Amazon SES から E メールを受信できないのはなぜですか?
最終更新日: 2020 年 9 月 22 日
Amazon Simple Email Service (Amazon SES) を使用して E メールを送信しましたが、受信トレイにメッセージが届きません。あるいは、Amazon SES を使用して E メール送信を試みると、エラーが発生することがあります。
解決方法
Amazon SES アカウント内の送信に関する問題を確認する
- 送信側のアカウントが、Amazon SES サンドボックスに置かれていないかを確認します。その上で、E メールの受信者の E メールアドレスまたはドメインが、検証済みであることを確認します。送信側アカウントがサンドボックスにある場合、E メールを送信できる相手は、Amazon SES での使用が検証された E メールアドレスまたはドメインのみです。お客様は、アカウントを本稼働モードに移行するようリクエストできます。リクエストが Amazon SES により承認された後、任意の受信者に対し E メールを送信できるようになります。
- アカウントの送信機能が、一時停止されていないかを確認します。Amazon SES で、アカウントの送信機能が一時停止されている場合は、その原因となった問題を解決してから、アカウントの再確認をリクエストする必要があります。
E メールクライアントから Amazon SES への送信に関する問題を確認する
- E メールクライアントに対し、Amazon SES から何らかのエラーメッセージが返信されていないか確認します。
- Amazon SES から「Maximum sending rate exceeded(最大送信レートを超えました)」または「Daily sending quota exceeded(1 日の送信クォータを超えました)」というエラーメッセージが返されている場合は、アカウントの送信レートを確認する必要があります。
- E メールテンプレート(SendTemplatedEmail オペレーション)を使用している場合は、テンプレート上のデータに無効な、あるいは欠落している変数がないかを確認します。テンプレートの変数に、無効であったり記述漏れのものがある場合、Amazon SES は E メールを配信できません。これは、レンダリングの失敗と呼ばれます。詳細については、SendTemplatedEmail オペレーションを使用している Amazon SES E メールの配信が失敗する理由を確認するには、どうすれば良いですか?をご参照ください。
- Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) において、タイムアウトまたは接続の問題が発生している場合は、TCP 接続と SSL/TLS ネゴシエーションのトラブルシューティングを行います。
- 電子メールを送信しているアプリケーションを確認して、送信の問題を引き起こしている可能性のある、クライアント側のエラーについてデバッグします。Amazon SES SMTP エンドポイントへの接続をテストすることで、クライアント側に問題があるかどうかを特定できます。電子メールクライアントがエンドポイントに到達できていない場合は、ネットワークのトラブルシューティングに進みます。
Amazon SES から受信者ドメインへの送信、に関する問題を確認する
- メールが、受信者ドメインからソフトバウンスまたはハードバウンスしていないか、を確認します。このためには、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) を使用して、バウンス通知を設定します。バウンス通知の中で、bounceType と bounceSubType の各フィールドを確認して、バウンスの原因に関する詳細情報を取得します。
- メールの配信に遅延があるかどうかを確認します。これは、Amazon CloudWatch、Amazon Kinesis Data Firehose、または Amazon SNS への Amazon SES イベントの発行 を設定することで実行できます。配信遅延の通知を設定するには、Amazon SES API V2 を使用して、UpdateConfigurationSetEventDestination 呼び出しを実行する必要があります。
- バウンス通知で、SMTP 応答のステータスコードが 554 となっていないか、また、送信元 IP アドレスが IP ブロックリストに登録されていることを示すメッセージがないか、を確認します。このメッセージがある場合、受信者の E メールプロバイダーが参照している IP ブロックリストに送信者側の IP アドレスが登録されているために、対象の E メールが拒否されたことを意味します。Amazon SES IP アドレスの IP ブロックリストからの削除に関するポリシーをご確認ください。送信の際、IP ブロックリストに登録されている IP アドレスの使用を避けるには、送信者側が評価をコントロールできる、専用 IP アドレスの使用を検討してください。
重要: 受信者側の問題によりバウンスが発生した場合にも、送信アカウントの配信率に影響を与えることがあります。送信者側は、バウンス 率をモニタリングし、さらなるバウン スを防ぐことが重要です。アカウントのバウンス率が 5% 以上の場合、Amazon SES はお客様のアカウントを レビュー対象にする場合があります。バウンス率が 10% を超えるアカウントは、Amazon SES により、E メールの送信機能が一時停止されることがあります。
受信者ドメインからユーザーの受信トレイへの送信に関する問題を確認する
- Amazon SES を使用して送信した E メールが、受信者のスパムフォルダに入っていないかを確認します。コンテンツフィルターや E メール認証の欠如など、いくつかの要因により、受信側のメールサーバーが E メールをスパムとしてフラグ付けすることがあります。詳細については、Amazon SES を使用して送信した E メールがスパムとしてマークされるのはなぜですか?、をご参照ください。
- E メールが Amazon SES での DMARC への準拠に示すガイドラインに従っていることを確認します。