Tapestry が AWS 上で生成 AI を使用し、エンタープライズナレッジマネジメントを変革

Tapestry は、デジタルトランスフォーメーションジャーニーの一環として、企業全体で生成 AI を実装するという大胆なアプローチを採用しました。パブリックアプリケーションへの展開前に社内ソリューションから開始したいと考えていた同社は、ナレッジマネジメントが業務を効率化するとともに、AI の変革的な可能性を実証する理想的な出発点であると認識しました。Tapestry がこのソリューションの基盤として AWS を選択したのは、高性能な基盤モデルを幅広く提供する Amazon Bedrock などのサービスを通じて使用できる高度な機能を高く評価したためです。

Tapestry は、直感的なチャットボットインターフェイスを通じて従業員が企業情報にアクセスおよびクエリするのに役立つナレッジマネジメントシステムを 4 か月間で構築、テスト、デプロイしました。このソリューションは、Amazon Bedrock で Amazon Titan 基盤モデルを使用します。このモデルは、高性能な画像、マルチモーダル、テキストモデルの幅広い選択肢を提供します。また、Amazon Bedrock を通じて Claude 3 Haiku 大規模言語モデルにアクセスできるため、このソリューションは自然言語クエリを処理し、企業のナレッジベースからコンテキストを踏まえた正確な応答を提供することもできます。

Tapestry の一元的なソリューションは現在、約 300 名からなる 6 つの異なるチームで利用されています。最初のロールアウトは成功し、より多くのチームや従業員がこのソリューションを活用するようになりました。これにより、従業員が回答を探す時間が短縮されました。複数のドキュメント、ポータル、サイトを検索する代わりに、単一のインターフェイスを通じて迅速に情報を見つけられるようになりました。また、このソリューションにより、これまで繰り返し同じ質問に対応していた特定分野のエキスパートの負担も軽減されました。セルフサービス型のアプローチにより、新入社員と、異なるチームに異動するベテラン社員の両方が、基本的な情報を得るために同僚に頼ることなく、すぐに業務に慣れることができます。 

シングルサインオン認証により、このソリューションは機密データへの不正アクセスを防ぎ、承認されたユーザーが必要な情報を見つけるのをサポートします。さらに、ナレッジベースは新しい情報が追加されると自動的に更新されます。「AWS 上で生成 AI を使用することで、当社の強みをうまく活用できています」と、Tapestry の Vice President of Application Technologies である Aravind Narasimhan 氏は述べています。「このソリューションにより、従業員は必要な情報をより迅速に入手できるようになります」。

Tapestry のナレッジマネジメントソリューションは、現在、組織全体で急速に導入されています。複数の部門が、自部門のナレッジベースを新しいシステムに統合することに意欲を示しており、Tapestry は音声インタラクションなど、システムの機能を強化するための新機能を追加しています。

「ユーザーの反応に基づいて、ナレッジマネジメントソリューションをよりインテリジェントでインタラクティブなものにしたいと考えています」と Tapestry の Director of Applications である Karthigeyan Ramakrishnan 氏は述べています。「このソリューションは既に非常に優れていますが、さらに強化したいと考えています」。