株式会社Timers は現在、カップル専用 SNS アプリ「Pairy」と、夫婦子育て向け写真 SNS アプリ「Famm」の 2 本のスマートフォン向けアプリケーションを開発&運営しております。Pairy は現在数十万人の会員に使われており、日本最大級のカップル向けアプリとなっています。Famm もリリース 2 ヶ月で 100 万枚以上の写真が投稿されており、会員規模も成長中です。

スタートアップ創業当時、弊社ではサービス開発を一人で行っていたのですが、以下のようなニーズがありました。

・インフラになるべく時間と人員をかけず、効率的に構築&拡張がしたい
・スタートアップの不確実性に追従できる柔軟な環境で開発したい

こうしたニーズを満たす環境を考慮した結果、クラウド導入の検討が必要と判断しました。

クラウドサービスの採用を検討する際は、次の 3 点を一番重視しました。

  • スケーラビリティー:少人数でインフラ専属エンジニアがいない中で、どこまで大規模サービスを支えられるか
  • アベイラビリティー:クラウド側の障害がどれだけ少ないか
  • プロダクトロードマップ:機能や価格が今後どれだけ良くなっていくポテンシャルがあるか

これら 3 点をもとにクラウドサービスを検討したところ、AWS は他クラウドサービスに比べ群を抜いていたことから、AWS の採用を決定いたしました。以降、弊社ではサービス開発開始から、2.5年ほど AWS を利用しています。

AWS では主に Amazon EC2 を利用し、Amazon Linux の上に Apache サーバー、リアルタイム通信に Websocket を使用しています。

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AWS を利用開始後、急激なサービス成長によりチャットデータの書き込み量が急増加したため、AWS の提供する Amazon DynamoDB にデータを完全移行しました。以降、データ量の増加、トラフィックの急激なスパイクがあっても、運用コストをほとんどかけることなく、安心してハイパフォーマンスなチャット機能を提供する事ができるようになりました。同時に大きな運用コスト削減も見られたので、Amazon DynamoDBへの移行は大成功だったと考えています。同様に静的ファイル管理にはAmazon S3 を利用したことで、こちらも運用工数を削減出来ました。

セキュリティ面では、Amazon VPC やセキュリティグループなどで簡単にアクセス制御をコントロールできるので、安心して利用できると共に、非常に助かっています。AWS を利用する際は、最初から Amazon VPC や セキュリティグループに関するノウハウを高めて、セキュアなアプリケーションが構築できるようになると良いと思います。

AWS は、可用性や負荷分散の容易さなどにおいてもサービス品質の劇的な向上に貢献しており、リリースからの概算で 99 % 程度の可用性を維持できています。現在では分析すべきデータ量が増えて来たため、今後は Amazon Redshift や Amazon Kinesis などを使ってより効率的な解析を行なえるようにしたいです。

 

- 株式会社Timers CTO 椎名アマド 様