Amazon QuickSight よくある質問

全般

QuickSight は、組織内のすべての従業員がいつでも、どのデバイスでも、簡単にビジュアライゼーションを構築し、アドホック分析を実行して、データからビジネス上のインサイトを迅速に取得できるようにする統合ビジネスインテリジェンスサービスです。QuickSight では、最新のインタラクティブなダッシュボード、ページ分割されたレポート、自然言語クエリ、埋め込み分析を通じて、同一の信頼できる情報源からあらゆるユーザーのさまざまな分析ニーズに対応できます。Amazon Q in QuickSight では、ビジネスアナリストとビジネスユーザーが、自然言語を使用して有意義なインサイトの構築、発見、共有を数秒間で行えるため、より短い時間でインサイトをインパクトに変えることができます。CSV および Excel ファイルをアップロード、Salesforce などの SaaS アプリケーションに接続、SQL サーバー、MySQL、PostgreSQL などのオンプレミスデータベースにアクセス、そして Amazon Redshift、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)、Amazon Aurora、Amazon Athena、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) などの AWS データソースをシームレスに検出します。QuickSight は堅牢なインメモリエンジン (SPICE) を使用して、組織が自社のビジネス分析機能を何十万ものユーザーにスケールするとともに、高速で応答性の高いクエリパフォーマンスを提供できるようにします。

多くの場合、従来の BI ソリューションでは、データ分析エンジニアおよびデータエンジニアのチームがダッシュボードやレポートを生成する前に何か月もかけて複雑なデータモデルを構築する必要があります。一般的に、それらのソリューションではインタラクティブでアドホックなデータ調査や可視化が不足しており、ユーザーはあらかじめ準備されたレポートや事前に選択されたクエリの実行に制限されます。また、従来の BI ソリューションでは、複雑で高価なハードウェアやソフトウェアに大規模な先行投資を必要とします。そしてデータベースのサイズが成長すると、顧客は高速のクエリパフォーマンスを維持するために、さらに多くのインフラストラクチャに投資することが必要となります。このコストと複雑さにより、企業が組織全体で分析ソリューションを有効にすることが困難になっています。Amazon QuickSight は AWS クラウドのスケールと柔軟性をビジネス分析にもたらすことで、これらの問題を解決するように設計されています。従来型 BI またはデータ検出ソリューションとは異なり、簡単かつ速やかに Amazon QuickSight の使用を開始できます。ログインすると、Amazon QuickSight は Amazon Redshift、Amazon RDS、Amazon Athena、Amazon S3 などの AWS サービス内のデータソースをシームレスに検出します。QuickSight によって検出されたいずれかのデータソースに接続すると、数分でデータから洞察を得られます。基盤となるソースのデータが変更される際には、QuickSight を選択して SPICE 内の最新のデータを保護できます。SPICE では、豊富なデータ検出とビジネス分析機能をサポートしているため、顧客がインフラストラクチャのプロビジョニングや管理の心配をすることなく、データから価値ある洞察を得るのに役立ちます。組織は、QuickSight の各ユーザに低額な月額料金を支払うことで、長期ライセンスのコストを削減できます。QuickSight を使用すると、組織は膨大な先行投資なしで、すべての従業員に豊富なビジネス分析機能を提供することができます。

QuickSight は、超高速でパラレル、インメモリの計算エンジンである「SPICE」を採用して構築されています。クラウドのために一から設計された「SPICE」は、列指向ストレージ、最新のハードウェアイノベーションによって可能になったインメモリ技術、それにマシンコード生成を組み合わせて、大規模データセットにインタラクティブなクエリを実行し、すばやくレスポンスを得られます。SPICE では充実した計算がサポートされているので、インフラストラクチャのプロビジョニングや管理について心配することなく分析から価値ある洞察を得るのに役立ちます。SPICE 内のデータは、ユーザーが明示的に削除するまでは存続し続けます。SPICE ではまたデータが高可用性のために自動的に複製され、また QuickSight を数十万人ものユーザーが多彩な AWS のデータソース全体で高速かつインタラクティブな分析をすべて同時に実行するためにスケールさせることが可能です。

使用を開始するには、生成 BI 機能を備えた Amazon QuickSight の 30 日間の無料トライアルにサインアップしてください。

最初に特権 QuickSight アカウント管理者に QuickSight IAM アクセス許可を付与して、お客様に代わって SageMaker API コールを行う必要があります。詳細については、QuickSight IAM アクセス許可の付与に関するドキュメントを参照してください。

