Amazon S3 が新しいデフォルトのデータ整合性保護を追加
Amazon S3 は、S3 の既存の耐久性状態に基づく新しいデータ整合性保護により、オブジェクトアップロードリクエストのデフォルト動作を更新します。最新の AWS SDK では、データがネットワーク経由で送信されるときに、アップロードの CRC ベースのチェックサムが自動的に計算されるようになりました。S3 はこれらのチェックサムを独自に検証し、パブリックインターネット経由での転送中にデータ整合性が維持されていることを確認してから、オブジェクトを受け入れます。さらに、S3 は、マルチパートアップロードの場合でも、CRC ベースのオブジェクト全体のチェックサムをオブジェクトメタデータに保存するようになりました。これにより、S3 に保存されているオブジェクトの整合性をいつでも検証できます。
S3 は常に MD5 チェックサムを計算して S3 API からストレージへのオブジェクトアップロードの整合性を検証してきました。また、整合性検証のために事前に計算された MD5 チェックサムをお客様自身で用意できるようになっていました。S3 では、アップロードとダウンロードの整合性を検証するために、CRC64NVME、CRC32、CRC32C、SHA-1、SHA-256 という 5 つのチェックサムアルゴリズムも追加でサポートされています。データ検証にチェックサムを使用することは、データ耐久性のベストプラクティスです。この新しいデフォルトの動作により、アプリケーションに変更を加えることなく、追加コストなしでデータ整合性の保護がさらに強化されます。
デフォルトのチェックサム保護は、今後数週間ですべての AWS リージョンで展開される予定です。使用を開始するには、AWS マネジメントコンソールまたは最新の AWS SDK を使用してオブジェクトをアップロードしてください。S3 のチェックサムの詳細については、AWS ニュースブログと S3 ユーザーガイドをご覧ください。