Amazon Interactive Video Service のよくある質問

Amazon Interactive Video Service について教えてください。

Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) は、Twitch を駆動するのと同じテクノロジーに基づいて構築されたマネージドライブストリーミングソリューションです。これにより、世界中のビューワーが低レイテンシーまたはリアルタイムのライブ動画を利用できるようになります。ライブストリームを Amazon IVS に送信するだけで、その動画を視聴できるようにするために必要なすべてを、このサービスが実行します。お客様は、このライブ動画を活用した魅力的でインタラクティブなエクスペリエンスの構築に集中できます。お客様は、プレイヤーとブロードキャスト SDK と、Chat API、タイムドメタデータ API を利用することで、ビューワーエクスペリエンスをカスタマイズし強化できます。これにより、ご自身のウェブサイトやアプリケーションを通じ、ビューワーとの間により価値のある関係を築くツールが手に入ります。

Amazon IVS は誰が使用できますか?

Amazon IVS は、ストリーミングのインフラストラクチャに投資することなく、アプリやウェブサイトに低レイテンシーまたはリアルタイムのライブ動画を追加することで、インタラクティブ性を実現しようとするデベロッパー向けに設計されています。

Amazon IVS と Twitch、およびその他のライブストリーミングプラットフォームとの間にある、主要な違いは何ですか?

Amazon IVS は、インタラクティブなライブ動画によるアプリケーションやウェブサイトを独自に構築するための、マネージド型ライブストリーミングソリューションです。これより、ビューワーを別のウェブサイトに移動させることなく、ビューワーとのエンゲージメントを強めながら、価値ある関係性を築くことができます。Twitch や、その他のライブストリーミングプラットフォームは、ユーザーによるコンテンツのホスティングとストリーミングを可能するものです。ビューワーはこれらのサービスに接続され、ビューワーはプラットフォーム側で管理されます。

Amazon IVS と AWS Elemental Media Services、あるいは Amazon CloudFront との違いは何ですか?

Amazon IVS をご使用のお客様は、低レイテンシーまたはリアルタイムのライブストリーミングをベースにして、魅力的なアプリケーションやビューワー体験の構築に集中できます。この際も、信頼性やコスト効率性のために、インフラストラクチャの管理や動画ワークフローの開発および設定を行う必要はありません。Amazon IVS は、Twitch を機能させているものと同じ技術を用いて構築されています。動画の取り込みからプレイバックまで、またその中間のすべての作業を、シンプルな使用法のマネージド型サービスに処理させることができます。AWS Elemental Media Services と Amazon CloudFront は、機能豊富なライブ TV、ビデオオンデマンド (VOD) や OTT サービスのセットアップを検討している、よりきめの細かい動画要件を持つお客様向けのビルディングブロックです。これらのサービスでは、テレビ放送やインターネット接続のデバイス (インターネット接続対応の TV、タブレット、スマートフォン、セットトップボックスなど) での配信用に、HDR で最大 4K/UHD 解像度の高品質なビデオストリームを作成できます。AWS Elemental Media Services では、すべてのワークフローコンポーネントに対し、高いレベルの制御が可能です。たとえば、トランスコーディングとパッケージングの設定、復旧レベルの設定、パーソナライズと広告の挿入、デジタル著作権管理 (DRM) におけるコンテンツ保護などが行えます。また、使用する動画プレーヤーとコンテンツ配信ネットワーク (CDN) を選択することもできます。

Amazon IVS と Kinesis Video Streams の違いは何ですか?

Amazon IVS はシンプルな使用方法のマネージド型サービスであり、画像の取り込みからプレイバックにいたるまでのすべてを、自動的に処理します。Amazon Kinesis Video を使用すると、リアルタイムとバッチ処理用の機械学習、動画再生、分析、およびその他の処理のために、接続されたデバイスから AWS へ動画を簡単かつ安全にストリーミングできます。マシンビジョンに基づいたアプリケーションを構築して、スマートホーム、スマートシティー、産業用オートメーション、セキュリティモニタリングなどに組み込むことができます。

Amazon IVS の使用にかかる費用はどれくらいですか?

