The Weather Company 導入事例

2014 年

天候は世の中のすべてに影響があり、政府の気候変動に関する政策から、家族でビーチに行くのに良い日であるかに至るまで、意思決定の要因になります。The Weather Company は、世界最高の天気予報で人々や企業、政府を結びつけることに注力しています。この会社は、The Weather Channel やその他のラジオとテレビの放送チャネルの親会社であり、weather.com などのデジタル資産を保有しています。この会社は、ブロードバンドや iOS と Android のモバイルデバイスを含むモバイルプラットフォーム用のアプリケーションを作成しています。航空、放送、エネルギー、保険などの産業、および世界中の政府に数十万の顧客がいて、この会社の天気予報のツールとシステムを使用しています。

また、The Weather Company は、データを使用して、天候と消費者の行動の関係を企業が理解するのに役立つ分析サービスも提供しています。小売業者はこの情報を使用して、天候に基づいて広告と消費者へのメッセージを決定できます。The Weather Company はジョージア州アトランタに本社があり、NBC ユニバーサルおよびプライベートエクイティファームであるブラックストーングループとベインキャピタルから成るコンソーシアムが所有しています。

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AWS では大量のデータの移動、レプリケーション、同期に対応できる環境が整っています。これはデジタルトランスフォーメーションを大規模にグローバルな配信レベルで行うという要求を満たすのに役立ちます。The Weather Company のビジネス戦略では、4 つの S (サイエンス、安全 (safety)、ストーリー性、サービス) に重点をおいています。AWS を使用すると、当社のビジネスの最も重要な点にコスト効率よく注力できます。”

Bryson Koehler 氏
The Weather Company、CIO

課題

この会社は、何年にもわたっていくつかの企業買収を行って有機的に成長し、ケーブルテレビの会社から世界的な天候データサービスのプロバイダーに転換しました。結果として、この会社のインフラストラクチャは、Fortran で構築され実行されている予報モデルを含むレガシーシステムを運用する 13 か所のデータセンターの集合体になりました。その環境はコスト効率が悪く、世界中で 24 億地点の天気予報を提供する会社にふさわしく規模を拡大することもできませんでした。

The Weather Company の解決方法は、ビッグデータプラットフォーム、予報システム、およびアプリケーションをクラウド環境でネイティブに実行するように再設計することでした。この戦略により、The Weather Company は、環境とコストをコントロールしながら規模を拡大できるようになりました。また、これにより、組織全体の製品チームは、インフラストラクチャの心配なく製品を革新して新しい製品を創造するのに使用できる、デベロッパーが使いやすい API を作成できるようになりました。

アマゾン ウェブ サービスが選ばれた理由

AWS は The Weather Company のクラウド戦略のキーコンポーネントです。「当社は地球上の誰とでも 100 ミリ秒以内でつながる必要があります。そこで、AWS が世界中に到達して利用可能であることを活用してこの戦略を実現しています」と、エグゼクティブバイスプレジデント兼 CIO、Bryson Koehler 氏は述べています。

毎時 4 テラバイトのデータを生成する

天候は、15 分ごと、あるいはそれ以下で変わる不安定なデータセットです。グローバルベースで迅速に規模を拡大するために、この会社は AWS のサービスを通じて毎秒 4 ギガバイトの予報データを送り出しています。予報のために、この会社は、Basho の Riak、Redis、Cassandra のような NoSQL 分散データベースを搭載した新しい天気予報とデータサービスのプラットフォームを設計しました。これらの NoSQL データベースを活用して、大量のデータの移動、レプリケーション、データ分散をクラウドベースの分散環境で処理しています。The Weather Company は、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (北カリフォルニア)、欧州 (アイルランド)、およびアジアパシフィック (シンガポール) リージョンの複数のアベイラビリティーゾーンにプラットフォームをデプロイすることによって、世界中の受け手とつながっています。衛星、レーダー、予報モデル、ユーザー、および気象台からの履歴データは Riak に保存されます。

このプラットフォームには次の 3 階層があります。

  • Dynamic Integrated foreCast (DICast)。「最初の推測」の予報グリッドを生成する統計的な天気予報エンジン
  • 人間の予報者の判断を「最初の推測」の予報に加え、ユーザーの場所に精密に対応した使用可能な「最終版」予報を発行するオンデマンド予報階層
  • SUN (Storage Utility Network) プラットフォーム。一般公開の API キャッシュ階層

The Weather Company は地球全体を 4 キロメートル四方の 3700 万個のグリッドでカバーし、新しい数値モデルのガイダンスを受信すると (1 時間に数回受信することも多い)、この最初の推測の天気予報のグリッドを更新します。これによって、現在の気象状態を正確にレポートでき、各グリッドポイントの天気を数日あるいは数週間前に予報できます。

