AWS X-Ray が自動最適化されたエラー検出のためのアダプティブサンプリングを導入

投稿日: 2025年9月25日

リクエストトレース機能を提供することで開発者が分散アプリケーションを分析およびデバッグするのに役立つサービスである AWS X-Ray が、DevOps チーム、サイト信頼性エンジニア (SRE)、アプリケーション開発者共通の課題を解決するためのアダプティブサンプリングを提供するようになりました。このようなお客様は、しばしば難しいトレードオフに直面します。サンプリングレートを低く設定しすぎると、インシデント発生時に重要なトレースを見逃すリスクがあり、設定が高すぎると、通常の運用におけるオブザーバビリティコストが不必要に増加するためです。            
本日より、アダプティブサンプリングを使用することで、ユーザーが定義した制限内でサンプリングレートを自動的に調整できるため、最も重要なトレースを必要なときに正確にキャプチャできます。これにより、開発チームは、根本原因分析のための包括的なトレースデータを提供することで、インシデント発生時の平均解決時間 (MTTR) を短縮でき、通常の運用ではコスト効率の高いサンプリングレートを維持できます。アダプティブサンプリングは、サンプリングブーストと異常スパンキャプチャという 2 つのアプローチをサポートしています。これらは個別に適用することも、組み合わせて適用することもできます。お客様は、サンプリングブーストを使用して、異常が検出されたときに一時的にサンプリングレートを上げることで完全なトレースをキャプチャできます。また、異常スパンキャプチャを使用すると、トレース全体がサンプリングされない場合でも、異常に関連するスパンを常にキャプチャできます。
アダプティブサンプリングは現在、AWS X-Ray が提供されているすべての商用リージョンで利用できます。詳細については、X-Ray のドキュメントを参照してください。X-Ray の料金の詳細については、CloudWatch の料金ページを参照してください。