Amazon EBS ボリュームに I/O レイテンシーを注入するための AWS FIS の新しい障害アクション
本日、Amazon EBS は、フォールトインジェクション実験を実行するためのフルマネージドサービスである AWS Fault Injection Service (FIS) の新しいレイテンシー注入アクションを発表しました。このアクションを利用することで、管理されたテスト実験の一環としてボリュームに I/O レイテンシーを注入し、ミッションクリティカルなアプリケーションがストレージ障害にどのように反応するかを把握することが可能となります。この新しいフォールトアクションでは、ストレージレイテンシーの増加に対するアーキテクチャの反応をテストできるため、アプリケーションの動作を観察してモニタリングプロセスとリカバリプロセスを微調整することで、高可用性を確保できます。
EBS ボリュームは、Oracle、SAP HANA、Microsoft SQL Server など、高可用性が求められ、レイテンシーの影響を受けやすいアプリケーションのニーズを満たすように設計されています。レイテンシー注入アクションは、ボリュームの I/O パフォーマンスの低下をシミュレートして、ストレージパフォーマンスの問題が発生したときに生成される実際のシグナル (Amazon CloudWatch アラームやオペレーティングシステムのタイムアウトなど) を再現します。このアクションを活用することで、EBS ボリュームにおける高 I/O レイテンシーを引き起こす障害にアプリケーションが耐え、迅速に回復できるという確信を得ることができます。使用を開始するには、EBS コンソールおよび FIS コンソールで提供されている定義済みのレイテンシー注入実験テンプレートを直接使用します。また、この実験テンプレートをカスタマイズしたり、アプリケーション固有のテストニーズに合わせて独自の実験テンプレートを作成したりすることもできます。こうしたレイテンシー注入実験は、既存のカオスエンジニアリングテスト、継続的インテグレーション、リリーステストに統合できます。また、複数の FIS アクションを組み合わせて 1 つの実験にまとめることもできます。
この新しいアクションは、AWS FIS が提供されているすべての AWS リージョンでご利用いただけます。詳細については、EBS FIS アクションのユーザーガイドをご覧ください。