Amazon Relational Database (Amazon RDS) for Microsoft SQL Server DB インスタンスのバックアップを作成したいと考えています。バックアッププロセスにはどのくらいの時間がかかりますか?
解決方法
DB インスタンスのバックアップを作成するのにかかる時間は、データベースのワークロードによって異なります。データベースワークロードが多くなると、ボリューム内の増分変更の数が増え、バックアップ時間が長くなります。
Amazon RDS for SQL Server では、RDS 自動バックアップ、手動 RDS DB スナップショット、ネイティブ SQL バックアップを使用して DB インスタンスをバックアップできます。
- RDS 自動バックアップと手動 DB スナップショット: これらは DB インスタンス全体をバックアップする DB インスタンスのストレージボリュームスナップショットです。DB インスタンスの最初のバックアップには、完全な DB インスタンスのデータが含まれています。同じ DB インスタンスのそれ以降のバックアップは増分的であるため、直近のスナップショットの後に変更されたデータのみが保存されます。
- ネイティブ SQL バックアップ: DB インスタンスのフルバックアップと差分バックアップを作成し、そのファイルを Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットに保存できます。DB インスタンス上の個々のデータベースのバックアップを作成することもできます。
シナリオによっては、DB インスタンスが増分バックアップではなくフルバックアップを必要とする場合があります。これは、マルチアベイラビリティーゾーンのフェイルオーバー後、または RDS 自動バックアップをオンにした後に発生する可能性があります。フルバックアップの作成にはかなりの時間がかかる場合があります。バックアップ時間を長くするその他の要因には、次のようなものがあります。
- CPU とメモリの可用性
- ディスク I/O
- データベースアクティビティ
- データベースのサイズ
ネイティブバックアップまたは復元の進行状況を確認する
ネイティブバックアップまたは復元の進行状況を確認するには、バックアップまたは復元ステートメントを実行した後にタスク ID を取得します。または、次のスクリプトを使用して、特定のデータベースについて完了したタスクと保留中のタスクをすべて識別します。次のコマンドの database_name は、実際のデータベースの適切な名前に置き換えます。
exec msdb.dbo.rds_task_status @db_name='database_name'
ジョブのステータスを追跡するには、次の SQL ステートメントをガイドとして使用してください。次のコマンドでは、task_id をタスクの正しい ID に置き換えます。
exec msdb..rds_task_status @task_id= 5
詳細については、「ネイティブバックアップおよび復元のセットアップ」を参照してください。
手動 DB スナップショットの進行状況を確認する
手動 DB スナップショットの進行状況を確認するには、次の操作を実行します。
- RDS コンソールを開きます。
- [Snapshots] (スナップショット) を選択します。
- 進行状況を確認するスナップショットを選択し、[Progress] (進行状況) タブを選択します。
注: RDS コンソールまたは AWS コマンドラインインターフェイス (AWS CLI) を使用して RDS 自動バックアップの進行状況を確認することはできません。この情報については、AWS サポートまでお問い合わせください。