AWS Lambda が Kafka イベントの低レイテンシー処理を発表

投稿日: 2025年7月17日

AWS Lambda では、プロビジョンドモードの Kafka ESM において、Amazon Managed Streaming for Apache Kafka (Amazon MSK) とセルフマネージド型 Apache Kafka のイベントソースからのイベント処理に対して、100 ミリ秒未満の低レイテンシーがサポートされるようになりました。Kafka ESM 設定で MaximumBatchingWindowInSeconds パラメータを 0 に設定できるようになったことにより、Kafka イベントのリアルタイム処理が可能になりました。この機能強化により、迅速な処理が求められるビジネスアプリケーションのエンドツーエンドの処理レイテンシーが大幅に低減されます。

Kafka のお客様は、業界全体の厳しいビジネス要件を満たすために、100 ミリ秒未満の一貫したエンドツーエンドのレイテンシーを必要とする、ミッションクリティカルなアプリケーションをますます構築するようになっています。例としては、金融サービス会社における市場データフィードの処理やアルゴリズム取引、e コマースプラットフォームにおけるパーソナライズされたレコメンデーションのリアルタイムでの提供、ゲーム会社におけるライブプレーヤーどうしのやり取りの管理などがあります。本日のリリースにより、Lambda では Kafka イベントのポーリングと呼び出しが効率よく最適化され、低レイテンシーでのイベント処理がネイティブにサポートされるようになりました。これにより、お客様はミッションクリティカルな Kafka アプリケーションや、レイテンシーの影響を受けやすい Kafka アプリケーションを Lambda で構築できるようになります。MaximumBatchingWindowInSeconds を 0 に設定すると、Kafka ESM は前回の呼び出しが完了した直後に Kafka イベントを使用して関数を呼び出します。この設定では、エンドツーエンドのレイテンシーは関数の実行時間のみに左右されるため、リアルタイムが求められる重要なアプリケーションにおいて、平均 50 ミリ秒の低レイテンシーを実現することが可能です。

この機能は、イスラエル (テルアビブ)、アジアパシフィック (マレーシア)、カナダ西部 (カルガリー) を除く、AWS Lambda Kafka ESM が提供されているすべての AWS 商用リージョンで一般提供されます。

Kafka ESM で低レイテンシー処理を有効にするには、MaximumBatchingWindowInSeconds を 0 に設定し、ESM API、AWS コンソール、AWS CLI、AWS SDK、AWS CloudFormation、AWS SAM で、新規または既存の Kafka ESM のプロビジョンドモードを有効にします。詳細については、Lambda ESM のドキュメントおよび AWS Lambda の料金表をご覧ください。