Q: Amazon Elastic Transcoder とは何ですか?

Amazon Elastic Transcoder は、開発者や企業が動画および音声ファイルをスマートフォン、タブレット、PC などのデバイスで再生可能なバージョンに変換 (「トランスコード」) することができる、非常にスケーラブルで使いやすく、費用対効果が高いサービスです。

Q: Amazon Elastic Transcoder でできることは何ですか?

Amazon Elastic Transcoder を使用すると、動画および音声ファイルを、デスクトップ、モバイルデバイス、タブレット、およびテレビでの再生に最適化された、サポートされる出力フォーマットに変換できます。幅広い入力および出力フォーマット、解像度、ビットレート、およびフレームレートに対応するほか、Amazon Elastic Transcoder には、動画ビットレートの自動最適化、サムネイルの生成、ビジュアルウォーターマークのオーバーレイ、キャプションのサポート、DRM パッケージ、プログレッシブダウンロード、暗号化などの機能も用意されています。詳細については、製品の詳細ページにアクセスしてください。

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Q: Amazon Elastic Transcoder を使用するメリットは何ですか?

Amazon Elastic Transcoder は、AWS クラウド内でメディア変換を実行する際の複雑な設定をすべて管理します。Amazon Elastic Transcoder を使えば、変換に必要なインフラストラクチャやソフトウェアの管理を行う必要がなくなり、サポートしたいデバイスや提供したい品質レベルなど、コンテンツに集中することができます。Amazon Elastic Transcoder では、スケーリングによって、膨大なエンコーディングジョブも処理できます。アマゾン ウェブ サービスのすべてのサービスと同様に、初期投資は不要であり、使用したリソースに対してのみお支払いいただきます。サービスを体験していただくための無料利用枠で、毎月 SD 動画は 20 分まで、HD 動画は 10 分まで無料で変換することができます。無料利用枠の条件や詳細については、AWS 無料利用枠のページをご覧ください。

Q: Amazon Elastic Transcoder の利用開始方法を教えてください。

Amazon Elastic Transcoder には AWS マネジメントコンソールからサインアップすることができます。その後、コンソールを使用してパイプラインを作成し、IAM ロールを設定してから、最初の変換ジョブを作成することができます。Amazon Elastic Transcoder をお試しいただけるように、毎月 SD コンテンツの最初の 20 分 (HD コンテンツの場合は 10 分) は無料で変換できます。無料利用枠を超えた分については、一般料金が課金されます。出力コンテンツにウォーターマークが挿入されたり、サービスの機能が制限されたりすることはありません。このため、本来の操作を体験することができます。無料利用枠の条件や詳細については、AWS 無料利用枠のページをご覧ください。AWS アカウントをお持ちでない場合は、このページ上部の [サインアップ] ボタンをクリックすると作成できます。

Q: Amazon Elastic Transcoder の使用方法について教えてください。

Amazon Elastic Transcoder をご利用いただくには、Amazon S3 バケットに 1 つ以上のメディアファイルが必要です。Amazon Elastic Transcoder を使用する最も簡単な方法は、コンソールで試してみることです。入力の Amazon S3 バケットと出力の Amazon S3 バケットをつなぐトランスコーディングパイプラインを作成します。メディアファイルを変換するトランスコーディングジョブを作成し、トランスコーディングプリセット (テンプレート) を選択して、ジョブを送信します。処理が完了すると、変換済みファイルが出力バケットに表示されます。

Q: どのようなツールやライブラリが、Amazon Elastic Transcoder と連携するのですか?

Amazon Elastic Transcoder では JSON API を使用します。また、Python、Node.js、Java、.NET、PHP、および Ruby 向けの SDK を用意しています。新しい AWS コマンドラインインターフェイス も Amazon Elastic Transcoder をサポートしています。SDK の一覧についてはこちらをご覧ください。

Q: Amazon Elastic Transcoder で AWS マネジメントコンソールを使用できますか?