作成者と閲覧者

QuickSight の作成者とは、データソースへの接続 (AWS 内外を問わず)、可視化の作成、データの分析ができるユーザーです。作成者は、パラメータや計算フィールドといった QuickSight の高度な機能を利用してインタラクティブなダッシュボードを作成し、ダッシュボードをアカウント内の別のユーザーに公開できます。QuickSight には、作成者と作成者プロの 2 種類の作成者ライセンスがあります。作成者プロには、作成者のすべての機能が含まれているほか、自然言語によるダッシュボードの構築、Q トピックの作成、エグゼクティブダッシュボードの概要、生成データストーリーの構築と共有の機能を含む Amazon Q の生成 BI が追加されています。請求の目的では、QuickSight アカウントを管理する個人は、作成者または作成者プロである必要があります。

QuickSight の閲覧者とは、インタラクティブなダッシュボードを利用するユーザーです。閲覧者は、ウェブブラウザまたはモバイルアプリケーションから、組織の任意の認証メカニズム (QuickSight のユーザー名とパスワード、SAML を使用したポータルまたは AD 認証) でサインインし、共有されたダッシュボードの閲覧、データのフィルタリング、詳細情報へのドリルダウン、CSV ファイルでのデータエクスポートを行えます。ただし、閲覧者には SPICE 容量は割り当てられません。

個々のエンドユーザーには閲覧者としての QuickSight へのアクセスがプロビジョニングされます。閲覧者向けの料金は、手動によるセッションの操作に対してのみ適用されます。AWS は独自の裁量により、閲覧者向けセッションを別の用途 (プログラムによるクエリや自動クエリなど) で利用していると判断した場合、作成者向けに設定されたより高額な月額料金を閲覧者に請求する権利を留保します。

閲覧者アカウントには、閲覧者と閲覧者プロの 2 種類があります。閲覧者プロには、閲覧者のすべての機能に加えて、エグゼクティブダッシュボードの概要や生成データストーリーを構築および共有する機能など、Amazon Q の生成 BI 機能が含まれています。

いいえ。閲覧者と閲覧者プロは Amazon QuickSight Enterprise Edition でのみご利用いただけます。スタンダード版のアカウントをお持ちの場合は、QuickSight の管理ページからエンタープライズ版にアップグレードできます。

QuickSight の管理者とは、QuickSight ユーザーとアカウントレベルの設定を管理し、アカウントの SPICE キャパシティーと年間サブスクリプションを購入できるユーザーです。また、管理者は QuickSight のすべての作成機能を利用することや、必要に応じてアカウントを Standard Edition から Enterprise Edition にアップグレードすることもできます。 請求上、QuickSight の作成者と管理者はどちらも「作成者」として認識されます。

いいえ。QuickSight の作成者と閲覧者のユーザータイプでは、アカウントへのアクセス許可を変更することや追加のユーザーを招待することはできません。QuickSight の管理者ユーザーは、QuickSight ユーザーとアカウントレベルの設定を管理でき、SPICE 容量の購入とアカウントの年間サブスクリプションもできます。また、管理者は QuickSight のすべての作成機能を利用することや、必要に応じてアカウントを Standard Edition から Enterprise Edition にアップグレードすることもできます。

モバイルおよびウェブアクセス

QuickSight モバイルアプリ (iOS と Android で利用可能) を使用すると、外出先でも意思決定を下せるようデータとインサイトへ瞬時にアクセスできるようになります。ダッシュボードで参照、検索、やり取りなどの各種操作を実行できます。すばやく簡単にアクセスできるようお気に入りにダッシュボードを追加します。ドリルダウン、フィルタリング、その他の機能でデータを深く掘り下げます。また、QuickSight へアクセスするためにあらゆるモバイルデバイスのウェブブラウザも使用できます。

QuickSight は、Mozilla Firefox、Chrome、Safari、Internet Explorer version 10 以降および Edge の最新のバージョンに対応しています。

データ管理

Amazon RDS、Amazon Aurora、Amazon Redshift、Amazon Athena、Amazon S3 などの AWS データソースに接続できます。また、Excel スプレッドシートまたはフラットファイル (CSV、TSV、CLF、ELF) もアップロードでき、SQL サーバー、MySQL、PostgreSQL などのオンプレミスデータベースに接続、Salesforce などの SaaS アプリケーションからデータをインポートできます。新しいデータソースを継続的に QuickSight に追加します。サポートされているデータソースの最新リストは、こちらでご覧いただけます。

