CloudWatch Application Signals でリクエストベースのサービスレベル目標 (SLO) のサポートを開始
CloudWatch Application Signals は、アプリケーションとその依存関係のメトリクス、トレース、ログのテレメトリを相互に関連付ける、すぐに使用できるダッシュボードを提供することで、問題の迅速なトラブルシューティングを支援します。この機能で、リクエスト数 (任意のサービスによって実行される操作全体のうち、良いリクエストと悪いリクエストの割合) に基づいて計算されるサービスレベル目標 (SLO) がサポートされるようになりました。これにより、サービスが受信したリクエストの合計のうち、定義された SLO 基準 (例えば 200 ミリ秒未満のレイテンシー) を満たしたリクエストの数をより正確に追跡できます。
SLO は、一定レベルのサービス品質を維持するというコミットメントを表しており、通常は特定の時間間隔内でのパフォーマンス目標の達成率で表されます。既存の期間ベースの SLO は、一定間隔で各期間のパフォーマンスを測定し、指定されたパフォーマンスしきい値を満たす良好な期間の割合を集計します。リクエストベースの SLO がリリースされたことで、リクエストの観点からエラー許容度を追跡できるようになりました。これにより、顧客のトラフィックに基づくきめ細かな監視が可能になります。トラフィックが少ないときのパフォーマンス低下によってエラーバジェットが急速に減少する、リクエスト量が大きく変動しやすいアプリケーションでは特に有用です。
リクエストベースの SLO は、カナダ西部 (カルガリー) リージョンを除く、Application Signals が一般提供されている 28 の商用 AWS リージョンで利用できます。料金については、Amazon CloudWatch の料金を参照してください。
詳細については SLO のドキュメントを参照してください。また、Application Signals の使用を開始するには、「ユーザーガイド」と「AWS One Observability Workshop」を参照してください。