はい。Amazon Elastic Transcoder には、AWS マネジメントコンソールからアクセスできるコンソールがあります。コンソールを使用してパイプライン、ジョブ、プリセットの作成、既存のパイプラインやジョブの管理や表示を行うことができます。

Q: Amazon S3 にメディアファイルを入力する方法について教えてください。

Amazon S3 にコンテンツを入力するには、AWS マネジメントコンソールでシンプルなウェブベースアップローダーを使用する方法や、API 経由のプログラミングで行う方法など、さまざまな方法があります。容量の非常に大きいファイルについては、AWS Import/ExportAWS Direct Connect、または AWS Marketplace で入手可能なファイル転送高速化ソリューションを使用できます。詳細については、Amazon S3 ドキュメントおよび AWS Digital Media のウェブサイトをご覧ください。

Q: Amazon S3 からメディアファイルを取得する方法について教えてください。

AWS マネジメントコンソールやサードパーティツールを使用して、Amazon S3 からプログラミングでファイルを取得できます。Amazon S3 オブジェクトを公開として設定し、Amazon S3 から直接ダウンロードすることもできます。

Q: コンテンツディストリビューションネットワーク (CDN) を使ってメディアファイルを配信することはできますか?

はい。CDN を使えば簡単にコンテンツを配信することができます。例えば、Amazon CloudFront では、低レイテンシー、コミットメントなしでエンドユーザーにコンテンツを高速配信できます。変換済みコンテンツを含む Amazon S3 の出力バケットを Amazon CloudFront のオリジンサーバーとして使用できます。詳細については、Amazon CloudFront の詳細ページを参照してください。

Q: ジョブの変換にはどのぐらい時間がかかりますか?

ジョブは、パイプラインで受け付けた順に処理が開始されます。ジョブの変換準備ができると、入力ファイルサイズ、解像度、ビットレートなど多くの変数が変換速度に影響します。例えば、10 分の動画に iPhone 4 プリセットを使用する場合の期間は約 5 分です。多数のジョブを受け付けると、ジョブはバックログ (キュー) に登録されます。変換速度はリージョンによっても異なる場合があります。

Q: ジョブの準備はいつ完了しますか?

Amazon SNS 通知を使用してジョブステータスの変化通知を受け取ることができます。例えば、ジョブの変換開始時や変換終了時に通知を受け取ることができます。Amazon SNS の詳細については、Amazon SNS の詳細ページを参照してください。

Q: 一度にいくつのジョブを処理できますか?

パイプラインは互いに独立して動作します。各パイプラインは、そのパイプラインに設定されたデフォルトの制限数までジョブを並行処理できます。ジョブ内では、個々の出力も並行処理されます。制限数および能力の詳細については、Elastic Transcoder 開発者ガイドの制限のセクションをご覧ください。サポートケースを開くことで、制限数の引き上げを依頼できます。

Q: いくつのジョブを提出できますか?

現在、パイプラインあたり最大 100,000 のジョブが可能です。この上限を超えると、429 レート制限例外が発生します。この上限の引き上げについては、こちらまでお問い合わせください。

Q: ジョブごとに複数の出力を作成できますか?

各変換ジョブは、1 つの入力ファイルに関連付けられており、1 つまたは複数の出力ファイルを作成できます。例えば、同じ入力ファイルから音声のみの高解像度および低解像度のレンディションを作成したい場合、それを 1 つの変換ジョブとして実行することができます。ジョブあたりの出力数には、制限があります。Amazon Elastic Transcoder の制限についての詳細は、ドキュメントを参照してください。

複数の出力は個別に課金されます。それぞれの出力は別個のトランスコードとして課金されます。

Q: クリップはどのように生成しますか?

トランスコーディングジョブでソースメディアからクリップを作成できます。開始時間と再生時間を指定します (いずれも HH:mm:ss.SSS または sssss.SSS で指定します)。 ファイルの始めの部分を切り離すには、開始時間を指定します。トランスコーディングジョブでは各出力別に長さの異なるクリップを生成できます (またはファイル全体を変換します)。料金は変換の出力再生時間に基づいて請求されます。そのため、5 分の入力ファイルから 1 分の出力を作成した場合、1 分の変換料金のみが請求されます。端数は切り上げられることに注意してください。つまり、再生時間が 1 分 30 秒のクリップを作成した場合は、2 分の変換料金が請求されます。

Q: クリップはどのようにつなぎ合わせますか?

