リファレンスデプロイ

AWS での InterSystems IRIS

データとアプリケーションのサイロを接続する、機械学習アプリケーションのためのプラットフォーム

主にヘルスケアと金融サービスで使用されている InterSystems IRIS データプラットフォームは、様々なソースのデータを迅速に取り込み、高度な分析を実行できます。このクイックスタートは、InterSystems と AWS のベストプラクティスに基づいて、自身の AWS アカウントに IRIS をインストールするユーザーを対象にしています。

InterSystems IRIS データプラットフォームを使用すると、データとアプリケーションのサイロを接続する、パフォーマンスの高い機械学習アプリケーションを構築できます。具体的には、IRIS はトランザクション/分析アプリケーションをサポートするデータベースエンジンです。トランザクションアプリケーションではリアルタイムデータが処理されます。分析アプリケーションでは、履歴 (リアルタイムではない) データが処理されます。トランザクション/分析アプリケーションを利用することで、組織はリアルタイムデータと履歴データの両方から収集された分析情報を使用できます。

このクイックスタートでは、複数のアベイラビリティーゾーンのミラーリングを使用して、高可用性設定で IRIS を AWS アカウントにデプロイします。

このクイックスタートは、AWS とのコラボレーションのもと、InterSystems により開発されたものです。InterSystems は AWS パートナーです。

  •  構築するもの
  • このクイックスタートでは以下のセットアップを行います。

    • 3 つのアベイラビリティーゾーンにまたがるアーキテクチャ。*
    • AWS のベストプラクティスに基づいてパブリックおよびプライベートサブネットが設定された Virtual Private Cloud (VPC)。AWS で独自の仮想ネットワークを実現します。*
    • パブリックサブネット内:
      • マネージド Network Address Translation (NAT) ゲートウェイ (表示されていません)。プライベートサブネット内のリソースへのアウトバウンドのインターネットアクセスを提供します。*
      • Auto Scaling グループに含まれる Linux Bastion ホスト。パブリックサブネットおよびプライベートサブネット内の Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスへのインバウンドの Secure Shell (SSH) アクセスを可能にします。*
    • プライベートサブネット内:
      • 2 つの Amazon EC2 インスタンスが、アベイラビリティーゾーン 1 と 2 にまたがるセキュリティグループで、IRIS ミラーノード 1 と 2 として実行されます。データはノード間でリアルタイムにレプリケートされます。
      • アベイラビリティーゾーン 3 で 1 つの Amazon EC2 インスタンスがミラーアービターとして機能します。アービターは 2 つのミラーノードの正常性をチェックし、ノードがオフラインになるとそれを検出します。
    • Network Load Balancer は、外部のアクセスから保護するワークロードインスタンス全体にインバウンドのトラフィックを分散します。

    * クイックスタートを既存の VPC にデプロイするテンプレートでは、アスタリスクが付いたタスクがスキップされ、既存の VPC 設定に誘導されます。

  •  デプロイ方法
  • デプロイガイドの指示に従って、InterSystems IRIS をデプロイします。デプロイプロセスには約 20 分かかり、次のステップが含まれます。

    1. AWS アカウントをお持ちでない場合は、https://aws.amazon.com でサインアップし、アカウントにサインインしてください。
    2. S3 バケットに 2 つの IRIS バイナリファイルと IRIS ライセンスキー (iris.key) をアップロードします。
    3. クイックスタートを起動します。次の 2 つのオプションから選択します。
    4. デプロイをテストします。

    Amazon は、本ソリューションで AWS と協力した AWS パートナーとユーザーデプロイ情報を共有する場合があります。  

  •  コストとライセンス
  • このクイックスタートリファレンスデプロイの実行中に使用した AWS のサービスおよびサードパーティーライセンスのコストは、お客様のご負担となります。このクイックスタートの使用による追加コストはありません。

    このクイックスタートの AWS CloudFormation テンプレートには、カスタマイズ可能な設定パラメータが含まれています。インスタンスタイプなどの設定の一部は、デプロイにかかるコストに影響します。料金の見積もりについては、利用する AWS の各サービスの料金ページを参照してください。料金は変更される場合があります。

    ヒント: クイックスタートをデプロイした後、 AWS のコストと使用状況レポートを作成して、クイックスタートに関連する料金を追跡します。これらのレポートは、お客様のアカウントでの Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) バケットへの請求メトリクスを提供します。毎月の使用量に基づいてコストを見積もり、月末のデータを集計します。詳細については、 What are AWS Cost and Usage Reports? を参照してください。

    このデプロイには、コンテナ版ではない InterSystems IRIS のライセンスキーが必要です。InterSystems のお客様であれば、IRIS ライセンスキー (iris.key) をお持ちの場合はそれを使用できます。お持ちでない場合は、IRIS Evaluation Service を使用してライセンスキーをリクエストすることができます。それ以外の場合は、InterSystems にお問い合わせください