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミングの料金は、Amazon IVS に送信されたライブ動画の時間 (動画入力時間) とビューワーへの動画配信時間 (動画出力時間) に基づいています。Amazon IVS リアルタイムストリーミングの料金は、参加者 (ホストまたはビューワー) がステージリソースに接続している期間に基づいています。Amazon IVS ストリームチャットの料金は、送受信されたチャットメッセージの数に基づいています。詳細については、料金ページをご参照ください。

Amazon IVS をビデオオンデマンド (VOD) コンテンツに使用できますか?

Amazon IVS はライブストリームを作成します。Amazon IVS 低レイテンシーストリーミングコンテンツを Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットに保存できます。保存された動画ファイルは、ビデオオンデマンド (VOD) のコンテンツとして編集またはストリーミングできます。Amazon S3 に保存された録画は、ストレージおよびリクエストの標準課金の対象となります。この機能を Amazon IVS 低レイテンシーチャンネルで有効にするための追加コストはありません。

Amazon IVS リアルタイムストリーミングコンテンツを Amazon S3 に記録することはできません。リアルタイムストリーミングステージリソースをチャンネルの入力として使用し、生成された低レイテンシーストリーミングコンテンツを Amazon S3 に保存できます。

Amazon IVS はどの AWS リージョンで利用できますか?

Amazon IVS のコンソールおよびストリームの制御や作成を行う API は、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (東京)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (ムンバイ)、欧州 (アイルランド)、欧州 (フランクフルト) リージョンでご利用いただけます。動画の取り込みと配信は、別個にライブ動画に最適化された、インフラストラクチャのマネージドネットワークを介して世界中でご利用いただけます。

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミングのエンドツーエンドのレイテンシーはどのくらいですか?

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミング機能は、Twitch を駆動するのと同じテクノロジーを使用しており、ライブ動画ストリーミングを低レイテンシーで配信できるように設計されています。ストリームの取り込みやトランスコードから配信およびプレイバックまでを処理するために、Amazon IVS Player SDK が提供するすべてのコンポーネントは、レイテンシー低減のために最適化されています。視聴者側における実際のレイテンシーは、通常 5 秒未満でです。3 秒を下回ることもあります。ビューワー側のエクスペリエンスは、いくつかの要素の組合せにより決定されます。影響を与え得る要素としては、Amazon IVS チャンネルに対しライブストリームを送信しているストリーマーの場所、そのストリームを見ているビューワーのいる場所、および、ストリーマーとビューワーが利用しているインターネットサービスプロバイダー (ISP) などが挙げられます。また、Amazon IVS チャンネルに動画を送信しているストリーミングソフトウェアの最適化も必要となります。Open Broadcaster Software (OBS) などのストリーミングソフトウェアに関するベストプラクティスについては、Amazon IVS のドキュメントページにアクセスしてください。異なるプラットフォームやデバイスでレイテンシーを一番低くするには、Amazon IVS Player SDK を使用する必要があります。

Amazon IVS リアルタイムストリーミングのエンドツーエンドのレイテンシーはどのくらいですか?

Amazon IVS リアルタイムストリーミング機能を使用するには、Amazon IVS Broadcast SDK を使用してアプリケーションを構築する必要があります。 iOS および Android アプリケーションを使用して、モバイルブロードキャスト SDK によりライブ動画を公開およびサブスクライブしたり、ウェブブロードキャスト SDK を使ってブラウザからライブ動画を公開およびサブスクライブしたりできます。デバイスから公開されたストリーミングは、最適化されたエンコーダ設定とネットワーク混雑処理を使用します。 ホストからビューアーまでの実際のレイテンシーは 300 ミリ秒未満です。

Amazon IVS でサポートされるインタラクティブ機能は何ですか?