トランスコーディングジョブで、つなぎ合わせて 1 つの出力ファイルを作成する必要のある入力ファイルを 2 つ以上指定できます。入力ファイルは指定された順番でつなぎ合わせられます。そのため、動画にバンパーを追加したい場合は、最初の入力としてバンパーファイルを指定し、2 番目の入力として動画ファイルを指定してください。入力ごとに開始時間と再生時間を指定できます。これにより、それぞれの入力のうち出力に含める部分のみをつなぎ合わせることができます。トランスコードの出力再生時間に対して課金されるため、5 分の出力ファイルを 2 つつなぎ合わせて 10 分の出力ファイルを 1 つ作成する場合、10 分のトランスコーディングに対して課金されます。

Q: トランスコーディングパイプラインについて、概要と使用目的、保有可能な数について教えてください。

パイプラインは、トランスコーディングジョブを管理する構造のようなキューです。パイプラインは複数のジョブを同時に処理することが可能で、通常、ジョブの処理はパイプラインに追加された順番で開始されます。ジョブは多くの場合、ジョブの仕様に基づき、異なる順番で完了します。どのようにパイプラインを使用するかはお客様次第です。優先度や変換する再生時間に基づき異なるパイプラインにジョブを送信したり、開発、テスト、運用環境でパイプラインを使い分けたりします。AWS アカウントあたりのパイプラインの数には、制限があります。Amazon Elastic Transcoder の制限についての詳細は、ドキュメントを参照してください。

Q: トランスコーディングプリセットとは何ですか?

プリセットは、Amazon Elastic Transcoder の変換処理で適用する設定 (変換結果ファイルのコーデックや解像度など) を含んだテンプレートです。ジョブの作成時に、使用するプリセットを指定します。任意のデバイスで再生可能なメディアファイルを作成するプリセットと、特定のデバイスを対象にしたプリセットを用意しています。互換性を重視する場合は、様々なデバイスで再生可能な出力を作成する「breadth preset (汎用プリセット)」を選択します。品質とファイルサイズを最適化する場合は、特定のデバイスまたはデバイスのクラスに応じた出力を作成する「optimized preset (最適化プリセット)」を選択します。

Q: トランスコーディングプリセットがどれも合わないときはどうすればよいですか?

既存のプリセットをベースにカスタムプリセットを作成することができます。作成したカスタムプリセットは、特定のリージョン内の Amazon Elastic Transcoder サービスでご自分の AWS アカウントから利用できます。プリセットの詳細については、Amazon Elastic Transcoder 開発者ガイドを参照してください。AWS アカウントあたりのパイプラインの数には、制限があります。Amazon Elastic Transcoder の制限についての詳細は、ドキュメントを参照してください。

Q: トランスコーディングパイプラインにロールを割り当てる理由を教えてください。

メディアアセットへのアクセスをセキュアに制御するために、Amazon Elastic Transcoder では AWS Identity and Access Management (IAM) ロールを使用します。IAM ロールは、Amazon S3 リソースに対するアクセス権限ポリシーを定義して適用します。パイプラインごとに異なるロールを割り当てることや、IAM 管理者が Amazon Elastic Transcoder 専用ロールを作成することができます。IAM の詳細については、こちらからご覧ください。

Q: より限定的なロールを設定するにはどうすればよいですか?

AWS マネジメントコンソールで IAM ロールを新規作成することができます。Amazon Elastic Transcoder によって作成された IAM ロールは、AWS マネジメントコンソールに表示され、編集も可能です。

Q: 通知の使用方法について教えてください。

Amazon Elastic Transcoder では Amazon SNS を使用して特定のイベントを通知することができます。ジョブの処理開始、ジョブの完了、警告、およびエラーに関して通知するよう選択できます。SNS トピックへの割り当てはイベントタイプごとに行うため、すべてのイベントに同じトピックを使用することも、イベントごとにトピックを使い分けることもできます。Amazon Elastic Transcoder コンソールでは、独自の SNS トピックを作成することや、既存のトピックを指定することができます。

Q: なぜ通知を使用すべきなのですか?

通知により、API をポーリングするのに比べてずっと効率的にトランスコードの状態を確認することができます。通知により、システム内で発生する特定のイベントについて知ることができます。例えば、完了したイベントについて通知を受けることができます。これはジョブがいつトランスコードを完了したかを知りたい場合に便利で、「List Jobs By Status」 API または「Read Job」 API を一定間隔で呼び出すよりもずっと効率的です。

Q: ジョブが失敗し続けるのはなぜですか?

