投稿日: Nov 26, 2018
AWS Transit Gateway はお客様が数千もの Amazon Virtual Private Cloud (VPC) とオンプレミスネットワークを単一のゲートウェイを使用して接続できるようにする新しいサービスです。複数のアカウントを使って AWS で実行するワークロードが増えるにつれ、ネットワークをスケールさせて接続ポリシーを適切に管理し、ネットワークを効果的にモニタリングする必要が出てきます。現在でも、ピアリングすることで Amazon VPC 間を接続できます。ただし、多数の VPC にわたってポイントツーポイント接続を管理する場合、接続ポリシーとルーティングポリシーを一元管理できないと、運用上コストがかかるうえに非効率的になることがあります。このソリューションでは数百もの VPC を管理するのは困難です。
AWS Transit Gateway を使えば、中央のゲートウェイからネットワーク上にある Amazon VPC、オンプレミスのデータセンター、リモートオフィスそれぞれに単一の接続を構築して管理するだけでよくなります。AWS Transit Gateway がハブの役割を果たし、ここから、すべての接続されたネットワーク (スポーク) の間でトラフィックがルーティングされます。このようなハブアンドスポーク型では、各ネットワークが接続される必要があるのは AWS Transit Gateway のみであるため、管理を大幅に簡略化して運用コストを削減できます。Transit Gateway の効果的なルーティングポリシーを活用すると、Amazon VPC とオンプレミスネットワークが互いにどのように接続するかを一元管理できます。この接続モデルによって、時間が経ってもネットワークのスケールとモニタリングが簡単でシンプルになります。
AWS Transit Gateway は、米国東部 (バージニア)、米国東部 (オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、米国西部 (北カリフォルニア)、欧州 (アイルランド)、アジアパシフィック (ムンバイ) の各 AWS リージョンで利用できます。AWS の他のリージョンでも近日中にサポートを開始する予定です。