電気通信大学は、2018年に迎える創立100周年に向けて「UECビジョン2018」を発表いたしました。
世界中の個性豊か(Unique)な若者が集い、楽しくてわくわくする、魅力あふれる(Exciting)環境で学び、新しい価値を生み出し、世界中を驚 かすような輝く個性が育つ学園(Campus)―「Unique & Exciting Campus」を目指しています。
当校では、卒業式や入学式などの式典をライブストリーミングでも見ることができるようにする 目標を実現する必要がありましたが、限られた期間だけの ためにライブストリーミング配信を高画質で行い、Windows、Mac、iPhone、Android などの多種多様なデバイスで同時に視聴できる環境を構築することは、コスト的にも環境構築の観点からも大きなチャレンジでした。
式典のライブストリーミングに当たっては、本学のウェブページに埋め込むことができ、広告の表示されない配信環境の構築が主要な要件でした。更 に、機能だけでなく、配信当日のサポート対応力もも重要な要素でしたので、配信環境だけでなく、構築、運用を支援してくれるパートナーの選定も合わせて行 う必要がありました。
「国立大学法人 電気通信大学様 システム構成図」
今回のライブストリーミング配信のような年間に数回しか行わない企画に対してオンプレミス環境の増強を行う 場合、利用しない分のコストも余計に発生しますが、AWS を選択したことにより、こうした余剰サーバーの費用を削減できただけでなく、ライブストリーミング配信を行うAdobe Flash Media Serverのライセンスについても、利用時間分だけの支払いで利用可能となりました。この結果、事前のテストも最小限のコストで行うことができたほか、 本番配信時のコストも最適化することが可能となりました。また、動画配信サービスを利用した場合と比べても、AWSの方が運用コストを低く抑えた形で利用 することができました。
実際の卒業式、入学式の際、Amazon CloudFrontを採用したことにより、想定外の大量アクセスにも問題なく対応できました。実際、式典開始直後にアクセスのピークがあったのですが、 ライブストリーミングのクオリティを損なう事なく、配信を行うことができました。
運用サポートについては、今回AWS サポートのビジネスプランを利用しました。これにより AWS が提供するサービスの詳細情報について事前確認がスムーズに行え、イベント当日は滞りなく配信を行うことができ、大変助かりました。
今後は、このような式典の公開配信のほかにも、視聴者を限定した配信や、学内サイネージなどのクローズドな配信基盤としてもAWSの利用を検討しています。
- 電気通信大学 広報センター