ジョブが失敗する原因で最も多いのは、入力ファイルが何らかの形で破損していることです。サポートされていないフォーマットに関するエラーが発生する場合、ソースファイルをデコードすることができないので、ディスカッションフォーラムまで詳細をお知らせください。円滑な診断のために、次の情報を提供してください: AWS アカウント ID、リージョンおよびジョブ ID。エラーコードのリストについては、ドキュメントを参照してください。

Q: 1 つのジョブに複数のサムネイルを生成するにはどうすればよいですか?

サムネイル作成間隔を秒単位で指定して、n 秒ごとにサムネイルを作成することができます。複数のサイズでサムネイルを作成するには、別のジョブを作成する必要があります。

Q: 専用にトランスコーダーを予約できますか?

Amazon Elastic Transcoder が提供する変換サービスは共有であり、個別のお客様用にトランスコーダーを予約したり割り当てたりすることはできません。

Q: ライセンス料金はかかりますか?

コンテンツの変換に関しては、該当する特許プールの知的財産ライセンスを供与しています。各種フォーマットでコンテンツを配信する場合、他のトランスコーダーと同様に、ライセンスの評価と、必要に応じた保護に対する責任はお客様にあります。

Q: ライブエンコーディングに対応していますか?

Amazon Elastic Transcoder はファイルベースの変換サービスであり、ライブ変換には対応していません。

Q: サービスに制限はありますか?

ジョブあたりのトランスコーディングパイプライン、トランスコーティングプリセット、および出力の数には制限があります。制限の多くは、お客様ごとに調整することができます。現在の制限については、ドキュメントを参照してください。

Q: サービスの制限を引き上げるにはどうすればよいですか?

サービスの制限を引き上げる必要がある場合は、こちらのお問い合わせフォームに必須事項をすべて入力して送信してください。お客様のご要望に関して話し合うため、こちらからご連絡いたします。

Q: Amazon Elastic Transcoder はどこで利用可能ですか?

Amazon Elastic Transcoder は米国東部 (北バージニア)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (北カリフォルニア)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、およびアジアパシフィック (ムンバイ) の各 AWS リージョンで利用可能です。

サービス運用は各リージョンで独立しており、作成したジョブをリージョン間で移動することはできません。

トランスコーディングパイプラインを作成して、別のリージョンの Amazon S3 バケットを指定することはできます。ただし、これを行う場合、トランスコーディング作業を行うのとは別のリージョンの Amazon S3 バケットのコンテンツを読み書きする際に Amazon S3 転送コストが発生することにご注意ください。

Q: ジョブの作成時にメタデータを渡すことはできますか?

Elastic Transcoder ジョブには、最大 10 のキーと値のペアで表されるカスタムメタデータをアタッチできます。このメタデータは、ジョブの通知に、および API またはコンソール経由でジョブを読み取る際に含められます。この情報は、Job オブジェクトの「UserMetadata」フィールドで指定します。


Q: どの入力フォーマットがサポートされていますか?

一般的なウェブ、コンシューマ、プロフェッショナルのメディアフォーマットをサポートしています。例として 3GP、AAC、AVI、FLV、MP4、MPEG-2 などがあります。うまく動作しないフォーマットを見つけた場合は、フォーラムからお知らせください。

Q: サポートされているフォーマットの一覧表はどこにありますか?

新しい入力のフォーマットが次々と追加されるため、リストはすぐに古くなります。無料利用枠とコンソールを活用して、上記で触れられていないフォーマットを試してみてください。問題が生じた場合は、お知らせください。

Q: MP4 ファイルを生成する際、「クイック起動」はサポートされますか?

ファイルの最初に MP4 用の MOOV アトムが配置されているため、ファイル全体のダウンロードが完了するのを待たずに、お使いのプレーヤーで直ちに再生を開始できます。

Q: Apple ProRes またはデジタルシネマトグラフィフォーマットはサポートされますか?

現時点では、Apple ProRes ファイルや ARRI および RED などの raw カメラフォーマットの読み込みはサポートされていません。

Q: どの動画フォーマットに変換できますか?

ビデオコーデックとしては、H.264、VP9、VP8、MPEG-2、およびアニメーテッド GIF をサポートしています。サポートされるファイルフォーマットには、MPEG-2 TS コンテナ (HLS 用)、fmp4 (Smooth Streaming および MPEG-DASH 用)、MP4、WebM、FLV、MPG、MXF (XDCAM 互換) などがあります。特定のコーデックでサポートされているファイルフォーマットについては、製品の詳細ページにアクセスしてください。

Q: どの音声フォーマットにトランスコードできますか?