プラットフォームには、100 を超えるさまざまなソースから情報が取り込まれ、更新されるたびに 1/2 テラバイト (TB) に近いデータが生成されます。情報はマッピングおよび処理されて、システムに入力されるクエリに基づいてリアルタイムで取得できる予報ポイントになります。すべてのデータは Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) に保存されるので、オンプレミスストレージのソリューションと異なりクラウドストレージの効率性が活用でき、ストレージプラットフォームを管理する苦労もなくなります。

The Weather Company のデータ分析プラットフォームは Amazon Redshift で、天候の小売売上への影響を示す WeatherFX 広告エンジンなどのサービスに分析データを提供します。

世界中のデベロッパーが API 主導のプラットフォームの恩恵を受けることが可能

天気予報とデータのプラットフォームでは、AWS API を使用して、アプリケーション開発と新しい環境の立ち上げを自動化しています。「クラウド向けの構築と設計は異なった原理と考え方であり、明らかに異なった技術的アプローチです」と Koehler 氏は述べています。「当社では、約 90% のアプリケーションとシステムを AWS にデプロイしています。そして、アプリケーションとシステムをビジネスの必要に応じて柔軟にポーティングできます」。

The Weather Channel では、デベロッパーに柔軟性を与えるために AWS API を使用しています。デベロッパーは誰でも、この会社でデータカートリッジと呼ばれているものを使用して、データプラットフォームやその他のクラウド環境、オンプレミスハードウェア向けのサービスを開発できます。「これにより、大量の処理と社内および外部デベロッパーからのアクセスが可能になります」と Koehler 氏は述べています。「世界中の 150,000 人を超えるデベロッパーがプラットフォームの使用者として登録されています。趣味で開発している人から外部デベロッパーまで大規模システムを構築している人は誰でも当社の API を製品の構築に使用できます」。  

利点

The Weather Company に入社して以来、Koehler 氏は IT 組織を会社のビジネス成長戦略をサポートする組織に変革してきました。「AWS では大量のデータの移動、レプリケーション、同期に対応できる環境が整っています。これは大規模なデジタルトランスフォーメーションをグローバルな配信レベルで行うという要求を満たすのに役立ちます」と述べています。「The Weather Company のビジネス戦略では、4 つの S (サイエンス、安全 (safety)、ストーリー性、サービス) に重点をおいています。AWS を使用すると、当社のビジネスの最も重要な点にコスト効率よく注力できます。”

AWS で API 主導のプラットフォームを立ち上げることにより、The Weather Company は製品とサービスをすばやく市場に投入できるようになりました。「AWS を使用すると、インフラストラクチャが障害になることはなくなります」と Koehler 氏は述べています。「新しい予報システムを立ち上げるとき、内部で実行する場合の要件策定には、コードを記述するのと同じくらい時間と費用と努力が必要になります。プロジェクトは 2013 年 4 月に開始しました。現在、当社の気象 API は世界で最も使用されている公開 API の 1 つです。プラットフォームは十分強固で、天候によりますが、毎日 100 億~150 億件のトランザクションを毎秒 100,000~150,000 の割合で処理しています」。

The Weather Company のクラウド戦略によって、オンプレミス環境のデータセンターが 13 か所から 6 か所に減りました。「当社のエンジニアが電力、冷却、装置のラックや積み上げなどのオペレーションタスクの心配をしなくて済むようになるにつれ、ビジネスにこれまでより注力できるようになりました」と Koehler 氏は述べています。「エンジニアたちは、アプリケーションエンジニアになり、アプリケーションに耐障害性を組み込み、ネットワークとアプリケーションの効率を向上させることに注力できます。こういう種類のコスト削減は測定が困難ですが、データセンターを 13 か所から 6 か所に削減したことで、時間と管理の手間が大幅に削減されたことは明らかです」。

AWS での実行も The Weather Company にとってコスト効率の向上になっています。「クラウドで実行する方が高価だと考える人は、真のコストのすべてを計上していないのです」と Koehler 氏は述べています。「当社のような予報システムは、定常的な負荷で常時実行されています。これは、従来のクラウドコンピューティングのバリュープロポジションではありませんが、オンプレミスの代わりに AWS で実行することによって、当社は 1 つのアプリケーションだけで年間百万 USD 近くの費用を削減しています。24 時間 365 日絶えず実行されている予報アプリケーションで成功を収められるならば、誰でも、特に需要のスパイクがあるアプリケーションでは成功を収めることができると思います」。

The Weather Company は AWS を使用して毎日 150 億件の予報を配信している (4:01)

The Weather Company について

天候は世の中のすべてに影響があり、政府の気候変動に関する政策から、家族でビーチに行くのに良い日であるかに至るまで、意思決定の要因になります。The Weather Company は、世界最高の天気予報で人々や企業、政府を結びつけることに注力しています。


使用されている AWS のサービス

Amazon S3

Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、業界をリードするスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、およびパフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスです。

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