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミングは、動画内のタグを使用しており、シンプルなタイムドメタデータ用 API により、動画ストリームとインタラクティブ機能の同期を可能にしています。最初にメタデータと動画を同期させるためのタグと API を指定するだけで、その後、お客様はインタラクティブな体験の開発だけに集中できます。この API は、ほとんどのデベロッパーに馴染みのある形式を採用しており、動画用の特別なハードウェア、動画ライブラリーへのアクセス、放送用のカスタムツール、有効化する動画プロトコルに関する知識などは必要ありません。

Amazon IVS は、動画を配信する際に、構造化されたテキストデータをその動画ストリームにアタッチします。これにより、アンケートやライブの世論調査、順位表、その他のリアルタイム機能を作成し、自動的に動画コンテンツと同期させることが可能になります。Amazon IVS では、ストリームにメタデータを注入する、シンプルな REST API を使用できます。また、クライアント用のメタデータは、Amazon IVS Player SDK に備わるイベントベースのインターフェイスが取得します。

Amazon IVS には、ライブストリーミング動画に合わせて設計されたストリームチャット機能もあります。この機能により、ストリーマーとビューワーは、質問やディスカッションへの参加によって、コミュニティの関係を構築することができます。Amazon IVS Chat では、チャットルームのリソース管理、チャットメッセージの送受信やモデレート用のメッセージング API が提供されます。

Amazon IVS Chat 機能は動画機能を使用しなくても使用できますか?

はい。Amazon IVS Chat 機能は単独で使用することも、Amazon IVS 低レイテンシーまたはリアルタイムストリームと併用することもできます。

Amazon IVS ストリームへのアクセスを制限することはできますか?

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミング機能により、動画プレイリストでの再生許可を有効にするプライベートチャンネルを作成できます。再生許可を使用すると、チャンネルやビューワーごとにストリームを制限できます。チャンネルで再生許可を有効にすると、有効な認証トークンを持つ再生リクエストのみに動画プレイリストが提供されます。詳細については、ドキュメントをご覧ください。Amazon IVS リアルタイムストリーミングでは再生許可を利用できません。

ライブチャンネル用の再生許可の設定手順については、ドキュメントページを参照してください。

Amazon IVS ではストリームコンテンツの暗号化やデジタル著作権管理 (DRM) 機能をサポートしていません。

Amazon IVS はどのような出力ストリームを生成しますか?

Amazon IVS 低レイテンシーストリーミングは、選択したチャンネルタイプと取り込まれた RTMPS ストリームの品質と解像度に基づいて、さまざまな適応ビットレート (ABR) のトランスコード出力またはレンディションを生成します。Amazon IVS はアップスケーリングやアップコンバージョンを行わないため、使用可能なレンディションは入力品質に制限されます。

チャンネルタイプ プリセット 最大入力品質 最大入力ビットレート ABR の詳細
スタンダード スタンダード 1080p60 8.5 Mbps 1) ソースビットレートで 1080p
2) 3.4 Mbps (60 fps) または 2.4 Mbps (30 fps) で 720p
3) 1.4 Mbps で 480p
4) 0.63 Mbps で 360p
5) 0.23 Mbps で 160p
アドバンスド HD より高い帯域幅配信 1080p60 8.5 Mbps 1) 3 Mbps (60 fps) または 2.3 Mbps (30 fps) で 720p
2) 1.3 Mbps で 480p
3) 0.7 Mbps で 360p
4) 0.27 Mbps で 160p
5) 0.08 Mbps でのオーディオのみ
アドバンスド HD 制限のある帯域幅配信 1080p60 8.5 Mbps 1) 2.3 Mbps (60 fps) または 1.9 Mbps (30 fps) で 720p
2) 0.8 Mbps で 480p
3) 0.4 Mbps で 360p
4) 0.22 Mbps で 160p
5) 0.08 Mbps でのオーディオのみ
アドバンスド SD より高い帯域幅配信 1080p60 8.5 Mbps 1) 1.3 Mbps で 480p
2) 0.7 Mbps で 360p
3) 0.27 Mbps で 160p
4) 0.08 Mbps でのオーディオのみ
アドバンスド SD 制限のある帯域幅配信 1080p60 8.5 Mbps 1) 0.8 Mbps で 480p
2) 0.4 Mbps で 360p
3) 0.22 Mbps で 160p
4) 0.08 Mbps でのオーディオのみ
ベーシック トランスコーディングなし
Transmux のみ
1080p60

480p60
3.5 Mbps

1.5 Mbps
シングルレンディション
ソースエンコーディングパラメータ