オーディオコーデックとしては、AAC、MP3、MP2、PCM、FLAC、および Vorbis に対応しています。サポートされている音声のみのファイルフォーマットには、MP3、MP4、FLAC、OGA、OGG、WAV などがあります。特定のコーデックでサポートされているファイルフォーマットについては、製品の詳細ページにアクセスしてください。

Q: 音声ファイルのアルバムアートはどのようにサポートされますか?

アルバムアートは、MP4 ファイル (AAC 音声を保存)、MP3 ファイル、および FLAC ファイルでサポートされています。アルバムアートは、OGA、OGG、WAV、WebM または MPEG-2 TS の出力に対してはサポートされていません。ソースファイルからのアルバムアートを出力に渡すか、削除するか、または新しいアルバムアートで置き換えるまたは追加するかを指定することができます。

Q: 動画ファイルから音声ファイルを生成するにはどうすればいいですか?

動画部分を取り除いて音声トラックだけを含む出力を生成するには、入力ファイルを指定してトランスコーディングジョブを実行し、名前に「Audio」を含むいずれかのシステムトランスコーディングプリセットを使用してください。または、音声のみのカスタムトランスコーディングプリセットを独自に作成することもできます。入力ファイルの音声部分だけを含む出力ファイルを得ることができます。

Q: サラウンドサウンドフォーマットに対応していますか?

Amazon Elastic Transcoder からトランスコードされた出力の音声部分は、2 チャンネル AAC、MP3、または Vorbis になります。

Q: オーディオチャンネルリマッピングに対応していますか?

ソースファイルにマルチチャンネルオーディオが含まれる場合、出力に含まれるのは先頭 2 つのチャンネルになります。これは通常、左右のオーディオトラックです。MXF コンテナの場合、Motor Only Shot (MOS) のオプションの挿入をはじめとする、音声をファイルにパッケージ化する複数のモードに対応しています。

Q: XDCAM 互換の動画を生成することはできますか?

はい。XDCAM 互換の出力を生成するための最も簡単な方法は、トランスコーディングジョブの作成時にいずれかの XDCAM システムプリセットを指定することです。また、MPEG-2 動画と PCM 音声が保存された MXF コンテナを選択することで、カスタムプリセットを作成することもできます。

Q: クローズドキャプションに対応していますか?

はい、ビデオを 1 つの形式から別の形式に変換するときに、キャプションを追加、削除、または保持できます。

サポートされる入力形式:
埋め込み: CEA-608、CEA-708 (MPEG-2 のみ) および mov-text
サイドカーキャプション: DFXP、EBU-TT、SCC、SMPT、SRT、TTML、WebVTT

サポートされる出力形式:
埋め込みキャプション: mov-text (MP4)、CEA-708 (MP4 および MPEG-TS)
サイドカーキャプション: DFXP、EBU-TT、SCC、SMPT、SRT、TTML、および WebVTT

CEA-708 キャプションはストリームの H.264 SEI ユーザーデータに埋め込まれています。

Q: 複数のキャプショントラックに対応できますか?

はい、言語ごとに 1 つのトラックを追加できます。

Q: HLS 出力用のコンテンツはどのように作成すればよいですか ?

以下の 2 つのステップを実行します。

  1. 各バリエーションの出力を含むトランスコーディングジョブを作成します。この際、MPEG-2 TS コンテナと H.264 および AAC コーデックを利用した、Amazon が提供するシステムプリセットのいずれか、または独自のプリセットを使用します。ビットレートが最も低いストリームは音声のみのストリームです。
  2. トランスコーディングジョブで出力を参照するプレイリストが作成されるように指定します。ビットレートを昇順に並べ、音声のみのストリームを最後に配置する必要があります。これは、生成されるプレイリストファイルでもこの順序が維持されるためです。トランスコーディングジョブが完了すると、出力バケットに、適切に準備された M3U8 マスタープレイリストおよび個別のプレイリストと MPEG-2 TS メディアストリームフラグメントが格納されます。

注: HLSv4 オプションを選択するときは、出力を音声のみおよび動画のみのプリセットに対応付ける必要があります。システムプリセットの場合、これらのプリセットは名前に含まれる「Audio」または「Video」という単語によって識別できます。例えば、「System preset: HLS Video – 600k」には HLSv4 オプションが適していますが、「System preset: HLS – 600k」は HLSv3 オプションで使用します。

Q: Smooth Streaming 用のコンテンツはどのように作成すればよいですか?

