Amazon S3 がコピー操作に条件付き書き込み機能を追加

投稿日: 2025年10月29日

Amazon S3 のコピー操作でも条件付き書き込み機能を使用できるようになりました。条件付きコピーでは、コピー先の S3 バケットにオブジェクトが存在するか、そのオブジェクトが変更されているかを確認してからコピーできるようになりました。これにより、同じオブジェクトへの同時書き込みを調整でき、複数の同時書き込みが誤ってオブジェクトを上書きしてしまうことを防げます。

オブジェクトの存在を確認するための HTTP if-none-match ヘッダー、またはオブジェクトの内容を検証する ETag 付きの HTTP if-match ヘッダーを含めることで、S3 CopyObject を使用して条件付きコピー操作を実行できるようになりました。さらに、S3 バケットポリシーで s3:if-match 条件キーや s3:if-none-match 条件キーを使用すると、条件付きコピー操作を必須に設定できます。そのように設定すると S3 は、宛先バケットでコピー操作を実行する前に、指定されたオブジェクトのキーまたは ETag に対して条件を評価します。これにより、クライアント側の調整メカニズムや API 検証リクエストを追加する必要がなくなります。

条件付きコピーは、すべての AWS リージョンにおいて S3 汎用バケットとディレクトリバケットの両方に対して、追加料金なしで利用できます。AWS SDK、API、または CLI を使用して、条件に応じてデータをバケットにコピーできます。条件付き操作の詳細については、S3 ユーザーガイドをご覧ください。