投稿日: Nov 28, 2018

Amazon EBS でバックアップした Amazon EC2 インスタンスを休止させ、後から再開できるようになりました。アプリケーションは、メモリフットプリントをいちから再構築する代わりに、一時停止したちょうどその状態から再開できます。たとえば、キャッシュおよびその他のメモリ中心型コンポーネントに依存するアプリケーションは、プリロードまたはウォームアップに数十分を要すことがあります。こういった要素により、遅延が誘発され、極めて迅速に増分キャパシティーが必要な場合にはオーバープロビジョニングを強いられます。休止機能を使用すれば、より高速に生産的状態に入れるメモリフットプリントを持つ事前ウォーミング済みのインスタンス群を維持できます。これは、既存のアプリケーションに変更を加えることなく行うことが可能です。休止はノートパソコンの蓋を閉じて開くようなものであり、アプリケーションは作業を一時停止した状態から再開できます。

休止の際、インスタンスの EBS ルートボリュームおよびその他のアタッチされた EBS データボリュームはセッション間で保持されます。さらに、メモリ (RAM) のデータも EBS ルートボリュームに保存されます。再開の際、EBS ルートデバイスは RAM の内容を含めて以前の状態から復元されます。以前にアタッチされたデータボリュームは再アタッチされ、インスタンスはそのインスタンス ID を保持します。インスタンスの休止中は、アタッチされた EBS ボリュームおよび Elastic IP アドレスの料金のみが請求されます。

この機能は、Amazon Linux 1 を実行する新たにローンチされた M3、M4、M5、C3、C4、C5、R3、R4、R5 インスタンスで稼働するオンデマンドおよびリザーブドインスタンスで利用可能です。インスタンスを起動する AMI スナップショットは暗号化されている必要があります。これにより、ルートボリュームへのコピー時にメモリ (RAM) 内の機密データを、確実に保護します。

EBS-Backed インスタンスの休止機能は起動時に有効にできます。そして、AWS マネジメントコンソールを通じて、または AWS SDK および CLI を通じて stop-instances および start-instances コマンドを使用して、EBS-backed EC2 インスタンスを休止、再開できます。

EC2 インスタンス 休止機能は、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (北カリフォルニア、オレゴン)、カナダ (中部)、南米 (サンパウロ)、アジアパシフィック (ムンバイ、ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、欧州 (フランクフルト、ロンドン、アイルランド、パリ) リージョンで利用可能になりました。

休止機能の詳細は、ブログをご覧ください。EC2 インスタンスの休止機能の有効化については、よくある質問または技術ドキュメントをご覧ください。