以下の 2 つのステップを実行します。

  1. 各バリエーションの出力を含むトランスコーディングジョブを作成します。この際、フラグメント化された MP4 コンテナと H.264 および AAC コーデックを利用した、Amazon が提供するシステムプリセットのいずれか、または独自のプリセットを使用します。
  2. トランスコーディングジョブで出力を参照するプレイリストが作成されるように指定します。トランスコーディングジョブが完了すると、トランスコーディングパイプラインで指定された出力バケットに、ISM マニフェストファイル、ISMC クライアントファイル、およびフラグメント化された MP4 メディアファイルが格納されます。

Q: MPEG-DASH ストリーミング用のコンテンツはどのように作成すればよいですか?

以下の 2 つのステップを実行します。

  1. 希望する解像度とビットレートで動画のみの出力と、音声のみの出力を含むトランスコーディングジョブを作成します。この際、フラグメント化された MP4 コンテナと H.264 動画および AAC 音声を利用した、システムプリセットまたは独自にカスタマイズしたプリセットのいずれかを使用します。
  2. プレイリストフォーマットとして MPEG-DASH を選択し、トランスコーディングジョブ用の MPEG-DASH プレイリストを作成します。このプレイリストが参照する出力を指定します。トランスコーディングジョブが完了すると、トランスコーディングパイプラインで指定された出力バケットに、MPD マニフェストファイル、およびフラグメント化された MP4 メディアファイルが格納されます。

Q: HLSv3 オプションと HLSv4 オプションのどちらを使用すればよいでしょうか?

HLS バージョン 3 は、2008 年 7 月から iOS 2 以降のデバイスで、2011 年 10 月から Android 4.0 以降のデバイスで、ネイティブにサポートされています。HLS バージョン 4 は、2011 年 10 月から iOS 5 以降のデバイスで、2013 年 9 月から Android 4.4 以降のデバイスで、ネイティブにサポートされています。

HLS バージョン 4 に対応したターゲットデバイスに配信できる場合は、Byte Range Request、Late-Binding Audio、および I-Frame Only Playback を利用するプレイリストを生成できます。Byte Range Request を利用するプレイリストでは、ビットレートごとに使用するファイルが 1 つで済むため、何千個もの小さいセグメントファイルを管理する必要がなくなります。Late-Binding Audio を利用すると、動画とは別に音声をストリーミングできるため、音声用のストレージが重複することがなくなります。I-Frame Only Playback を利用すると、動画の早送り、巻き戻し、およびシークの機能強化に使用される trick-play モードが可能になります。

Q: HLS を S3 から直接ストリーミングすることはできますか?

はい、プレイヤーを M3U8 プレイリストにポイントすることで、S3 から直接 HLS レンディションを再生できます。エンドユーザーのエクスペリエンス向上とスケーラビリティおよびパフォーマンスの向上を実現する、Amazon CloudFront をはじめとする CDN を利用することをお勧めします。オンデマンド Apple HTTP Live Streaming (HLS) の構成を参照してください。

Q: Smooth Streaming コンテンツの配信にストリーミングサーバーは必要ですか?

通常、Smooth Streaming の再生には IIS オリジンサーバーが必要であり、S3 から直接ストリーミングすることはできません。ただし、CloudFront を利用してコンテンツを配信する場合は、CloudFront の Smooth Streaming ディストリビューションを設定するだけで済むため、ストリーミングサーバーは不要になります。オンデマンドスムーズストリーミングの構成を参照してください。

Q: 変更したいコーデックのパラメータが API で公開されていません。なぜですか?

Amazon Elastic Transcoder はシンプルな操作性を実現することを目指して設計されました。このため、使用頻度が最も高いコーデックパラメータを公開しています。必要なパラメータがある場合は、フォーラムからお知らせください。

Q: 動画のディメンションを保存するには、どの設定を使用すればよいですか?

カスタムプリセットで次の設定を使用してください。
MaxWidth: auto、MaxHeight: auto、SizingPolicy: ShrinkToFit、PaddingPolicy: NoPad、DisplayAspectRatio: auto

Q: 出力を指定した幅に拡大するにはどうすればよいですか? ソースコンテンツのアスペクト比を維持したまま高さを設定するにはどうすればよいですか?

