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M5 – 次世代の汎用EC2インスタンス

私はいつも新規のEC2ユーザの方には、他のインスタンスタイプを見る前に、まずは汎用インスタンスから使い始め、負荷テストをしてみて、自分のアプリケーションのコンピュート・メモリ・ネットワーキングの利用具合をよく把握することをアドバイスしています。コンピュート、メモリ、ストレージ等に最適化した幅広いインスタンスの選択肢によって、我々のお客様は要件にフィットする最適なインスタンスタイプを選ぶ柔軟さを得ることができます。

私のEC2インスタンスの歴史の記事にあるように、汎用 (M) インスタンスは我々がm1.smallをローンチした2006年まで遡ります。我々はこの家系図の枝にそって進化を続け、M2 (2009年)、M3 (2012年)、そしてM4 (2015年) インスタンスをローンチしてきました。我々のお客様は、汎用インスタンスを使って、WEB & APPサーバを動かしたり、エンタープライズアプリケーションをホストしたり、オンラインゲームを支援したり、キャッシュのクラスタを構築しています。

新しいM5インスタンス

2017年11月29日、我々は新しいM5インスタンスをローンチすることで、次のステップに進みます。我々の継続的なイノベーションへのコミットによる成果を持ち、旧世代よりも良い費用対パフォーマンスまでも得られるインスタンスです。カスタムの2.5 GHz Intel® Xeon® Platinum 8175Mシリーズのプロセッサをベースに、M5インスタンスは過酷なワークロードのために設計されておりM4インスタンスよりもコア単価で14%の費用対パフォーマンスの向上が得られます。AVX-512命令を使っているアプリケーションでは、コア毎にさらに2倍のFLOPSを生み出します。我々はさらに新しいハイエンドなサイズを追加することで、更に多くの選択肢を提供しています。

こちらがM5インスタンス達です(全てVPCのみ、HVMのみで、EBS最適化です):

インスタンス名 vCPUs
RAM
ネットワーク帯域 EBS最適化帯域
m5.large 2 8 GiB 最大 10 Gbps 最大 2120 Mbps
m5.xlarge 4 16 GiB 最大 10 Gbps 最大 2120 Mbps
m5.2xlarge 8 32 GiB 最大 10 Gbps 最大 2120 Mbps
m5.4xlarge 16 64 GiB 最大 10 Gbps 2120 Mbps
m5.12xlarge 48 192 GiB 10 Gbps 5000 Mbps
m5.24xlarge 96 384 GiB 25 Gbps 10000 Mbps

一番下に並んでいる、m5.24xlargeはvCPUの数でいってXインスタンスの次にならぶサイズであり、さらなるスケールアップやワークロードの統合の余地を与えてくれます。これらは拡張ネットワークをサポートし、Placement Group内では最大25 Gpbsまで出すことができます。

専有のEBS最適化の帯域に加え、EBSストレージへのアクセスはNVMeを使うことで改良されています(古いAMIを利用している場合、適切なドライバをインストールする必要があります)。広い帯域とNVMeの組み合わせによりM5インスタンスが使うことができるデータの量を増加させることができます。

今すぐ起動してみましょう

今からUS East (バージニア北部)、US West (オレゴン)、そしてEU (アイルランド)リージョンで、オンデマンドとスポットの形式で起動することができます(リザーブドインスタンスも利用可能です)。そして追加のリージョンも作業中です。

1つ注意点です: 現在のNVMeドライバは高パフォーマンスのシーケンシャルワークロードには最適化されていないので、sc1st1のボリュームをM5インスタンスで使うことはお勧めしていません。この問題は把握済で、この重要なユースケースのためにドライバを最適化する作業を行っているところです。

Jeff;

原文: M5 – The Next Generation of General-Purpose EC2 Instances (翻訳: SA岩永)