AWS IoT Core で、MQTT メッセージをエンリッチする機能と権限管理を簡素化する機能を追加
モノのインターネット (IoT) デバイスをクラウドに安全に接続して大規模に管理できるマネージド型クラウドサービスである、AWS IoT Core は、2 つの新機能を発表しました。追加データで MQTT メッセージをエンリッチする機能と、モノと接続の関連付けを使って権限管理を簡素化する機能です。メッセージエンリッチメント機能により、開発者はデバイスに変更を加えることなく、デバイスからの MQTT メッセージをモノのレジストリからの追加情報で拡張できます。モノと接続の関連付けにより、クライアント ID がモノの名前と一致しない場合に、MQTT クライアントをレジストリのモノにマッピングできます。これにより、開発者は IoT ポリシーのレジストリ情報を活用し、デバイスのアクションをライフサイクルイベントに簡単に関連付け、カスタムコスト割り当てやリソース固有のログ記録などの既存の機能を利用できるようになります。それらの機能は、以前はクライアント ID とモノの名前を一致させるためにのみ利用可能でした。
デバイスからのすべてのメッセージをエンリッチするために、開発者はレジストリ属性のサブセットを伝播属性として定義できます。メッセージルーティングをカスタマイズし、この追加されたデータを使用してワークフローを処理できます。たとえば、自動車アプリケーションでは、開発者は追加されたメタデータ (モノのレジストリに保存されている車両メーカーや車種など) に応じて、目的のバックエンドにメッセージを選択的にルーティングできます。さらに、モノと接続の関連付けにより、開発者は IoT ポリシーでのレジストリメタデータの使用などの既存の機能を活用し、AWS IoT Core ライフサイクルイベントをモノに関連付け、請求グループによるカスタムコスト配分を行い、MQTT クライアント ID とモノの名前が異なっていてもリソース固有のロギングを有効化できます。
これらの新機能は、AWS IoT Core が存在するすべての AWS リージョンで利用できます。詳細については、デベロッパーガイドと API ドキュメントを参照してください。