カスタムプリセットで次の設定を使用してください。
MaxWidth: [目的の幅]、MaxHeight: auto、SizingPolicy: Fit、PaddingPolicy: NoPad、DisplayAspectRatio: auto

Q: 出力を設定上限まで拡大することなく、入力アスペクト比を維持したまま、動画の高さと幅を制限するにはどうすればよいですか?

カスタムプリセットで次の設定を使用してください。
MaxWidth: [幅の上限]、MaxHeight: [高さの上限]、SizingPolicy: ShrinkToFit、PaddingPolicy: NoPad、DisplayAspectRatio: auto

Q: 変形させず、必要に応じて端をトリミング (「中心カット」) して、出力動画を画面いっぱいに表示するためのプリセットを作成するには、どの設定を使用すればよいですか?

カスタムプリセットで次の設定を使用してください。
MaxWidth: [目的の幅]、MaxHeight: [目的の高さ]、SizingPolicy: Fill、PaddingPolicy: NoPad、DisplayAspectRatio: auto

Q: 画像領域をトリミングせず、必要に応じて画像を変形 (「縮小」または「拡大」) させ、出力動画を画面いっぱいに表示するためのプリセットを作成するには、どの設定を使用すればよいですか?

カスタムプリセットで次の設定を使用してください。
MaxWidth: [目的の幅]、MaxHeight: [目的の高さ]、SizingPolicy: Stretch、PaddingPolicy: NoPad、DisplayAspectRatio: auto

Q: 動画に合わせてウォーターマークをスケーリングするにはどうすればいいですか?

トランスコーディングプリセットのウォーターマーク設定で、HorizontalAlign、VerticalAlign、Target パラメータを希望する値に設定してください。その後 HorizontalOffset と VerticalOffset に相対パラメータを設定してください。例えば、端から 10% 離れたところにウォーターマークを配置するには、どちらの値も 10% に設定してください。

Q: ウォーターマークの変形を避けるにはどうすればいいですか?

動画の出力のサイズが変更される際にウォーターマークが変形することを防ぐ場合は、SizingPolicy を ShrinkToFit に設定し、MaxWidth と MaxHeight を 100% に設定します。このように設定すれば、Elastic Transcoder でウォーターマークがアップサンプリング、拡大、または変形されることはありません。

Q: マットではなくアクティブ動画領域にウォーターマークを表示させるには、どのような設定をすればよいですか?

ウォーターマークが常にアクティブ動画領域に表示されるようにするには、MaxWidth と MaxHeight 設定に相対サイズを使用し、Target が Content になるよう設定します。例えば、ウォーターマークのサイズをアクティブな出力動画サイズの 10% に固定する場合、MaxWidth と MaxHeight の両方を 10% に設定します。

Q: 複数のウォーターマークを使用するにはどうすればいいですか?

プリセットは、最大で 4 つのウォーターマークの配置設定を指定します。それぞれの設定にはウォーターマーク ID が関連付けられます。ジョブ作成呼び出しの際にウォーターマークの配列を指定することにより、最大で 4 つのウォーターマークを持つジョブを生成することができます。配列のそれぞれの要素は、使用するウォーターマーク設定の ID と、ウォーターマークイメージファイルを指定します。

Q: NTSC または PAL に対応可能な形式で出力することはできますか?

はい、NTSC または PAL に対応可能な形式で出力することができます。トランスコーディングジョブを作成する際に、NTSC または PAL をプリセットとして指定しておくと、最も簡単に、NTSC または PAL に対応可能な形式で出力できます。トランスコーディングジョブごとに、コンソール内のプリセットドロップダウンメニューから指定します。

Q: Amazon Elastic Transcoder の利用料金はいくらですか?

Amazon Elastic Transcoder の料金についてはこちらをご覧ください。コミットメントやジョブの最小ボリュームは必要ありません。また、サービスを体験していただくための無料利用枠で、毎月 20 分の音声、 20 分の SD 動画、10 分の HD 動画を無料で変換できます。無料利用枠の条件や詳細については、AWS 無料利用枠のページをご覧ください。

Q: ジョブの課金方法について教えてください。

トランスコーディングジョブはコンテンツの長さに応じて課金されます。例えば、60 分間のメディアは 30 分間のメディアの 2 倍の料金になります。高解像度 (HD) コンテンツは標準解像度 (SD) の 2 倍の料金になります。音声のみの出力は、標準解像度 (SD) 出力よりも安い料金になります。ジョブの最小課金単位は 1 分です。サムネイル作成、API コール、および同一リージョン内の Amazon S3 転送には課金されません。詳細については、Amazon Elastic Transcoder の料金表ページをご覧ください。

Q: 1 分未満の時間はどのように課金されますか ?