はい。QuickSight を Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) またはオンプレミスのデータベースに接続するには、ホストされているデータベースで Amazon QuickSight の IP 範囲を承認されているリストに追加する必要があります。

XLSX、CSV、TSV、CLF、XLF ファイルを QuickSight のウェブサイトから直接アップロードできます。また、それらのファイルを Amazon S3 バケットにアップロードしたり、QuickSight を S3 オブジェクトにポイントしたりすることもできます。

QuickSight はお客様の承認を得ているアカウントの使用可能な AWS データソースをシームレスに検出します。データのブラウジングおよび可視化の構築をすぐに開始できます。また、それらのソースの接続の詳細を提供することにより、アカウントに含まれていない別の AWS データソースに接続することもできます。

Amazon QuickSight では可視化の用意ができていないデータを準備できます。接続ダイアログの「Edit/Preview Data」ボタンを選択します。QuickSight では、データをフォーマット化および変換するためのさまざまな機能をサポートしています。データフィールドにエイリアスを付けたり、データタイプを変更したりできます。データのサブセットは組み込みのフィルターで、データベースの結合操作はドラッグアンドドロップで行えます。また数学的演算と、条件文、文字列、数字とデータ関数などの組み込みの関数を用いて計算されたフィールドも作成できます。

QuickSight ではスケールについて心配する必要はありません。インフラストラクチャの管理を行うことなくデータを数百メガバイトからテラバイト級にシームレスに成長させることができます。

最初の手順として、データをプルするデータソースを接続します。データソースに接続したら、「Augment with SageMaker」オプションを選択します。次に、AWS アカウントの SageMaker モデルのリストから使用するモデルを選択し、入力、出力、ランタイム設定を含む JSON 形式のファイルのスキーマファイルを提供します。データセットの列と入力スキーマのマッピングを確認します。それが完了したら、このジョブを実行して推論の実行を開始できます。

QuickSight は、更新のたびに完全なデータを推論します。

ユーザー管理

新規の QuickSight アカウントを作成すると、デフォルトで管理者権限が付与されます。Amazon QuickSight ユーザーになるよう招待された場合、招待した人は ADMIN または USER のロールをあなたに割り当てます。ADMIN ロールがあれば、サービスを使うことに加えて、ユーザーアカウントの作成と削除、年間サブスクリプションと SPICE 容量の購入ができます。ユーザーアカウントを作成するには、E メールの招待をアプリケーション中のインターフェイスを用いてユーザーに招待を送ると、そのユーザーはパスワードを指定してサインインし、アカウント作成を完了します。

可視化と分析

分析の作成は簡単です。Amazon QuickSight はお客様の AWS アカウント内の一般的な AWS データリポジトリからシームレスにデータを検出します。Amazon QuickSight を検出されたデータソースにポイントするだけです。AWS アカウントまたは別のリージョンに含まれていない別の AWS データソースに接続するため、ソースの接続の詳細を提供できます。そして、テーブルを選択しデータの分析を開始します。スプレッドシートや CSV ファイルをアップロードして、QuickSight を使ってファイルを分析することもできます。可視化を作成するために、まず分析したいデータフィールドを選択するか、フィールドを視覚キャンバスに直接ドラッグするか、あるいは両方のアクションを組み合わせます。QuickSight は、選択したデータに基づいて表示するために、自動的に適切な可視化を選びます。

QuickSight では AutoGraph と呼ばれる革新的なテクノロジーが採用されているため、基数やデータタイプなどのデータのプロパティに基づき、最も適切な可視化を選択することができます。可視化のタイプは、データおよび関係性を効果的な方法で最も良く明らかにするために選ばれます。

ダッシュボードは、可視化、テーブル、その他の視覚的なディスプレイのコレクションを一緒に配置して表示します。QuickSight では、可視化のレイアウトとサイズを配置することにより、分析内でダッシュボードを作成し、そのダッシュボードを組織内の対象者に公開できます。さらに、生成 BI を有効にしている場合は、Amazon Q を利用して、ダッシュボードの構築にかかる時間を数時間から数分に短縮できます。

QuickSight は、次のようなさまざまな可視化をサポートし、多岐にわたる分析アプローチに対応しています。比較と分布、棒グラフ (さまざまなバリエーション)、経時変化、折れ線グラフ、面線グラフ、相関散布図、ヒートマップ、集計円グラフ、ツリーマップ、表形式、ピボットテーブルなどが用意されています。

