八起ななこ(やおき・ななこ)は新米プログラマー。AWS のサービスを使って順調に開発する中、社長に、会社のビッグプロジェクトをアサインされる。今まで経験したことのない高負荷が見込まれるサイトの構築・運用に戸惑うななこに、AWS の Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)が提案したのは、「 AWS Amplify 」という、AWS製のOSSだった。
AWS Amplify は、クラウドベースの Web アプリケーションおよびモバイルアプリケーションを開発するための、高機能な宣言型 JavaScript ライブラリです。Amplify を通じて、オブジェクトストレージの Amazon S3 とCDN (コンテンツ配信ネットワーク)の Amazon CloudFront を利用したスケーラブルな Web サイトホスティングを始め、ユーザー認証機能や RESTful API や GraphQL API の作成・管理など、豊富な機能を簡単に利用できます。また、Amplify CLI (Command Line Interface) ツールチェーンも併せて提供されており、様々なバックエンドコンポーネントをコマンドラインで一元的な操作、管理することも可能です。
簡単!
Amplify は、シンプルなインターフェースで高機能なバックエンドとインテグレーションされています。つまり Amplify を使うことで、フロントエンドアプリケーションと様々な AWS サービスとのつなぎ込みを簡単に実現できます。
例えば、 Amplify を通じて Web アプリを公開すると、オブジェクトストレージの Amazon S3 や CDN (コンテンツ配信ネットワーク) の Amazon Cloudfront が自動的にセットアップされスケーラブルなバックエンドが自動的に構成されます。また、アプリにログイン機能を実装したいときは、 Amplify でアプリケーションにユーザ認証機能を追加すれば、アイデンティティおよびデータ同期の Amazon Cognito が透過的にプロビジョニングされます。その他にも、 RESTful API( Amazon API Gateway )、 Analytics( Amazon PinpointとAmazon Kinesis) 、PubSub(AWS IoT)、GraphQL API(AWS AppSync )、 XR( AR と VR - Amazon Sumerian )など、実現したい多種多様なユースケースを直感的なオペレーションで実装することができます。
WEB及びモバイルアプリ開発をサポート!
AWS Amplify は、React、React Native、 Angular、Vue、Ionicなど、生産性の高い様々なモダンフレームワークに対応しており、開発するアプリの要件にあうものを柔軟に選択していただくことができます。また、各フレームワークの利用を始める際のクイックスタートや開発時に必要なAPIリファレンスなど、ドキュメントも整備されています。 (ドキュメントはこちらを参照/英語)
AWS製のOSS!
AWS Amplifyは、AWSが OSSとしてgithubで公開しており、機能追加や改善要望、プルリクエストなどを世界中から受け付けています。GitHub 上で AWS Amplify の開発者や他の利用者と議論することができ、ニーズが高いものを機能追加したり、bugの修正など、コミュニケーションしながらプロダクトをブラッシュアップできます。また、ソースコードが公開されているため、必要に応じて自分で最適化したり、拡張したりなど自由にカスタマイズすることもできます
※上記は 2018 年 10 月時点での情報です。最新の情報はサービスページでご確認ください。
※GitHubのページへ飛びます(英語)