Amazon OpenSearch Service が OpenSearch バージョン 3.1 のサポートを開始
Amazon OpenSearch Service で OpenSearch バージョン 3.1 を実行できるようになりました。OpenSearch 3.1 では、検索の関連性やパフォーマンスなどの分野でいくつかの改善が行われ、生成 AI ワークロード用のベクトル駆動型アプリケーションの開発を簡素化する機能が導入されています。
今回のリリースでは Lucene 10 が組み込まれたことで、ベクトルフィールドのインデックス作成が最適化されました。これにより、インデックス作成時間の短縮やインデックスサイズの削減が実現されています。さらに、スパースインデックスによる CPU とストレージの効率が向上し、ベクトル量子化によってメモリ使用量も抑えられるようになりました。その他の主な改善点としては、ログ分析と時系列ワークロードに役立つ範囲クエリのパフォーマンス向上や、カーディナリティの高い集計におけるレイテンシー低減などがあります。
このリリースでは、新しい Search Relevance Workbench も導入され、チームが実験によって検索品質を評価して最適化するための統合ツールが用意されています。さらに、ベクトル検索機能のいくつかの改善も含まれています。まず、Z スコアの正規化により、外れ値やさまざまなスコアスケールの影響が軽減されることで、ハイブリッド検索の信頼性が向上します。さらに、インデックスファイルをメモリマッピングし、オペレーティングシステムのファイルキャッシュを使って検索リクエストを処理することで、Faiss エンジンを効率的に動作させる Memory-optimized search を使用して検索の効率を高めることができるようになりました。
OpenSearch 3.1 へのアップグレードについての詳細は、ドキュメントをご覧ください。OpenSearch 3.1 は現在、Amazon OpenSearch Service が提供されているすべての AWS リージョンで利用できます。