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RDS for Db2 でトラブルシューティングに必要な情報を収集する

本記事では、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Db2 のトラブルシューティングで必要となる情報の収集方法をご紹介いたします。
2026 年 1 月 update : rdsadmin.db2support_command プロシージャの対応により、db2suppot の説明を追加

Linux、Unix、Windows 上で動作する IBM Db2 で収集していた情報を、Amazon RDS for Db2 ではどのように収集すれば良いか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、IBM サポートにお問い合わせいただいた際に「〜の情報を収集してください」と依頼され、どのように情報を収集すれば良いか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、IBM サポートから情報収集を求められた場合の情報の収集方法について、サンプルクエリ等を交えてご紹介していきます。

Amazon RDS for Db2 におけるサポート体制

はじめに、前提として Amazon RDS for Db2 のサポート体制についてご説明いたします。

Amazon RDS for Db2 では BYOL (Bring Your Own Licnece) モデルを採用しており、お困りの問題に応じて以下のサポートをご利用いただくことが可能です。

  • IBM サポート

IBM Db2 LUW の動作に関するお問い合わせ(パフォーマンスの問題や、サービスリクエスト)は、IBM サポートにお問い合わせください。

  • AWS サポート

AWS サポートのアカウントをお持ちの場合、Amazon RDS 固有の問題については、AWS サポート にお問い合わせください。

IBM サポートで必要となる情報

IBM サポートでトラブルシューティングを行う場合、主に以下の情報を求められる場合があります。

  • db2diag.log
  • db2support コマンドにより取得されたファイル
  • First Occurrence Data Capture(FODC) の情報
  • コアダンプファイル

Amazon RDS for Db2 はマネージドサービスのため、Linux、Unix、Windows 上で動作する IBM Db2 では実行可能なコマンドや SQL クエリが一部制限されています。
これらの情報はマスターユーザーアカウント権限を使用しても収集することができないため、代用手段を用いて情報を収集する必要があります。

以降、各項目の情報収集方法について説明します。

db2diag.log

Amazon RDS for Db2 では、マネジメントコンソールから db2diag.log をダウンロードいただくことが可能です。
問題の発生状況が確認できるよう、問題が発生した日時の前後の記録を含む db2diag.log をダウンロードしてください。

db2diag.log はローテーションにより一定のサイズを超えると古いログが削除されてしまうため、過去の記録を遡って確認できるよう Amazon CloudWatch Logs へのエクスポートをお勧めします。

Amazon CloudWatch Logs にエクスポートされたログは、CloudWatch Logs Insights により検索条件の指定により必要なログのみを抽出できます。
抽出したログのみをファイルに保存することも可能です。

Amazon CloudWatch Logs、および CloudWatch Logs Insights の詳細については、こちらをご覧ください。

db2support コマンドにより取得されたファイル

RDS for Db2 でご利用いただけるユーザー権限では、db2support コマンドを直接実行することができません。
db2support コマンドの実行、および db2support コマンドにより取得されたファイルを収集される場合は、rdsadmin.db2support_command プロシージャを実行してください。

なお、当該プロシージャを実行いただくと、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) にファイルが出力されます。
そのため、プロシージャ実行前に Amazon S3 統合を有効化いただく必要がございます。

Amazon S3 統合の有効化につきましては、こちらをご覧ください。

First Occurrence Data Capture(FODC) の情報

db2support 同様、First Occurrence Data Capture(FODC) の情報の収集についても、現時点ではお客様にて行えない操作となっています。

First Occurrence Data Capture(FODC) の情報が必要な場合は、AWS サポートまでお問い合わせください。

コアダンプファイル

コアダンプファイルの取得は、現時点ではお客様にて行えない操作となっています。
コアダンプファイルの取得が必要な場合は、AWS サポート までお問い合わせください。

AWS サポートご利用時の Tips

  • AWS サポート での情報収集をご依頼いただく場合のお問い合わせ

IBM サポートへ既にお問い合わせ済みで、該当の情報の取得を依頼されている旨をご説明いただくことで、AWS サポート側でもスムーズなご案内が可能です。

例: ◯◯(発生している事象の概要) という問題が発生しており、原因を調査中です。 現在、IBM サポートへ問い合わせており、調査には ◯◯(コアダンプ 等)のデータを必要としております。 ◯◯のデータは、ユーザー側で取得ができない情報のため、AWS サポートにて取得、提供いただけますでしょうか。
  • 適切な緊急度の選択

情報のご提供には、お時間が掛かってしまう場合があります。お急ぎの場合は、問題の影響度と発生しているビジネス影響を添えて、高い緊急度でのお問い合わせをご検討ください。

サポートケースの緊急度の考え方については、こちらをご覧ください。

  • AWS サポートご利用時のガイドライン

AWS サポートの基本的なガイドラインをご一読いただくことで、迅速なサポートが可能となります。

お問い合わせいただく際に、こちらをご一読ください。

トラブルシューティングで必要となる情報、および情報収集の手段についてご紹介いたしました。
ご不明な点等ございましたら、お気軽に AWS サポート へお問い合わせください。

クラウドサポートエンジニア 松原 睦美