個別に稼働させ、そのコストは毎月 26,000 USD かかりました。包括的な災害対策プログラムはありませんでした。Facebook にはファンによる強力なネットワークが存在していましたが、モバイルサイト、優れた e コマースツール、および新しいエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムにより、ソーシャルメディアに参入する必要もありました。

首脳部は、ソリューションを実現できる最高情報責任者を探しました。そして見つけ出したのが、ICE の最高情報責任者 Jason Ordway 氏です。彼は SureSource, LLC の前最高技術責任者で、開発、IT/運用、品質保証、およびプロジェクト管理チームをリードし、Budweiser、Coca-Cola、Casio、Hershey's、Crayola など、さまざまなクライアントの直販 e コマースモデルをサポートしていました。

e コマースのニーズに精通している Ordway 氏は、クラウドへの移行を提案します。e コマースシステム全体を対象としたプライマリホスティングプラットフォームの開発プランの概要を示しました。このシステムには、新しいウェブストアアプリケーション、エンタープライズリソースプランニング(ERP)システム、コンテンツ管理システム(CMS)、およびビジネスインテリジェンス(BI)プラットフォームが含まれます。

Ice.com は、Ordway 氏が中心となって、アマゾン ウェブ サービス(AWS)インフラストラクチャでウェブアプリケーションのシステム開発、リモート管理、自動化、デプロイ、およびスケーラビリティを提供する、AWS パートナーネットワークのアドバンストコンサルティングパートナー Brandorr Group LLC と提携しました。

AWS クラウドにより、Ice.com は、会社のニーズに合ったソリューションを柔軟に構築しながら、Payment Card Industry(PCI)基準に準拠できます。Ice.com は、AWS の PCI サービスプロバイダステータスを利用することで、PCI DSS 要件にある程度対応しました。

「私たちは、使用していた顧客向けサービスすべてが PCI に準拠していることを確認する必要がありました。」Ordway 氏は言います。「AWS は、PCI に準拠するために行ったことを表示するのに大いに役立ちました。」Ice.com では現在、e コマースサイト、モバイルサイト、ERP、CMS、BI システム、およびソーシャルロイヤルティプログラムをすべて AWS クラウドで実行しています。

Brandorr は、Ice.com Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)インスタンスの設定をサポートし、Amazon Elastic Block Store(Amazon EBS)でバックアップを行い、ベストプラクティスに関するアドバイスを提供しました。「Brandorr チームは、私たちが早く一人立ちできるよう手伝ってくれました。」Ordway 氏は言います。「AWS には簡単なことがたくさんありますが、見えない部分では複雑な面も多少あります。それを解決する手助けをしてくれたのです。」

サービスの中には、Amazon Elastic Load Balancing(Amazon ELB)で実行されているものもあります。Ice.com は、Amazon CloudWatch を使用して会社のサーバーとデータに関する詳細情報を提供し、Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)を使用して ERP および BI プラットフォームをホストします。静的な HTML、画像、およびバックアップは、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)を使用して格納されます。Ice.com スタッフは、このすべてのサービスに AWS Identity and Access Management (IAM)を使用してアクセスします。Ice.com は、米国東海岸、米国西海岸など、複数のアベイラビリティーゾーンを使用します。また、包括的な災害対策プランも用意されています。

AWS のセキュリティおよび規制コントロールは、Ice.com がセキュリティおよびコンプライアンスの目標をすばやく効率的に達成できるように見えないところで支えていました。Ice.com の PCI コンプライアンスプロセスを簡素化および迅速化したのは、AWS の独立した Qualified Security Assessor による検証を受けた PCI DSS 2.0 準拠のインフラストラクチャと、優良なサービスです。また、Ice.com は、カード所有者の環境全体を AWS に移動することで、PCI DSS で定義されているすべての物理インフラストラクチャ要件を満たしました。物理インフラストラクチャをコントロールする以外にも、Amazon ELB などの PCI DSS 準拠のサービスを利用して、カード所有者のデータを処理、格納、または転送するシステムの PCI DSS 要件を満たす手順を促進しました。

現在 Ice.com は、貴重な開発時間を、PCI DSS 要件 6.3 および 6.5 により費やすことができます。このコードレビューによりコードの品質全体が向上し、Ice.com チームが、商品のネットワーキングおよびデータセンターのセキュリティではなく、ビジネスクリティカルなソフトウェア機能に時間をかけることができます。

製品化までの時間も短縮されました。「新しいアプリケーションのみの移行には、ハードウェアを購入し、サーバーソフトウェアをインストールする必要がある場合は 2 倍の時間がかかっていました。」Ordway 氏は言います。「これは、ソフトウェア開発者にとっては朗報です。彼らはハードウェアを待つよりもコード化を望んでいます。」

Ordway 氏は、AWS クラウドのおかげで IT の人件費が半分になったと見積もっています。古いシステムでは、チームには 2 人のデータベース管理者と 3 人の IT プロフェッショナルが必要でした。それが 1 人のデータベース管理者と 1 人の IT プロフェッショナルに削減できたのです。「1 年間に約 250,000 USD を削減できると見ています。」Ordway 氏は言います。「クラウドに移行することで、時間とコストを節約できました。」

もっと素晴らしいのは、Ice.com と Brandorr チームが、顧客のニーズに対応したシステムを構築できた点です。「AWS では選択することが大事です。」Ordway は言います。「特定のサービスセットを必ずしも使用する必要はありません。ビジネスに合ったソリューションを構築できます。AWS を使用すれば、それを思い通りに行えます。」

企業による e コマースサイトのホストを AWS がどのようにサポートしているかの詳細については、https://aws.amazon.com/web-mobile-social/ をご覧ください。

Brandorr Group LLC による AWS クラウド実行のサポートの詳細については、AWS パートナーディレクトリで Brandorr Group 社の情報をご覧ください。