Amazon Redshift が多次元データレイアウトの一般提供を発表

投稿日: 2025年9月19日

Amazon Redshift では、実際のクエリフィルターに基づいてデータを動的にソートし、クエリパフォーマンスを向上させることができる多次元データレイアウト (MDDL) の一般提供を発表します。固定列に基づいてデータをソートする従来のソート方法とは異なり、MDDL ではクエリフィルター (例: 米国の売上) に基づいてデータをソートするため、繰り返し同じクエリフィルターを使うクエリ処理に対して、最適な単一列のみをソートキーとして使用する場合と比べて、エンドツーエンドのパフォーマンスが最大で 10 倍向上します。

明示的なソートキーがないテーブルにデフォルトで使用される AUTO ソートキーがテーブルに含まれている場合、Redshift はテーブルのクエリ履歴を分析し、ワークロードのパフォーマンス向上の可能性に応じて、テーブルに単一列のソートキーを使用するのか、MDDL を使用するのかを自動的に選択します。Redshift と MDDL は、多次元仮想ソートキーを自動的に組み立てます。このソートキーによって、通常同じクエリによってアクセスされる行が同じ場所に配置されます。テーブルの新しいソートキーに相当するこの仮想列は、その後クエリの実行中に使用され、データブロックをスキップしたり、述語列全体のスキャンをスキップしたりします。Redshift と MDDL により、既存の複合ソートキーやインターリーブソートキーを効果的に一般化できるため、特にクエリ処理に繰り返し使用されるクエリフィルターがある場合、テーブルスキャンのパフォーマンスを大幅に向上させることができます。ソートキーを手動で定義した既存のテーブルの場合、テーブルのソートキーを AUTO に変更することで MDDL を利用できます。

MDDL は、Redshift が提供されているすべての AWS 商用リージョンでご利用いただけます。使用を開始するには、クエリパフォーマンスの向上のベンチマークについて、ドキュメントブログ、Amazon Science の刊行物をご覧ください。