1 分未満の時間は切り上げられます。例えば、出力時間が 1 分未満の場合は、1 分が課金されます。出力時間が 1 分 10 秒の場合は、2 分として課金されます。

Q: 失敗したジョブにも課金されますか?

失敗したジョブの数が多すぎない限り、課金を免除する方針です。

Q: ジョブごとに複数の出力を使用するのと、別々のジョブを使用するのとでは、どちらが安価ですか?

ジョブあたり複数の出力を使用した場合、トランスコーディングのコストは各出力に対して複数のジョブを送信した場合とは同じになります。ただし、ソースファイルのみが S3 バケットから Amazon Elastic Transcoder に 1 度転送されるため、大型のジョブの処理時間が短縮されます。

Q: 料金は税込み価格ですか?

別途記載がない限り、表示される料金には付加価値税、売上税など、一切の税金等および関税は含まれません。 日本の居住者であるお客様が AWS サービスをご利用になった場合には、料金とあわせて別途消費税をご請求させていただきます。詳細はこちらをご覧ください

Q: メディアアセットは安全ですか?

メディアアセットは Amazon S3 バケットに保存されるため、お客様が完全にコントロールできます。Amazon Elastic Transcoder を使用する際は、IAM ロールを使用して特定の Amazon S3 バケットへのアクセス権限を与えてください。

Q: S3 アクセス許可とストレージオプションを設定することはできますか?

Amazon Elastic Transcoder を使用して、変換済みファイル、サムネイル、プレイリストへのアクセス権をどのユーザー、グループ、正規化 ID に付与するか、またどのタイプのアクセスを付与するかを指定することができます。標準ストレージ、または低冗長化ストレージのどちらを使用して変換済みコンテンツを保存するかを指定することもできます。詳細については、Amazon Elastic Transcoder のドキュメントを参照してください。

Q: 暗号化された入力メディアファイルを使用するか、出力ファイルを暗号化することはできますか?

はい。Amazon Elastic Transcoder への入力として暗号化されたメザニンファイルを使用するか、サービスで出力を暗号化することで変換されたファイルを保護できます。Amazon S3 によるサーバー側の暗号化との完全に管理された統合から、独自に管理するキーおよび AWS Key Management Service (KMS) を利用して保護するキーまで、さまざまなオプションがサポートされます。さらに、暗号化のサポートは動画ファイルには限定されず、サムネイル、キャプション、さらにはウォーターマークも保護できます。

Q: DRM はサポートされていますか?

はい。Microsoft PlayReady DRM のパッケージがサポートされています。Smooth Streaming のパッケージは Microsoft PIFF 1.1 と互換性があります。また、HLSv3 パッケージは Microsoft PlayReady 用規格の Discretix 3.0.1 と互換性があります。

Q: セキュリティ、運用、コンプライアンスを監査するために、自分のアカウントで実行したすべての Amazon Elastic Transcoder API コールの履歴を取得することはできますか?

はい。アカウントで行った Elastic Transcoder API コールの履歴を取得するには、CloudTrail の AWS マネジメントコンソールで AWS CloudTrail を有効にします。詳細については、AWS CloudTrail のホームページを参照してください。

Q: Elastic Transcoder の暗号化機能および DRM パッケージを利用する前に、AWS KMS をセットアップする必要はありますか?

はい。まず AWS KMS マスターキーを作成し、Elastic Transcoder が使用する、そのキーの権限付与されたユーザーとしてのロールを追加する必要があります。Elastic Transcoder は KMS マスターキーを使用して、ユーザーと交換するデータ暗号化キーを保護します。

Q: HLS ストリームの暗号化に使用するキーを S3 に保存することはできますか?

はい。キーを S3 に保存することにした場合、Elastic Transcoder はプレイリストファイルと同じフォルダにキーを書き込みます。また、Amazon S3 で管理された暗号化キーによるサーバー側の暗号化 (SSE-S3) によってキーが保護されます。

Q: HLS で AES 128 暗号化を行う場合に使用するキーを更新することはできますか?

キーの更新はサポートされていません。すべてのレンディションおよびファイルセグメントで同じキーが共有されます。