QuickSight には組み込みのサジェストエンジンが用意されており、基礎となるデータセットのプロパティに基づいて推薦される可視化を提供します。提案は、分析のできるだけ早いステップまたは次のステップに役立ち、時間を奪う問い合わせやデータスキーマの理解のタスクを排除します。より特定のデータを使用する際、提案は現在の分析に適した次のステップを反映させるためにアップデートされます。

ストーリーは分析の特定のビューを介するガイド付きツアーです。これらは共同作業の際に、重要なポイント、思考過程、または分析の進化を伝達するために使用されます。分析の特定の状態をキャプチャし、注釈を付けることによって、QuickSight にそれらを構築できます。ストーリーの閲覧者はストーリーのイメージをクリックすると、その時点の分析に入って自由に調査できます。

よく使う算術および比較関数、if や then などの条件関数、日付、数字、文字列計算ができます。

現在、Billing and Cost Management は QuickSight と直接統合されており、AWS の支出に関する洞察を得るために使用できるコストと使用状況ダッシュボードの作成が自動化されています。このダッシュボードは、オープンソースプロジェクトであるクラウドインテリジェンスダッシュボード (CID) に触発されています。コストと使用状況ダッシュボードは、AWS がサポートする機能として CID の利点を請求およびコスト管理コンソールにもたらし、Amazon Athena ビューや AWS Glue クローラーなどの基盤となるインフラストラクチャを維持する必要がなくなります。コストと使用状況ダッシュボードは、請求とコスト管理コンソールのデータエクスポートページからデプロイできます。

Amazon QuickSight でアカウントを作成すると、サンプル分析が自動的に生成されます。生のデータも以下のリンクからダウンロードできます。事業概要、人材概要、セールスパイプライン、Web およびマーケティング分析。これらのデータセットは、ビッグデータコンピテンシー認定を受けた AWS アドバンストコンサルティングパートナーである 47Lining によって作成されました。

セキュリティとアクセス

QuickSight にデータを取り込むには、いくつか方法があります。ファイルのアップロード、AWS データソースに接続、ODBC と JDBC により、または API ベースのデータストアコネクタを通して外部のデータストアへ接続します。

はい。より良いパフォーマンスとユーザー対話性のため、お客様のデータが保存されているリージョンを使用することが勧められています。QuickSight の自動検出機能は、接続している Amazon QuickSight エンドポイントの AWS リージョン内のみのデータソースを検出します。サポートされている QuickSight リージョンのリストについては、すべての AWS グローバルインフラストラクチャのリージョン別の製品とサービスを参照ください。

はい。AWS マネジメントコンソールで AWS アカウントの多要素認証 (MFA) を有効にできます。

VPC が公共の接続で設定されている場合、トラフィックフローを VPC およびデータベースインスタンスで有効にするために、Amazon QuickSight の IP アドレス範囲をデータベースインスタンスのセキュリティグループのルールに追加できます。

行レベルセキュリティ (RLS) により、QuickSight データセットの所有者は、データを操作するユーザーに関連付けられているアクセス許可に基づいて、行単位でデータへのアクセスを制御できます。RLS を使用すると、Amazon QuickSight ユーザーは 1 つのデータセットのみを管理し、それに適切な行レベルのデータセットのルールを適用する必要があります。これらのルールは、すべての関連付けられたダッシュボードと分析によって強制的に実行されるため、データセットが管理しやすくなるだけでなく、データのアクセス特権が異なるユーザー別に複数のデータセットを維持する必要がなくなります。

お客様のデータが AWS (Amazon Redshift、Amazon Relational Database Service (RDS)、または EC2 など) にあるか、または公衆接続の無いサーバー上の Teradata または SQL サーバー上のオンプレミスにある場合に、この機能は最適です。QuickSight へのプライベート VPC (仮想プライベートクラウド) アクセスは Elastic Network Interface (ENI) を使用して、VPC 上のデータソースと安全かつプライベートなコミュニケーションを行います。これで AWS Direct Connect を使って安全で、プライベートなリンクをオンプレミスリソースに対して作成できます。

共有

分析、ダッシュボード、ストーリーは、QuickSight サービスインターフェイスの共有アイコンで共有できます。コンテンツを他者と共有する前に、受取人 (E メールアドレス、ユーザーネームまたはグループネーム)、アクセス権限レベル、およびその他のオプションを選択できます。